おはようございます。10月22日、SHIPの朝礼を始めます。
学校の勉強では、丸暗記が正解にたどり着く有効な手段でした。先生が教えたことを覚え、試験でその通りに答えれば正解です。「先生がこうおっしゃいました」という回答も、学校では十分に通用します。
仕事でも、決められた手順を正確に繰り返すことは必要です。特に作業レベルでは、品質を安定させるために欠かせません。
しかし、仕事の正解とは、誰かが決めたことをその通りに実行することだと考えてしまうと、価値を高める手段は、あとはスピードアップくらいしかなくなります。
歩くスピードを上げるだけでいいのか
例えば、駅まで1キロの距離を移動する仕事があるとします。
時速4キロで歩けば15分です。これが従来の正解だったとしましょう。
もっと早く到着することに価値があるなら、時速6キロで歩けば10分です。1回なら何とかなりますが、これを100回続けて繰り返せと言われたら、おそらく無理でしょう。
ところが、自転車を使えばどうでしょうか。
時速20キロなら3分です。バイクで時速40キロなら1分30秒です。
歩くスピードを上げる努力とは、次元が違います。
もちろん、最初に教えられた正解の中に、自転車もバイクもありません。
しかし、現場で仕事をしながら「どうすればもっと早く到着できるか」と試行錯誤していれば、自転車やバイクという選択肢が見えてきます。そして「自転車を使ってもいいですか?」という提案が生まれます。
これが仕事の面白さであり、成長の入り口です。
抽象レイヤーのオウム返しはNG
ここで、もう一つ考えてみてください。
「時代は変わり、求められるものも変わります。各自、現場でいろいろ考え、工夫して、早く駅に着くようにしましょう」
という方針が示されたとします。
それに対して、
「時代は変わり、求められるものも変わるので、私はいろいろ考え、工夫して、早く駅に着くようにしたいと思います」
と答えたらどうでしょうか。
一見、前向きで、方針を理解しているように聞こえます。しかし、実際には何も変わりません。それを誰も教えてくれない環境がいかに悲惨か、、、。
私が繰り返し言っている「抽象的なポエムで終わらせない」ということです。
では、どうすればいいのでしょうか。
ここで必要になるのが、3層構造で考え、運用することです。
DERUKUI2.0の3層構造
第1層:方針レイヤー
「より早く、より高い価値を提供する」という目的と方向性を示します。
第2層:管理レイヤー
現在15分かかっている仕事を何分に短縮するのか。そのために何を変えるのか。自転車を使うなら費用や安全性はどうか。目標、手段、評価基準を具体化します。
第3層:現場レイヤー
実際に自転車を試してみる。3分で到着できたのか。何か問題はなかったか。もっと良い方法はないか。実行して得られた事実を蓄積します。
重要なのは、この3層が一方通行ではないことです。
現場で発見したことを管理レイヤーで検証し、必要なら方針や仕組みも更新する。最初の仮説が正解とは限りません。だからこそ、仮説検証を繰り返すのです。
AI社員との共働で正解を更新する
そして今はAIがあります。
これまで自分一人では思いつかなかった移動手段も、AI社員と壁打ちすれば見つかるかもしれません。人間とAIの異能を結集することで、選択肢は大きく広がります。
ただし、AIに方針を入力して、表面をなぜただけのもっともらしい文章を生成させ、それを自分の考えとして発表するだけなら、オウム返しの速度が上がっただけです。
自分の現場の課題を持ち込み、AIと具体策を考え、実行し、結果を検証する。そこに価値があります。
一人ひとりが3層構造を内在させる
DERUKUI2.0は、AI時代に適応するシップパーソン像です。
方針を理解し、管理の視点で具体化し、現場で実行する。そして現場から得られた事実をもとに、3層すべてを更新し続ける。
これは管理職だけに必要な考え方ではありません。一人ひとりが自分の仕事の中に3層構造を内在させることが大切です。
皆さんの仕事の中で、今、正解は歩くこと、方針は「早く」という正解をオウム返しすること、で終始していませんか。
そこに自転車やバイクという選択肢はないでしょうか。
今日もAI社員も含め多様な人と一緒に考え、試し、昨日までの正解を更新していきましょう。それが日々の仕事を充実させ、時代の先端を走るDERUKUI2.0の実践です。
以上で朝礼を終わります。
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