ビフォーアフター社長日記

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PMAX広告はリフォームリノベ業界に向いているのか

おはようございます。4月28日SHIPの朝礼を始めます。

「小松さんはPMAX広告には否定的らしいですが、AI利用を勧めているのに、広告は違うんですか?」

この質問に答えておきます。

広告の企画は、基本的には「誰に」「何を」伝えるかです。しかし、広告運用においては、もう少し視界を広げておく必要があります。

項目 指標の意味 運用する側が行うこと
表示回数 広告が表示された回数 ターゲットに適正に表示される状態をつくる
CTR 表示された人のうちクリックした割合 ターゲットがクリックしたくなる広告にする
CPC 1クリックあたりの単価 高すぎない単価で、質のよいクリックを集める
CVR クリックした人のうち問い合わせ・資料請求した割合 クリック後に反響しやすい導線・LPにする
CPA 1件の反響を獲得するための費用 CPCとCVRを管理し、適正な反響単価にする

これらの最適解を得るには、人が細かく考え続けるよりも、AIに任せた方がよいだろうという考え方があります。

この点については、私もまったくその通りだと思っています。

PMAX広告を否定しているわけではない

私がPMAX広告をリフォーム・リノベ業界にはあまり向いていないと思う理由は、好き嫌いではありません。

根拠としているのは、Google社がGoogle DevelopersのPMAX予算ガイドに書いている内容です。


Google Developers:Performance Max の予算作成

  • 推奨日額予算:目標CPA × 3倍以上
  • 学習期間:開始後2〜4週間はデータ蓄積期間として、大幅な変更を避ける
  • 注意点:予算が低いとAIが試行錯誤できず、最適化が進まない

つまり、PMAX広告はAIによる自動最適化が強みですが、そのAIが学習するためには、十分なデータ量と予算が必要だということです。

CPA3万円でも月270万円が目安になる

例えば、あるリフォーム会社において、設備交換のCPAが3万円だったとします。

Googleのガイドラインに従うと、必要な日額予算は次のようになります。

CPA 3万円 × 3倍/日 × 30日 = 270万円

つまり、CPA3万円という比較的安価な反響単価であっても、PMAX広告に十分な学習をさせようとすると、月額270万円程度の広告予算がひとつの目安になります。

この予算が必要になる理由は、リフォーム・リノベのPMAX広告で「十分に学習した」と言うには、最低でも月30CV、できれば月50CV、安定判断には月100CV程度を目安にした方がよいと考えられるからです。

AIの学習材料は、CV完了時の条件です。どのような人が、どのような検索や行動を経て、どのような条件で問い合わせに至ったのか。そのデータが蓄積されて、はじめてAIは最適化を進めることができます。

そのため、CPA3万〜5万円程度のリフォーム・リノベ広告であっても、この推奨条件をクリアできる会社はほとんどないのではないかと、率直に思っています。

AI推進派だからこそ、条件を確認する

私はAI推進派です。

だからこそ、PMAX広告そのものを否定しているわけではありません。

ユーザー様がPMAX広告を希望される場合には、このガイドラインをご紹介したうえで、ご納得いただけるのであれば、実施してもよいと思います。

また、PMAX広告を誰かから勧められて実施している顧客には、このガイドラインについて話題を振ってみてもよいかもしれません。

大事なことは、AIを使うか使わないかではありません。

AIが力を発揮できるだけのデータと予算があるのか。

ここを確認せずに、「AIだから自動で成果が出る」と考えてしまうことが危険なのです。

PMAX広告は、AIによる自動最適化という意味では非常に優れた仕組みです。しかし、リフォーム・リノベ業界のように、商圏が限られ、CV数が少なく、CPAも高くなりやすい業界では、AIに十分な学習材料を与えられるかどうかを冷静に見なければなりません。

以上で朝礼を終わります。

6 コメント

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  1. 顧客の基本価値拡張を中小企業でパートナーとして運用する場合の考え方で、反響を増やすことにご期待いただいている中、構造分解して広告が説明できる状態で運用されていることで、目標に向かって改善サイクルを回すことができる。
    広告の特性を知り、CPAが最適化するように運用も最適化していく。
    単純な上辺の提案ではなく、本当に寄り添って「誰に何をどうやって」これをパートナーとして提案してきます。

  2. 大事なことは、AIを使うか使わないかではありません。
    AIが力を発揮できるだけのデータと予算があるのか。>
    昨今色んなものがAIで運用されていますが、便利だから、自動だからと言った理由でAIを使うのはAIを使う目的を見誤っています。
    AIを使うのはAIの真価が十分に発揮されそれが利益に繋がるからだと考えます。目的もなくAIを使用することは逆に危険です。これってAIでできないかな?と考える時もAIの真価が発揮されているのか、稼働のコストが見合っているのかを考えるようにします。

  3. これがいいとか、これがだめだという表面的な話ではAIが最適化してくれてなんかよさそうといった感覚を持ちますが、原理原則・目的をしっかりと理解したうえで実行していくことがお客様のために一番なることだと思います。

    プロとして構造を理解してそのうえでお客様に選択いただいて進めていく
    この流れをしっかりと作り素人的に他社ではPMAXがうまくいっていて、リスティング広告が良くないとかそういった話をせず、建設的に構造を理解してお客様と進めていきます。

    • PMAXにぶんなげておくのがいちばん楽です
      その選択も顧客の考え次第ではあります
      それも含めて我々は考え方をしっかりもち、日々の実践で現場から学んで見識を上げていく必要があります

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