ビフォーアフター社長日記

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広告のことを少し深掘りして考えよう(3)6月15日 SHIPの朝礼


おはようございます。6月15日SHIPの朝礼を始めます。同じテーマの3日目です。広告効果のワンステップ目の「認知」について考えます。

同じ長さの直線が違う長さに見える現象があります。錯視(さくし)と呼ばれます。

広告を扱う者がやってはいけないことは、A媒体では上の方の矢印を露出させ、B媒体では下の方の矢印を、「同じ長さ」「同じ意味」を表すのつもりで扱ってしまうことです。上の矢印と下の矢印は「長さ◯センチ◯ミリの矢印」なのですが、見ている人には同じものには見えません。広告効果は半減するどころか、そもそも最低の閾値を超えないので広告効果はゼロになります。

Tropicanaというオレンジジュースを知っていると思います。アルファベットで書いたのでその商品名にピンと来なくてもパッケージデザインをみると「あぁあれか」と思い出す人は多いのでないかと思います。写真は現在日本で売っているパッケージですが、もともとはアメリカのブランドで1947年から続くオレンジジュースの代名詞ともいえるロングセラー商品で長年現在のパッケージのようなストレートなザ・オレンジジュースで店頭を飾っていました。実はほんの一時期これとは違うデザインに刷新されたことがあります。

2009年Tropicanaはパッケージデザインをこのように刷新しました。目的はもちろん売上増で古臭いデザインを脱皮し新しい消費者層にアピールすべく、当時として破格の5000万ドルをかけ大規模プロモーションをかけました。どうなったと思いますか?

結果は2ヶ月後、20%の売上ダウン。

経営陣はTropicanaのパッケージデザインを元に戻しました。結果売上は元に戻りました。

推測ですが店頭では錯視(さくし)現象が起こったのでしょう。ひとつはTropicanaとは認知できなかった、もうひとつは「自分が好きな」Tropicanaだと認知できなかった、ということではないかと思います。

身近な話しに戻しますが、検索広告文で、◯◯が地域最安値498,000円!とテキスト表示されていて、クリックしてランディングページに飛んだら、その商品がすぐに目に入らず、忘れかけたところで「◯◯が45万2727円(税抜き)」と書いていたとします。一瞬「これいいかも」と思った人の目には同じものとは認知されません。もしさらに安く見せたいという意図があったとしても、錯視(さくし)が起これば需要喚起の流れは止まり広告効果はゼロになります。

朝礼最頻出ワードですが、シンプルに考えましょう。広告主の発信は信じられていないのですから、シンプルに顧客が自分のメリットだと感じるよう、シンプルにメッセージを繰り返し、知りたいであろう情報にシンプルに誘導することです。

以上で本日の朝礼を終わります。


18 コメント

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  1. 広告を信じない生活者に違和感なく、これいいかもと思ってお問い合わせいただく流れをシンプルに作る。考え方が大事ですね。社内でもまずはこの考え方ですべてをいったんクリアにして前に進めます。

  2. おはようございます。
    本日もよろしくお願いいたします。

    シンプルに顧客が自分のメリットだと感じるよう、シンプルにメッセージを繰り返し、知りたいであろう情報にシンプルに誘導すること、今後の制作でも意識して進めていきます。

    トロピカルジュースのパッケージのお話は以前デザインインプットで学びました。認知のコアを引き継いでリニューアルする戦略はここにあると改めて感じました。
    エンドユーザーにとってのメリット、サイトの流れを意識していきます。

  3. おはようございます!
    消費者の流れを下手にこねくり回さず、シンプルな流れを作っていけるようにします。

    担当顧客の広告にまずは目を入れていき、意図した情報に誘導する流れができているのか確認していき、意図と違うものに関しては取り上げて改善していけるようにします。

  4. おはようございます!
    自分の体感として、広告の文章を読み込んでからLPに飛ぶことはせず、なんとなくキーワードで気になって流入していると感じます。
    いかに引っかかるキーワードを設置するか、LPでもしっかり訴求ができているかシンプルにチェックしていく必要があると思いました!

  5. おはようございます。

    広告と飛んだ先のLPの統一は離脱を防ぐため、認知してもらうためには必須事項かと思います。
    下手にこねくり回すよりかはシンプルに行動してもらう、クリックしてもらう、読んでもらう。

    ここが出来ているか、担当の会社の広告をチェックしていきます。

  6. 基本的に自分もウェブを見てる時、
    文字をじっくり理解するよりも、なんかいいなとか、これいいかも、でクリックしてその先でも無意識で違う場合は戻って探し直したり良くても他を見てみます。
    何回も繰り返して良さそうなところを決める。
    これが普通だとしてズレがあると検討にも入らないです。わかりやすく信憑性高く伝わること。目線を変えて目利きをしていきます

  7. おはようございます。
    広告を打ち出す際にはお客様がぱっとみてすっと内容が入ってくる必要があると改めて認知しました。なので文字の大きさや色もそうですが、どのページにのせるかや順番も大切になってくると思いました。今日のブログをよんで改めてシンプルにをまた意識していきます。正社員認定の準備をしている際も変にこねくり回してしまってシンプルに考えることができていなかったのでまた今日からシンプルにを意識して取り組んでいきます。

  8. おはようございます。
    同じ物のデザインを変更するときに、がらりと変えてしまうことで元のデザインの良いところを見失ってしまうというのは大きな問題だなと思います。
    昨日行った代表挨拶画像の作成ではトップのデザインの踏襲でフィードバックをいt抱きました。その商品のデザインの魅力は何だったのか、会社様の強みをどうやってデザインに落とし込んでいるかインプットを行うことで、認知の齟齬が解決していけるのかなと思いました。

  9. おはようございます!
    その会社や商品のフォントで、そのものの認知をしていることはとても多く、視覚的な広告要素は、「選択」や「行動」に大きな影響を与えていると感じます。
    またセレクト雑貨店のヴィレッジヴァンガードは、商品に付随するポップ紙のフォントで、知名度を高めたことをパッと思い出しました。シンプルに伝わりやすいアプローチでお客様の強みを伝えていくことが目標です。

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