ビフォーアフター社長日記

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マネジメントは早めに経験しておいた方がいいよ 12月9日 SHIPの朝礼


おはようございます。12月9日SHIPの朝礼を始めます。

今日の朝礼は来期事業計画の話ではあるのですが、明日明後日は休みですので、空き時間にそれぞれが考えるきっかけになればいいかなと思い、お話したいと思います。結論からいえば、「マネジメントは早めに経験しておいた方がいいよ」ということです。もちろん私見でしかないです。

以前話題になりましたが厚生労働省の『平成30年版 労働経済の分析』では、非管理職の61.1%が「管理職に昇進したいと思わない」との調査結果を掲載しています。その理由は「責任が重くなる」「業務量が増え、長時間労働になる」等が挙げられています。
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/18/dl/18-2.pdf

非管理職と管理職のスキル面の違いをあえて単純化すると
非管理職 業務スキル
管理職  業務スキル + マネジメントスキル
業務スキルは説明不要だと思いますが、マネジメントスキルは個人のみならずチームで成果を出すスキル、つまり生産性を上げるスキルです。マネジメントがチームメンバーより業務スキルが上だと良いかというと、現代ではそれは必ずしも必要ではありません。それよりも目標設定、時間配分、優先順位、品質基準など、数多ある選択肢の中から進むべき方向を正しく決めてその方向に進ませる役割なので、マネジメントスキルはいとつ上のレイヤーにあります。

自分が決めたこともやらないことがあるのに、メンバーにやってもらうのは難易度が高いです。「責任が重くなる」「業務量が増え、長時間労働になる」ことも事実でしょう。論外の話からしてしまったので、もとに戻しますが、マネジメントの経験をすることによって「目線」が引き上げられていきます。そもそもメンバーと同じ目線だと、アンケート調査の結果みたいな方針しか出せません。「みんなに聞いたらこう言ってましたのでそうしたいと思います」という学級委員会的マネージャーです。それで成果が上がらないだろうことは誰にでもわかると思います。成果を出そうとしたら目線を上げて、優先項目、リソース配分、役割分担を描く必要に迫られます。力及ばす失敗することも多いでしょう。でも真摯に取り組んだらという前提条件付きですが、この経験は必ず生きてきます。

1人の人の非管理職的業務が数十年継続続けられたのは、日本ではぎりぎり幅広く見ても、1950年代から1980年代頃までです。環境が変わり業務スキルが数年で激変していく時代において、自分の付加価値を上げてことを前提とすれば、マネジメントスキルを身につける方向に自分の舵を切ることではないかと思います。書店でももちろんAmazonでもマネジメントの本はたくさんあります。本を読むことは良いことですが、本を読むだけではマネジメントスキルは身につきようがありません。経験がいちばんです。経験しないと、概念がそもそもわかりません。

経験しないと概念がわからないということの好例があります。ちょっと飛躍しますが1歳7ヶ月で全盲・全聾になったヘレンケラー女史が、ポンプから流れるWaterの感触とWaterという単語を結びつけられたのは、ポンプから流れるWaterの経験です。話の飛躍のついでに動画もはりつけておきます。

見えない、聞こえない、話せない少女のヘレンケラーを渾身の情熱と愛情で導いたサリバン先生の著作から抜粋します。

ある概念が子どもの心の中で はっきりできあがっている場合、その概念の名前を教えることは物の名前を教えることと同じようにやさしいことなのです。 でも概念が子どもの心の中にまだ育っていない場合に、その単語を教えることは非常に困難です。
(ヘレン・ケラーはどう教育されたかより)

先日から始まった「◯◯委員会」でもいいです。マネジメントの経験をスタートすることを私はお奨めします。マネジメントとは役職の名前ではなく、チームの生産性を上げる役割のことです。

以上SHIPの朝礼でした。寒くなりましたが、週末を存分に楽しむよう、今日一日しっかりと自分をマネジメントしてください。


13 コメント

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  1. おはようございます!

    Instagramのサービス担当をやっていますが、まだまだ担当者の域をでていまけん。責任者、マネジメントと呼べるほどの概念の浸透が周りにできていないですし、言われたらやるという依存思考になってしまっていると思います。

    いきなり仕様の話をするのではなく、まずは周りに考え方の浸透からすることを始めていきます!
    また、コミュニティ形成なども興味があるので、アンテナを貼って気になることに対して委員会を立ち上げていきたいです。

    • 自分が決めればいいと思います

      役職があるからマネージャーではないので
      私はインスタマネージャーだと自分が定義すればいい

      インスタで顧客が良くなるには
      インスタでシップの業績が良くなるには

      担当者は、自分がやることはやりました
      で終わるのと、違いがありますよね

  2. 「マネジメントは早めに経験しておいた方がいいよ」

    入社してからほどなくして、責任者という立場にはなりましたが、昔やっていたことは業務スキルの磨きあげで、自分がやる領域を増やすことに力を注いでいました。
    その感覚のまま、部門長をやっていたので、当時のメンバーとの業務スキルのぶつかり合いがあり、研磨されていきましたが、全体で結果をつくるというマネジメントの領域に踏み込むまでに大分時間がかかってしまいました。
    書いていただいていることはその通りで、早く経験してもらい、感覚をつかんで前に進むことで、全体が良くなるイメージがあります。

    昨日で2年間にわたる取締役検定の4分の1の財務コースが終了しました。僕がやるべきことはもっと視座を上げた経営面の仕事で、現在やっている現場のマネジメントは後進の育成をしつつ、早く棚卸しないといけないなと、自分の怠慢さにも気づくことができるきっかけにもなっています。一緒に学んでいる方々の気付きも新鮮で、誰と何を学ぶか?というのは重要だと改めて気付きがありました。時間も費用も使っていただき、ありがとうございます。
    投資頂いた分、成長してシップを良くしていきます。

    • ステップを踏んでますよね
      自分が他よりできることでとどまる業務スキルマネージャー、学級委員会的マネージャー
      チームの生産性を上げるマネジメントスキル・マネージャー

      このステップが来期解決したい当社の課題だと思っています

  3. おはようございます。
    本日もよろしくお願いいたします。

    ひとりで成果を出すのではなく、チームで成果を出していくマネジメントを経験することで目線が上がっていく。
    11月の全体会議で齋藤さんが話してくださった、プロフェッショナルのお話と繋がっていくと感じました。
    まずは、目の前のことをしっかり行い、成長に繋げていくこと、小さなことも手を挙げて責任者として制作に努めていきたいです。

    3Qと業務内容が変わらず、製作者として成長ができていないので、ますばサイトの品質管理の責任者として、業務を遂行できるよう努めます。

    • 浅倉さんは、当然、業務スキルを身につける時期です
      来年新人も入ってきます
      そしたら横並びの先輩後輩ということだけでなく
      後輩といっしょに成果を上げていくという考え方になってくれればいいと思います

  4. おはようございます!
    マネジメントスキルは生産性を上げるスキルとの理解はできましたが、経験をしていないため、まだまだ概念での理解が浅い状態だと思います。

    業務の中には生産性が低い仕組みになっているものがまだまだ沢山あるので、まずはただ作業として取り組むのではなく目線を上げて取り組んでいくようにします。
    そこから、マネジメントを行うようなチャンスがあれば積極的に手を挙げて経験として理解できるようにしていきます。

  5. おはようございます。

    >「マネジメントは早めに経験しておいた方がいいよ」

    以前から目線を上げて物事を考えると言われていましたが経験しないとなかなか目線を上げることは難しいかと思います。WSPでは毎日湯沢さん目線での意見を頂けるので百聞は一見にしかずではないですが上の目線での考え方が少しずつ身につくかと思います。(社長ブログも同様かと思います。)

    放浪記で湯沢さんから今まで積んできた経験を可視化や言語化し早く成長してもらいたいとお話しがありました。今ちょうど様々な委員会が出来たりしているので積極的な行動でマネジメントを経験し目線を上げた捉え方を身につけていきます。

  6. >力及ばす失敗することも多いでしょう。でも真摯に取り組んだらという前提条件付きですが、この経験は必ず生きてきます。

    WCTマネージャー時代に成功も失敗もどちらも経験させて頂きました。
    いずれの経験から得た学びも、今になって気付くことも多くあります。

    道のりは険しく苦しい思いもありますが、自分の殻を破っていくためにも「早めに経験した方がいい」は共感します。

    創業式典からの振り返り踏まえて、後輩メンバーたちが「自分たちも挑戦してみよう!」と思えるような背中を見せていくためにも、依存→自走の壁を越えていきます。

  7. 生産性を上げるためのマネジメントなので、
    いつまでに何をするか
    ①チームで進める期日
    ②個人のこなす期日

    朝会、〆会で共有して
    進めます。

    また、先に自分が決めたことを行動するのが前提なので、今の最優先である見込み作りの行動を継続して行います

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