おはようございます。10月29日、SHIPの朝礼を始めます。
今日は、少し先の未来を想定してみます。
私たちの仕事のひとつに、イベントLPの制作と広告運用があります。(わかりやすくするために具体的な一例にしていますが、ほぼ全てに当てはまります)かつては折込チラシやDMで告知していたリフォームイベントを、インターネット広告とLPで集客する仕事です。
お客様は「自分たちではLPをうまく作れないし、広告の設定もわからないから」と私たちに発注してくださいます。ところが、ある日こんなことを言われます。
「以前、御社に作ってもらったLPをAIに読み込ませて、『日付を来月に変えて、会場を変更して、写真をこの3枚に差し替えて』と指示したら、新しいLPができちゃった。AIって便利だね。ついでに広告の設定方法も聞いてみたら、手順を教えてくれたし、広告文まで作ってくれた。今回は自分たちでやってみるよ」
これは決して突飛な未来ではありません。AIの進化によって、これまで専門会社に依頼しなければできなかったことが、お客様自身でできるようになっていきます。
さて、この事態を想定してみてください。どうしますか?
A: そういうお客様は仕方がない。仕事がなくなるのも時代の流れだと諦める。
B: LPは使用権を提供しているのであって、勝手に改変する権利はないはずだ。契約を根拠に争う。
C: それなら、LP制作も広告設定も効果分析もできるAIエージェントとプラットフォームを、私たちが提供しよう。
ここで問いたいのは、「自分ならどうするか」ではありません。未来に生き残り、成長する会社はどれだろうかという問いです。
私はCだと思います。
Aは市場の変化を受け入れていますが、自らの価値を再定義していません。Bは契約上の権利を守る対応として必要な場合もあるでしょう。しかし、それだけではお客様が自分でできるようになったという本質的な変化には対応できません。
Cは違います。お客様が自分でできることが増えるなら、その環境そのものを提供しようという発想です。LPを1本作って納品する会社から、イベント集客を継続的に成功させる仕組みを提供する会社へと、自らの事業を進化させるのです。
ただし、AIエージェントを提供するだけでは、いずれ同じ競争に巻き込まれます。LP制作も広告設定も分析も、誰でもできるようになるからです。そこで、もうひとつ考えてほしいことがあります。
お客様は、どんな人をパートナーとして選ぶでしょうか?
X: いつも顔色をうかがい、相手に合わせてくれる人。
Y: 何を頼んでも「はいはい」と言って、すぐにやってくれる人。
Z: いつも原理原則とお客様の強みにフォーカスし、ぶれない意見をくれる人。
XやYも、これまでは一定の価値がありました。しかし、相手に合わせることも、指示されたことを素早く実行することも、AIが得意とする領域になっていきます。
一方、Zはどうでしょうか。例えば、お客様から新しいイベントのアイディアを相談されたとき、こんな意見を伝えられる人です。
「私は反響は二段構造で考えることにしています。土台は認知です。『あ~あの会社ね』と良い印象で知っていること。上段はきっかけです。お客様自身にリフォームを考えるきっかけが生まれる場合もあれば、限定セールスの広告情報がきっかけになる場合もあります。ですので、今回のアイディアは、これまで浸透している御社の認知イメージにはないものなので、これから新たに認知を浸透させていくのであれば良い企画ですよね」
これは、単に相手のアイディアを肯定したり否定したりしているのではありません。反響獲得の原理原則を判断基準にして、お客様の企画を評価しています。目先の広告やLPの出来栄えではなく、その企画がどのように認知を形成し、どのようなきっかけで反響につながるのかを考えているのです。
お客様の言うとおりにすることと、お客様のためになることは、必ずしも同じではありません。 お客様自身が気づいていない課題や可能性に対して、ぶれない判断軸から意見を伝えられることが、これからの人間の価値になります。
会社としてはCを目指し、人としてはZを目指す。
この二つはつながっています。AIによって作業を自動化し、仕組みとして提供できる範囲を広げる。その一方で、人間はお客様の目的を深く理解し、原理原則に基づいて課題を設定し、成果に責任を持つ。これがAI時代のSHIPの進む方向だと思います。
「お客様が自分でできるようになったら困る」と考えるのではなく、「お客様が自分でできるようになった先に、私たちはどんな価値を提供するのか」と考える。
守るべきものは、現在の仕事のやり方ではありません。お客様に選ばれ続ける存在であることです。
今日もその視点から、自分の仕事を見直してみてください。
以上で朝礼を終わります。
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