ビフォーアフター社長日記

世界一のDERUKUIになり、お客様と社会の向上に貢献します

プペル~天明の護美人間~を観に行ったた 2021年1月9日 SHIPの朝礼(休日版)


新橋演舞場で1月3日から1月20日まで市川宗家の新作歌舞伎「プペル~天明の護美人間~」が上演されています。思ったことを書いてみたいと思います。
~天明の護美人間~
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/play/737

歌舞伎版プペル

歌舞伎版プペル面白かったです。楽しかったです。歌舞伎の定義は「歌舞伎役者が演じること」というようなことを市川海老蔵さんがおっしゃっていましたが、海老蔵さんが一人三役で、プペルとしても、熊八としても、田沼意次としてもどこの役回りでも、ずっと惹きつける演出は歌舞伎ならで、はや替わりの技やそれぞれの所作や見得には魅了されました。親子というテーマも織り込まれ実際の親子である海老蔵さんと市川ぼたんさん、堀越勸玄くん(僕のときは勸玄くんでした)のやりとりとクライマックスはリアルとファンタジーが交錯するようで、それに続くカーテンコールではほぼ満席の新橋演舞場の観客の一人として素直に感動をわかち合いました。

新型コロナ感染症と歌舞伎

劇場系のエンタメ自体が新型コロナの中では休館・休演を迫られたり、上演できたとしても席数を半分とかにせざるを得なかったりと、なかなか大変な事態が続いています。相対的には観客が高齢層が高い占める歌舞伎はなおさらなわけです。一度足が遠のいてしまった顧客は新型コロナがなくなったとしても100%戻ってくるとは限りません。歌舞伎の看板であり経営責任者でもある市川海老蔵さんは現状および将来に特に強い危機感を持たれてらっしゃるのだと思います。

新作と批判

歌舞伎版プペルは西野亮廣さんの絵本「えんとつ町のプペル」が原作で、2020年12月からは映画化上映され、2021年11月からはミュージカル上映されている作品です。市川海老蔵さんがプペルを歌舞伎化すると発表したときには無責任なネット民の批判はいいとして、身内からも賛同を得られなかったことがあったようです。(興味ある方は検索してください)

S字カーブ


歌舞伎は伝統文化ですが、興行ビジネスでもあります。ビジネスはS字カーブの運命から逃れられないので、生成期・成長期・成熟期・衰退期のどこにいるかを経営責任者は判断する必要があります。もともとの歌舞伎は時事的な事件を題材に舞台に即座に作り、顧客の支持を受け残った作品が次第に洗練されて古典になって来るというサイクルで成長したはずです。うまくいっているビジネスはその後成長・成熟するかもしれない「生成期」ネタを積極的にぶちこんでいくことが必須なのです。

まとめ

事業方針発表会では、昨年取り組んだ新分野の結果と今期取り組む新分野をふたつ発表しました。新分野はすでにビジネスモデルが確立している分野とは違い、苦戦することが多いですが、既存モデルが成熟期のうちが挑戦可能な時間です。果敢に前進します。


コメントを残す

※Emailは公開されません。

*