ビフォーアフター社長日記

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意匠をあなどるな 9月7日 SHIPの朝礼


おはようございます。9月7日SHIPの朝礼を始めます。今日のタイトルは「意匠をあなどるな」でアイキャッチ画像(週刊文春9月8日号より)が「スタバ?!」みたいな感じで、昨日の7つの習慣のいかにも朝礼っぽいわかりやすさとはかけはなれていますね。写真はロシアの「スターズ・コーヒー」のロゴと店内風景です。
 
ウクライナ戦争が始まったことにより、ロシアは西側諸国からの経済制裁を受け、ロシアに出店していた企業も軒並み事業を引き上げています。日本のユニクロなどもそうですが、マクドナルドやスターバックスもロシアから撤退しました。戦争前にスターバックスはロシア国内に130店を展開していたそうですが、5月の完全撤退後、これらの店舗をロシア人実業家とラッパーが買い上げ、名称を「スターズ・コーヒー」、ロゴはスタバの人魚に見えなくもないロシアの伝統的な髪飾りを付けた女性のものに変えて営業を開始したそうです。皆さんもスタバで経験したことがあると思いますがカップに名前を書いてくれるサービスも引き継いでいて、写真のようにスタバ同様のにぎわいが戻っているそうです。

スタバはアメリカ資本だし、政治的にはロシアはアメリカと敵対していますが、一般人は西側の文化やブランドをとても尊重してありがたがっていることは他の国でもよく見られることです。「スターズ・コーヒー」のカフェチェーンのオーナーには、まったく新しいブランドを立ち上げるか、ロシアで流行っているチェーンを展開するか、スタバの意匠と認知を引き継いだチェーンを継続するかの3択があったと思いますが、スタバの意匠と認知を選択して成功したということです。意匠権侵害等の訴訟をスタバ側から起こされる可能性はあるようですが。

意匠の変更で約20億円の損失を出して、結局もとの意匠に戻したという事件がありました。皆さんも一度は口にしたことはあると思いますがトロピカーナです。
画像引用:https://money.cnn.com/gallery/news/2015/09/03/logo-changes-public-outrage/12.html

左がビフォー、右がアフターで、意匠変更した商品が店頭に並んだ瞬間から売上をダウンしはじめ、トロピカーーナファンの消費者からは「元に戻せ」とクレームが来る始末だったそうです。トロピカーナの認知は、左側の少しやぼったいけど懐かしい感じのするパッケージデザインと一体化していたのです。
 
私がレビュー等で、お客様のチラシデザインを踏襲するときや、看板デザインなどを使うときは、フォントや色なども含めて「そのまま使うこと」と強く言うのは、私たちのお客様の認知は、これらと一体化しているからです。余計なおせっかいでアレンジしようものなら、地域の消費者からは「違う店舗」や「違うブランド」に見えてしまいます。Webサイトのリニュアルするときなど、アイッキャッチた配色の変更も慎重に企画・検討して行う必要があります。ここを間違えると認知が引き継がれなくなる可能性があります。逆に会社の経営方針の変更などを強調するためにコーポレート・アイデンティティを刷新した意匠に託すこともあります。

私の作った社内用語ですが「認知のコア」「認知連鎖」はこのような意味合いもあると付け加えておきます。以上、本日の朝礼を終わります。


16 コメント

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  1. 「認知のコア」「認知連鎖」

    お客様も気づいていない、ロゴが10個あるみたいな現象は現場ではあるあるですが、改めて、統一しよう。という行動にはパワーが必要です。
    きっかけとして、WEBリニューアルは最適で、一気にすべてのイメージを統一するチャンスです。制作に携わるメンバーは、現在のアウトプットが全体統一のイメージになっているか?この視点でチェックできることが、顧客の基本価値拡張をするプラットフォームとしてホームページのレベルを引き上げると思います。
    リニューアル前、後、数年たったのち、実際にその意図した認知が継続されているか?毎回のミーティングで実際に確認します。

    • マーケティングファネルの想定は我々側の仕事なので
      認知から始まる顧客創りの正しい誘導をしていくスキルを身につける必要があります

  2. おはようございます。

    >>>「認知のコア」「認知連鎖」

    現在、チラシをベースにメニュー表を作成を行っています。
    見にくいかな?と思うラベル部分があったので、少しニュアンスを変えてメニュー表に反映しましたが、修正の依頼をいただきました。

    なんでもかんでも、よかれと思って変えてしまうと手戻りになってしまう、と言うことを学びました。

    デザインされているラベルやキャラクター、ロゴのフォントや色合いなどは、見やすさだけではなく、認知の効果もあると改めて認識することができたので、本日の業務から意識して行動していきます。

    意図の汲み取り方など、まだまだ伸び代があるので、様々な場面から学ぶようアンテナを張ります。

  3. おはようございます。

    Youtube動画を作る上でもフォントや色はHPとなるべく統一させるようにしています。

    というのも最初作る時に0から作るのではなく、あるものを使って作るということを行なっていたからと、先輩から飛んでもらうのはHPだからギャップがあるといけないとご指摘を頂いたからです。

    HPというデザインがあり、普段目にするデザインの認知はHPであるため派生したものもデザインをHPと統一する。
    飛んでもらう場所にもよりますがペライチであればペライチのデザインに統一する。

    今後も動画を作る上でどこに飛んでもらうのかを考え、飛んでらもらった先のデザインと認知連鎖が起こるように心がけていきます。

  4. おはようございます。

    シップの仕事はあくまでお客様の第一想起のお手伝いをすることが役目であるため、
    そこも現在どのようにエンドユーザー様に認知されているかという「現状把握」がとても大切なのだと思いました。
    お客様のInstagramの投稿作成の際も、見てもらえる工夫は凝らしつつ、チラシ、HPなどの媒体なども共有していただき、Instagram➡HPに移動したときに、エンドユーザー様の認知に大きな差異が生まれないようにしていきます。

    • 運用方法についてはよく知らない人同士で話合うだけでなく
      他社の事例をできるだけインプットして、置き換えをしていけばいいと思います

  5. お客様のチラシ、看板、店舗、養生シートの看板、何を訴求してどんな認知をとってるのかを把握。
    会社によってはバラバラなこともあるが、
    なぜそうなったのかも経緯を把握して
    どのように統一していくかも寄り添っていく姿勢が必要だと思います。
    勝手な判断ではなく、なぜそうなのかに関心持ったうえで関わっていく。

  6. ユーザー目線で実機チェックを行う際、チラシなどの販促物を受けた先のGoogleビジネスの登録内容やホームページの掲載内容に不一致がある状況が、公開後数年経ったホームページでは見受けられることがあります。

    わたしたちが支援しているのはWEBに限定したものではなく、顧客の業績改善にかかわるトータルサポートですので、販促状況には常に気を配り、認知の連鎖を意識した流れの確認からプロモーションが最大化される支援が行えるよう徹底していきます。

  7. >お客様のチラシデザインを踏襲するときや、看板デザインなどを使うときは、フォントや色なども含めて「そのまま使うこと」と強く言うのは、私たちのお客様の認知は、これらと一体化しているからです。

    何でもかんでも踏襲するのではなく、「認知のコア」としての軸がない場合には、シンボルとなるロゴやキャラを作ることも含めて提案する。
    コアとして機能しているのか?強弱も含めて適切に判断できる目利き力が求められると思います。その感覚を養うために、消費者として自分がどのように認知したのかも客観的に振り返ってみようと思います。

  8. 認知の統一の部分に関して、ズレがあることが多いのでここの統一について
    話をしますがなかなか進めることができない実感があります。
    考え方の話になってしまうことも多く、相手もなんとなくのところまでしか理解していただけていないなというのが伝わってきます。
    今回の朝礼なども理解して噛み砕いて伝わるように練習していきます。
    僕たちの立場ではここをいつも伝えていくところだと思うので、毎回思い付きの話でなくこういったところを継続して伝えていきます。

    • ゲームと同じで、1面クリアは誰でもできる、2面もそこそこ、それが少し進むと難易度が上がって、自分なりの戦略の組み立てや工夫、努力が必要になってくる

      1~2面にあたる棚ぼたで止まってしまっていると考えると先があると思う

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