ビフォーアフター社長日記

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二極化の正体


とりあえず何かそれなりのことを言っているように見えるフレームは「二極化」です。
#雑誌記事の見出しに必ずみつかる単語

「え~コロナ禍を経ての業界を一言で表すと『二極化』が進んだといえると思います。順調に成長を加速する群とシュリンクしていく群が明確に分かれたといえます」

に何を当てはめても、だいたい成り立ちますし、過去の総括でも未来の予想でもこのフレームは使えますので、良い話のネタが思い浮かばなかったときには『二極化』大喜利をしておけば、場はしのげます。

#すいません、僕のことです

でも、それは何故でしょうか?

#正解ではないよ
#自分で考えてみよう


ある心理学者が学生たちに「自分のユーモアのセンスや論理的思考は同世代の人と比べて、どのあたりのポジションにいると思うか」という質問をしました。すると、成績がよい学生ほど自分の順位を低く見積もる傾向があり、成績の良くない学生ほどそれを高く見積もる傾向が確認されました。成績の良い学生は自分ができることは他人もある程度できるだろうと、俯瞰して判断しているのに対して、成績の良くない学生は、認知の範囲が狭いので、自分ができることを他人と切り離して捉えてしまいがちです。
したがって、成績の良い学生はますます努力をして成績がさらによくなり、成績の良くない学生は慢心して必要な努力を怠りがちになり、成績は下がっていきます。もちろん後者の根拠のない自信がとんでもない結果を生み出す原動力になることもあるのも事実です。

#汗がでてきます


こうした傾向のことは、実験した心理学者、コーネル大学のデイヴィッド・ダニングとジャスティン・クルーガー、の二人の名前をとって「ダニング=クルーガー効果」と呼ばれます。下図のグラフは汎用的に応用可能です。
#ダニング=クルーガーはイグノーベル賞受賞者

たとえば、何故成功者や上級者ほど謙虚なのかということです。成功したり上達してもなお努力し続けると、自己認知は縦軸の下の方にいることになります。「自分はまだまだ」という認知が態度にでるので謙虚です。
#最強ソフトバンクの基盤を作った王貞治さんは謙虚


一方でまだまだ入り口で多少うまくいったくらいの人ほど、自己認知は高いところにあります。経験の浅い人が、自己評価だけ上がりに上がって、客観的評価が受け入れられずに会社や組織を転々とするのもよく見る風景です。
#評価は他人がする

  おそらくこの傾向は人間の心理にプレインストールされているプログラムであり、二極化を生み出す源だと思います。義務教育で教えておくべき人間の習性です。

#義務教育科目。


今回は、急に話を振られたときにもっともらしいことをいうフレーム『二極化』とその構造について書かせていただきました。お読みいただきありがとうございました。


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