ビフォーアフター社長日記

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瑕疵に気づけないのが瑕疵(まとめ)6月5日 SHIPの朝礼

おはようございます。6月5日SHIPの朝礼を始めます。瑕疵に気づけないのが瑕疵のまとめです。自分事として消化していただくと良いと思います。

Webマーケティングの現場において、最も損失が大きく恐ろしいのは「明白なエラー」が起きることではありません。本当に恐ろしいのは、現場に潜む「瑕疵(かし)に気づけない構造」そのものです。

【瑕疵(かし)の本質的な定義】
広告や施策が本来の目的(成果)を果たす条件が揃っていないにもかかわらず、それに誰も気づかないまま、平常通り運用が続いてしまっている状態。

管理画面を開けば、広告の配信は回っている。クリックも入っている。コンバージョン(CV)も、ゼロではない数字が並ぶ。これによって運用者は「日々の作業は正常に成立している」と錯覚します。しかし、この「動いている数字」こそが、根本的な構造の故障を覆い隠してしまう最大の要因なのです。


論理と感性の「十字軸」で施策を整理する

この「気づきにくい瑕疵」を防ぎ、成果を最大化するためのフレームワークとして、物事を「十字軸」で整理する視点が極めて有効です。X軸を「論理(説明)」、Y軸を「感性(感情)」として整理すると、私たちが目指すべき方向性が明確になります。

軸の方向 構成要素 プロフェッショナルとしての具体的な視点
X軸 論理(説明) 戦略の整合性、時流に合わせた強みの定義、予算設計の閾値、サイト構造の最適化
Y軸 感性(感情) エンドユーザーの心の動き、デザインが与える印象、言葉が持つ熱量や切実さ

理想は、論理的にも感性的にも双方がポジティブに機能している状態です。

新しい試みや市場環境の変化が生じた直後は、最初から完璧な正解を判別できないケースも多々あります。その場合は闇雲に感覚で成否を判断するのではなく、「一定期間、実地テスト(データ採取)を行う」という明確なスタンスで取り組みます。そして、採取された客観的なデータに基づいて、継続的に結果をロジカルに向上させていくプロセスが不可欠です。


【X軸:論理】数字の裏にある「構造」を見落とさない

作業目線に陥り、アナリティクスの数字だけを近視眼的に追っていると、構造的な瑕疵には永遠に辿り着けません。論理的アプローチにおいて、専門家が点検すべき重要なチェック要件は以下の3点です。

1. 強みの再定義(時流との合致)

強みとは固定されたものではなく、時代によって「刺さる順番」が変わります。例えば資材高騰や納期遅延が問題化している現在の住宅リフォーム市場において、以前と同じように「安さ」だけを前面に出すのは論理的な瑕疵です。もともと自社にある「安定供給力」や「確実な段取り力」を、今のお客様の不安に合わせて「安心」という強みへと言葉を並べ替える必要があります。

2. 目的と手段のねじれの是正(閾値の提示)

GoogleのP-MAX広告などで、目標CPAに対して明らかに不足している予算(月5万円など)のままコンバージョン獲得を狙うのは、確率論的に不可能です。専門家として適切な投資の「閾値(いきち)」を提示し、予算が変えられないのであれば目的を「認知形成」へと切り替えるなど、目的と手段を論理的に一致させることが正常な運用への第一歩です。

3. ZMOT(ゼロ次体験)の整備

10年前の古いデザインのWebサイトに広告費を投じるのは、穴の開いたバケツに水を注ぐようなものです。高額なサービスを検討するユーザーにとって、サイトの完成度は信頼性の代理指標(ZMOT)。戦える土俵(構造)をまず整える提案こそが、誠実なプロの仕事です。


【Y軸:感性】「情報」だけでなく「心」を動かす

どれだけ論理的なデータが揃っていても、ただ正しい情報を並べただけの「事務連絡」では人は動きません。情報過多の現代において、エンドユーザーはスマホを流し見しています。「無料相談」「地域最安値」といった文字が存在しているだけでは、誰の心にも届きません。

売上を劇的に伸ばした「鼻セレブ」のネーミングやパッケージ刷新の事例、あるいはドン・キホーテの視線をつかむ手書きPOPが示すように、「これは今の私に必要かもしれない」と感情を動かして初めて、人は「問い合わせ」という行動を起こします。

この感性のアプローチを支える原動力となるのが、「好きな子へプレゼントを贈る目線」です。

  • 相手の喜ぶ顔をリアルに想像しているか
  • 中身だけでなく、包装紙やリボンのゆがみ、渡すシチュエーションにまでこだわっているか

二重・三重の複雑なルールやチェックシートで現場を縛っても、作業は形骸化します。「お客様に喜んでいただく」「おてんとさまに恥じない仕事をする」というシンプルな価値観(上位概念)を共有すること。大切な人へのプレゼントのように仕事と向き合うアドレナリンがあるからこそ、全体から細部にいたるまで視線が行き届き、感性の欠落という瑕疵を防ぐことができるのです。


プロフェッショナルとしての使命

私たちWebマーケティング支援のプロフェッショナルに期待されているのは、単なる作業の代行ではありません。クライアントのリード(見込み客)作りを力強く支援し、ビジネスを成功に導くことです。

機能や数字という結果だけを追うのではなく、論理(構造)と感性(心)の十字軸で全体を俯瞰すること。そして、顧客すら気づいていない「見えない瑕疵」を未然に防ぎ、適切な示唆を与え続けること。

この「支援の正常運転」を高い基準で保ち続けることこそが、本当の意味でお客様に喜んでいただくための必須条件であり、専門家としてのあるべき態度なのです。

以上で朝礼を終わります。

12 コメント

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  1. 現状の数値の違和感に気づき、CV獲得のための要素・構造を正しく抑え直す。
    そしてゴール(目的と成果)の目線あわせ、時流・外部環境を理解した上でのコミュニケーションを行う。

    この広告文とLPの先にいるエンドユーザーのことを想像した工夫。
    それを行うためにもターゲットと強みの理解、すなわち顧客理解は必須。

    三層構造フレームを「論理(X軸)」で抑えて「感性(Y軸)」で工夫する。
    その大前提には、やはり「お客様に喜んでもらうには?」このベース。

    今週のアウトプットへのフィードバックと重なる内容でした。
    学びを落とし込み方針と現場を行き来し瑕疵を無くしていきます。

    • 1週間、瑕疵テーマで朝礼ブログ書きました
      明らかな瑕疵は誰にでもわかりますが、厄介なのがこの「瑕疵に気づけない瑕疵」
      仕事の目的まで目線をあげないと、この瑕疵を瑕疵と認識できません
      全社的に目線を上げる動きを支えていきましょう

  2. おはようございます。
    本日もよろしくお願いいたします。

    お客様に喜んでいただくことを根底におき、常に当事者目線でいること。
    お客様に納得していただけるか、ユーザー様に選ばれるような長く滞在してもらえるような制作ができているか、ディレクターや先輩方の意図に沿っているかなどを日々意識、振り返りします。
    目的の矢印が自分に向いてしまうと、作業レイヤーでしか考えられなくなってしまう。作業レイヤーのまま振り返ると、問題の根本が不明瞭で表面上の改善になる。言い訳してしまう。

    お客様に喜んでいただくために、お渡しするまでを考え、プロとして責任を持って取り組みます。

  3. 自分に当てはめ分解すると、慣れによって「目的→要件→チェック」の順番が崩れ、数字(クリック/CVなど)と作業の成立だけで“問題なし”とする(瑕疵と気づかない瑕疵)ことが改善されない状態が長く続いている。

    結果、広告・LP・HP・口コミ・競合の連なりのどこが欠けているかを見ないまま、打ち手の差し替えに寄って「情報を並べる仕事」になります。

    対策は3つ。
    ①目的(成果定義)を先に置く
    ②構造を言語化して説明できるようにする
    ③抽象(原理)⇄具体(現場)を3層で往復し、WMMで毎回“欠け”を特定して埋める運用にします。これにより、お客様に喜んでいただき、勝てる状態にしていく。

    • 大多数が瑕疵と気づかない瑕疵の人だとそのカルチャーになるのでさらに蔓延する
      そこに淡々と瑕疵解決をする動きが現れると最初は遺物で「苦手」で敬遠される
      瑕疵解決で顧客に喜んでもらうことが目立ってきて、解決する人が増えると
      どこかでカルチャーが変わる
      そこまでもっていく必要がある

  4. 好きな子へプレゼントを贈る目線という視点が自分の中にいちばん分かりやすく腑に落ちます。
    ただ情報を発信するのではなく、その前提にある目的を常に見失わないこと。目的があるからこそ、プレゼントする相手とプレゼントの出し方、渡し方、見せ方全てにおいて最適なものを選択することができます。
    瑕疵に気づけるように、そもそも瑕疵が生まれないように自分より目線の高い人から意見を貰いつつ、研修から学びを深めトレーニングしていきます。

    • 研修だったり新人だったり、という時期はほんとうに貴重で
      前向きでさえあれば、現場は疑問だらけになりますが
      それを躊躇なく質問できる貴重な時期です
      小さなところにこもらずに、それを生かしてください

  5. 数字が動いていると安心してしまいがちですが、結果だけを見ていると、その裏にある瑕疵を見落とす。さらに油断すると他社ではこの広告でうまくいっているという話になって脳死状態で話をしてしまう。

    機能や数字という結果だけを追うのではなく、論理(構造)と感性(心)の十字軸で全体を俯瞰すること。

    プロとしてご費用をいただいて運用している。
    パッと見ただけでわかる運用のねじれを無くし、地域の方に「私のこと」「今の私に必要だ」ここを一緒に議論し、反響が出る環境、相手が勝てる環境を作っていきます。

  6. ショート動画制作には、PSTのような洗練されたフレームがありません。正解の型がない状態だからこそ自分の感覚や思い込みだけで作り続けるのではなく、徹底的なデータ採取・分析を行うことが現時点ではとても重要になってきます。これが正確にできていないと瑕疵を生むどころか、表面上の数字すら増えていきません。そのため、論理と感性の十字軸で物事を整理し、CVに繋げるフレームワークを構築していきます。

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