ビフォーアフター社長日記

世界一のDERUKUIになり、お客様と社会の向上に貢献します

瑕疵に気づくのも練習がいる 7月23日 SHIPの朝礼

おはようございます。7月23日SHIPの朝礼を始めます。

仕事をしていると、誰かからこう指摘されることがあります。

「それでは、瑕疵レベルです」

瑕疵とは、単なる好みの違いや、少し直せばよい程度のミスではありません。そのまま納品すれば、目的を果たせない、相手に不利益を与える、あるいは会社の信用を損なう可能性がある重大な欠陥です。

ところが、自分がつくったものの瑕疵には、意外なほど自分では気づけません。

瑕疵への気づきには、いくつかの段階があります。

第一段階は、瑕疵だと指摘されても、なぜ瑕疵なのか分からない状態です。

第二段階は、誰かに「これは瑕疵です」と言われたら、「確かに瑕疵ですね」と理解できる状態です。

第三段階は、誰かに言われなくても、自分で瑕疵を判定できる状態です。

そして第四段階は、自分で瑕疵を判定し、相手に指摘される前に解消できる状態です。

もちろん、仕事で目指すべきは第四段階です。

では、これらの違いは何でしょうか。

違いは、「目線の高さ」です。

瑕疵に気づけないとき、人は対象物を点として凝視しています。

文章であれば、誤字がないか。
デザインであれば、きれいに整っているか。
Webサイトや広告であれば、指示された要素が入っているか。
システムであれば、指定された機能が動いているか。

目の前の点だけを見れば、それ自体は間違っていないように見えます。

しかし、点は現実には独立して存在していません。

文章には、読む人がいます。
デザインには、伝える目的があります。
Webサイトには、訪問者がたどる導線があります。
システムには、実際に利用する人と、その後の業務があります。

一歩引いて俯瞰すると、対象物が周囲とどのような関係にあるのかが見えてきます。

さらに、時間軸を動かしてみます。

このまま公開したら、利用者はどのような行動をするのか。
一週間後、どのような問題が起こるのか。
一か月後、お客様はどのような評価をするのか。
同じ状態が続いたら、会社にどのような影響が出るのか。

対象物を見たときに、周囲との関係性と時間の経過を同時に思い浮かべることができれば、「このままでは駄目だ」とすぐに気づきます。

目の前の成果物だけを見れば、小さな違和感にしか見えなかったものが、少し先まで想像すると、重大な欠陥であることが分かるのです。

つまり、瑕疵を見つけるとは、目を皿のようにして対象物を凝視することではありません。

視点を上げることです。

目的から見る。
利用する人から見る。
周囲との関係から見る。
時間を進めて、その後に起こることを見る。

この視点は、知識として聞いただけでは身につきません。

自分で判定し、他者の判定と比べる。
見落とした理由を言葉にする。
次はどこまで視野を広げて見るかを決める。

この繰り返しが必要です。

誰かに指摘されて初めて瑕疵に気づくこと自体が、直ちに悪いわけではありません。

問題は、指摘された箇所だけを直し、なぜ自分には見えなかったのかを振り返らないことです。

それでは次も、別の場所にある同じ種類の瑕疵を見落とします。

瑕疵を直すだけではなく、瑕疵を見落とした自分の「見方」を直す。
「目線」を上げる。

その練習を重ねることで、誰かに言われなくても瑕疵を判定し、相手に届く前に解消できるようになります。

仕事の品質を高めるとは、作業を丁寧にすることだけではありません。

点から関係性へ。
現在から未来へ。
作業者の目線から、利用者や経営の目線へ。

目線の高さを変えられるようになることです。

瑕疵に気づく力には、多少の才能の差もあるでしょう。しかし、それ以上に、練習と、見落とした理由を言語化することによって身につけていくものです。

以上で朝礼を終わります。

コメントを残す

※Emailは公開されません。

*