ビフォーアフター社長日記

世界一のDERUKUIになり、お客様と社会の向上に貢献します

ストック活用(分析とは比較) 1月30日 SHIPの朝礼


おはようございます。1月30日SHIPの朝礼を始めます。

単刀直入にタイトル通りに展開します。「分析は比較」は朝礼でも繰り返し話している鉄則のひとつです。例えばPMAPのデータが下記のようにあります。縦軸が口コミ数、横軸がサイト流入数です。PMAPの商品定義は「良質な見込み客をローコストでWebサイトに誘導することを目的としたGBP活用支援」です(以前から少しアップデートしています)。

分布図(散布図)を表示して、近似曲線を加えます。大枠では口コミ数と流入数が正相関していることがわかりますし、口コミ数が◯件のとき、流入数は◯ssになるであろうというのは近似曲線からおおよそ読むことができます。これは公開ブログなのでデータはバーチャルですが、私達はこの分布図を構成する住宅リフォーム会社のGBPデータを最も多く持っていることはあらためて念をおしておきます。

さて、次からが本番です。

「分析とは比較」ですが、この赤枠はほぼ口コミ50前後と同じですが、サイト流入数は大きな開きがあります。サイト流入数を決定するのは口コミだけではなさそうだ、では何なのか?という考察が始まります。ここからが仮説立案です。エクセルの数字からは目を離して、頭で考えます。すぐに思い浮かぶのはそもそもの「表示回数」です。では表示回数を決定するのは何なのか? それはリアルの販促活動ではないか? チラシを撒いたりイベントをしたりそもそも訴求を増やそていれば関連した検索もされるでしょうし、GBPが表示される回数も増えます。そんな視点で下記の赤枠を見ていきます。

この3社に関しては、下請けから元請け化してできるだけローコストで元請け集客をしたいということで、PMAPの口コミ収集に力を入れている会社だったとします。全体の近似曲線からいえば、流入数はもっと右側になってしかるべきですが、リアル販促にコストをかけない方針なので、これは「上出来」「普通」「問題あり」と評価を分けると、「上出来」だと判断される可能性が高いと思います。もし必要なら、別途リアル販促を売上比率2%以下の会社だけを集めて、分布図を作れば、その中での近似曲線には合致しているかもしれません。

この左上の口コミ数に比して、サイト流入数が極端に少ないケースは、「評価」だったり口コミの中にネガティブなものの比率が高かったり、リアルでの地元の風評が良くなかったりすることが考えられます。ネガティブな評価は消すことができないのでポジティブな評価の比率を上げていくか、投稿した人がわかっていれば和解し、和解の状況もGBP上で見えるようにすることだと思います。
右下はその逆の現象が見られます。この極端さはGBPの広告効果と評価の高さが組み合わさったものではないでしょうか。


口コミ数は多いのに近似曲線との比較では、流入数が少ない場合、さきほどの表示回数で説明がつくと思います。リアル販促の状況、くわえて商圏人口です。1都3県と地方部では人口密度が数倍違います。表示されるスマホ、PCの数がそもそも違います。これも一定基準を設けた地方の実データだけで分布図を構成すると、近似曲線に乗っているかもしれません。

再度申し上げますが、私達の手元には日本で最大の住宅リフォーム会社の実データがあります。正攻法でデータに向き合い、仮説思考とパートナーシップ精神で、「世界一のDerukuiになってお客様と社会の向上します」を進めていきましょう。

以上、本日の朝礼を終わります。


16 コメント

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  1. おはようございます!
    ブログを読んでハッとしましたが、
    お打ち合わせの準備の際に「〇〇ページへの流入数調べておいてね」と社内で声をかけられる時があり、素直に特定ページの流入数のみを準備してしまっていました。
    大切なのは「見比べる」ことで、
    同じ会社の他のページと比べる、
    他社の類似ページと比べる、
    ページ自体がお客様の理念や強みと相違がない方向性なのか見比べる、
    少し考えただけでも比較対象はいくらでもあると思うので、あらゆるものの比較癖をつけて、当たり前にできるようになっていきたいです。

    • データは点では意味がないので比較するしか評価のアプローチはありません
      比較は
      時系列→推移
      同じ仕様の他社→他社比較

      他社比較の場合、構成要因が複数になるのでその読解が必要になります
      コメント返信としてはまずはここまで

  2. おはようございます。

    よく議事録やシナリオには流入数や口コミの数を載せていますが、数字だけ見て報告していた部分があることに気がつきました。

    お客様の商圏エリアの人口で一般基準の流入数と同じではないからといって評価が低い→口コミを増やしていきましょうではなく、人口的にはいいですが、今後もリアル販促WEB販促と合わせて口コミを増やしていきましょうという提案の仕方になるかと思います。

    これを機に数字を基準から評価するのではなく、商圏エリア内のデータから見比べてどうかという比較する事を様々なところで行なっていきます。

  3. 「分析は比較」

    ストックしたデータを扱う際に勘違いしやすいのは、自分の固定概念。
    アンラーニングの話がありましたが、まさにその前提が邪魔で、それ以上の解像度に引き上げることができないという事実がわかりました。
    何が事象が起こったときは、その事象を深く、広く、構造化して考えていくこと。
    大体足りないのは深さなので、このGBPデータの分析においても、比較してこの現象の要因は何で、どの要因がこの事象を引き起こしているのか?の解像度を上げていく必要があります。
    頭では理解したので、行動してまずは自分が身に着けていきます。

  4. >分析とは比較

    比較する際、単純にデータだけを並べて
    分布図にするところの縦軸と横軸も決まらない状態で
    数字を目の前に考えてしまい、何も進まないことがよくありますが

    ①商品を定義する(分布図の軸が決まる)
    ②分布図(散布図)を表示し、近似曲線を加える
    ③例外に対して要因を考察・深堀りする

    のプロセスで全体を可視化できる形で抑えた上で
    例外に対して考察していくことが
    お客様にとっても社内にとっても非常にわかりやすい。

    「分布図を構成する住宅リフォーム会社の●●データ」は
    GBPに限らず最も多く持っていますが、分布図の縦軸・横軸を決める前提となる
    商品定義をしっかり押さえることが重要と感じました。

  5. おはようございます。
    今週もよろしくお願いいたします。

    過去のpst案件のサイト制作を振り返り、お客様の強みや良さの分類分けからどのようなデザインがお客様に貢献できているのかを知るためにも、公開後の状況も知っていきたいです。

    その後を知ることで改善点や良いところもより明確になっていき、解像度の高いフレームのアップデートができるのかと感じました。

    • そうですね
      まずは自分が関わったサイトを時間を決めてみて
      評価していくことを行うと以前は見えなかったことが
      見えてくるようになると思います

  6. おはようございます!
    良質なアクセス獲得のためにGBP活用が有効。そのために口コミを集めてください。という話で終わってしまうことが多かったですが、数値を用いて分析してみると現象に対して信頼できるようになると思いました。
    起きている現象に対して、実データを用いてなぜその現象が起きているのかを俯瞰して分かるようにするというシンプルなことだと感じました。

    また、これまでは実機で競合とパートナー会社のサイトを見比べてみて、どのように感じるかという比較を行っていました。
    これに加えて数値での比較も行えるようにしていきます。

  7. 比較する中で、数字面を単に比べるのではなく、実機で実際に比較してみる。
    WMM前には必ず全件見ますが
    同じ口コミ数・評価でもセッションが多いユーザー、少ないユーザーはいるので
    単に数字比較だけでなく
    ・地域※人口数がそもそも違う
    ・競合他社(評価・口コミ数・販促)

    環境によって数字も変化するため、お客様の営業している地域の環境がどんな状態なのかを理解しながらストックされたデータの活用ができるようにしていきます。

    • 今日の主旨は、
      サービスの目的:良質な見込み客をローコストでWebサイトに誘導すること
      原因と結果:誘導(流入)の増加には口コミ数(良い評価)を増やす
      ポイント:同じ口コミ数でも誘導(流入)が違う、その要因を含む仮説立案、検証、それを通じて口コミ数以外の誘導(流入)が明らかなっていく

      実データの基づき、仮説検証をしてルールを導く
      十分な実データがあるのがSHIPの強みということ
      そこを認識しようということ

  8. 「分析は比較」、仮説立案
    >かなり面白い内容で、勉強になりました。
     ありがとうございます。

    普段、分析は比較で仮説立案。これが全体として見えるようになっておらず、思い付きになっていることに少し焦りを感じました。
    このように個人でなく全員がこうだよね!と思えるようなストックをできるようにしていきます。

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