おはようございます。9月16日、SHIPの朝礼を始めます。
今日は、二つの働き方について話します。
同じ会社で、同じ8時間働いて、同じくらい真面目に仕事をしている。それでも、数年経つと驚くほど成果に差がつくことがあります。
■ 作業レイヤーだけで働く
一つは、作業レイヤーだけで働く人です。「これをやって」と言われたらやる。終わったら次の仕事をする。頼まれたことにはきちんと対応します。ただし、目線は基本的に目の前の作業にあります。仕事を一つひとつ「点」で捉えている状態です。
■ 自分の中に管理レイヤーを持つ
もう一つは、作業レイヤーに加えて、自分の中に管理レイヤーを持つ働き方です。ゴールから現在地を眺め、「今、何を優先すべきか」「次に何が起きるか」「空いた20分で何を進めれば全体が前に進むか」を考えながら動きます。
さらに管理レイヤーを持つようになると、その上にある方針レイヤーも意識するようになります。「そもそも何のための仕事か」「会社はどこへ向かっているのか」「この進め方は本当にゴールにつながっているか」を見るようになる。すると、一生懸命作ったあとで「方向が違いました」と全部やり直すような、大きな手戻りも減っていきます。
当社では、こうして目線を上げ、全体を俯瞰して仕事に取り組むことを「フレームで仕事をする」と言っています。
■ 1回目では、それほど差が出ない
点で仕事をする人と、フレームで仕事をする人。実は1回目の仕事では、それほど差が出ません。
どちらも同じように調べ、同じように資料を作り、同じくらい時間がかかることもあります。
違いが出るのは、そのあとです。
フレームで仕事をする人は、1回目の仕事をしながら「この順番がいい」「ここで確認が必要だ」「これはテンプレートにできる」「この部分はAIに任せられる」と、仕事の構造をつかんでいきます。
だから2回目は速くなる。3回目はさらに速くなる。仕事をするたびに、次回の生産性を上げる仕組みが残っていきます。
一方、点で仕事をすると、次に似た仕事が来ても、また一件の新しい仕事として始めます。もちろん慣れた分だけは速くなります。しかし生産性の上がり方は緩やかです。
■ 経営学でも示されていること
経営学でも、ロックとレイサムの目標設定理論では、明確なゴールがあることで、人は重要なことに注意と努力を集中させやすくなるとされています。また、ジョブ・クラフティングの研究では、与えられた仕事をそのままこなすのではなく、自分で仕事の進め方を組み替えることが、成果や仕事の意味を変えるとされています。
テレサ・アマビールの研究でも、意味のある仕事が前進している実感は、モチベーションや心理状態を良くすることが示されています。
つまり、目線を上げる働き方は、成果だけでなく精神衛生にも影響します。
■ 同じ時間でも、積み上がり方が違う
使っている時間は同じです。
労力もそれほど変わりません。
最初の1回では、差もほとんど見えません。
しかし、片方は仕事をするたびに次回の生産性が上がり、もう片方は毎回ほぼ同じところから始める。
1日ではわからない。
1か月でも、それほどわからない。
だから本人も周囲も気づきにくい。
でも、それを1年、3年、5年と続けたらどうなるでしょう。
同じ時間働いているのに、気がついたときには、アウトプットが2倍、3倍、もしかすると10倍くらい違って見える。
でも、今日言いたいのは「差がつくから怖い」という話ではありません。
目線を上げて初めて、
「あ、自分は今まで、目隠しをして歩いていたんだ」
と気づく。
そこが、今日の「実は怖い話」です。
でも、気づいたなら大丈夫です。
目隠しを外して、そこから歩けばいい。
気づいたときが、いちばん若い。
以上で朝礼を終わります。
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