おはようございます。5月28日、SHIPの朝礼を始めます。
社員と、彼の人生のメンターの会話です。
社員:「お客様に多大なご迷惑をおかけする事案が発生しました」
メンター:「2か月前にも似たようなことがあったよな。あのときから警告していたが」
社員:「二重チェック、三重チェックと決め事を増やしました。チェックシートも作って、スレッドにあげるルールにしました」
メンター:「で、今はどうなってる?」
社員:「……正直、形だけになっています。最初の1週間くらいは皆ちゃんとやっていたんですが、何が何だか……」
メンター:「だろうな。ルールを複雑にすればするほど、現場は形骸化させる。人間ってそういうもんだよ」
社員:「じゃあ、ルールを作るのが間違いだったってことですか?」
メンター:「いや、ルールは必要。ただ、ルールの上にある価値観が共有されていないと、ルールは『文字』でしかなくなる」
社員:「価値観、ですか」
メンター:「優秀な組織って、突き詰めると二つしかルールがない。仕事の目的は、お客様に喜んでいただくこと。仕事の仕方は、おてんとさまに恥じないように。これだけ」
社員:「えっ? シンプル……というか……」
メンター:「シンプルだから機能するんだよ。たとえば、大切な人にプレゼントを渡すときのことを想像してみて」
社員:「プレゼント、ですか」
メンター:「最初に何を思う?」
社員:「相手の喜ぶ顔、ですかね」
メンター:「そうだろ。そこから、何が欲しいんだろう、何をあげたら喜ぶかな、包装はどうしよう、リボンがいいか、ワッペンみたいなのもいいな、手提げ袋は中身と合わせるか、意外性で攻めるか、渡すシチュエーションは……と、勝手にチェック項目が出てくる」
社員:「あ、確かに。誰にも『包装を確認しろ』なんて言われていないのに」
メンター:「心配にもなるし、誰かに相談したくもなる。これが本来の仕事の姿なんだよ。大切な人に渡すプレゼントのように仕事をする。この一行を自分の掟にできれば、細かい決め事はいらない」
社員:「でも、お客様って大切な人なんですかね。会ったこともない相手だと、なかなか……」
メンター:「君の給料は誰が払っているんだ?」
社員:「お客様ですね。入社の頃からずっと言われています」
メンター:「だよな。またそこで、おてんとさまが出てくる」
社員:「おてんとさま」
メンター:「日本には宗教的な道徳がないって言われるんだ。俺も高校生のころはそう思わされていた。でも学生時代に世界を数十か国回ってみて、日本の町は清潔だなって素直に思ったよ」
社員:「治安もいいですしね」
メンター:「キリスト教やイスラム教的な戒律があるからじゃない。おてんとさまが見ている、という価値観が浸透しているからだと、あとで気づいた。誰も見ていなくても、お天道さまは見ている。だから恥じることはしない」
社員:「なるほど」
メンター:「今回のミスの再発防止として、ルールを定めることも必要だよ。でも、もっと大事なのはルールが守られること。そのためには、ルールの上の概念が、皆の中で同じ価値観として共有されていないといけない」
社員:「お客様に喜んでいただく、ですか」
メンター:「これがピンとこない人もいる。そういうときは、大切な人へのプレゼントを渡すような気持ちで仕事をする、と言い換える。その実践として、以下のルールを守る、という組み合わせだ」
社員:「価値観が上、ルールが下」
メンター:「良いイメージって、長年の努力でやっと形成されるんだ。でも崩壊は一瞬だよ」
社員:「……ぞっとしますし、お客様には本当に申し訳ないです」
メンター:「リマインドしたいのは、お客様に喜んでもらう、これを感情付きで胸に刻むこと。剥がれ落ちないようにね。そしてその実践をちゃんと称える。そのセットで成功体験になり、成功体験が君たちの血肉を形成する」
社員:「ルールを増やすより、まずそこからやり直します」
以上で朝礼を終わります。
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2026年5月28日 at 8:00 AM
チェックリストを増やしても形骸化する、は過去多く経験があり、繰り返してしまっていることでもあります。「お客様に喜んでいただく」という価値観が共有されてないと“やった感”になります。
再発防止を“仕組み追加”で終わらせず、価値感を共通にしてルールに従って実行する。
2026年5月28日 at 8:30 AM
チェックリストやルールをいくら決めても変わらなかった頃に変えたのが
「お客様に喜んでいただこう」という価値観です
チェックリストやルールから決めていくと無限に必要だが
ゴールから逆算して動くことでポイントを抑え最低限で済む
文化・価値観(カルチャー)があり
それを可能にするための仕組みが成り立ち
それを実行する上で現場のルールが決まって刷新されていく
すべての観点で見て変えていく
まずは自身が信念を貫き行動で示すこと、ここをやっていきます
2026年5月28日 at 8:38 AM
>大切な人に渡すプレゼントのように仕事をする
お客様に喜んで貰うためにと意識はしていましたが、実際にお客様とは未だ関わっていない段階でそこを想像するのは難しいです。先輩をお客様と見立てて行うことでひとつの意識付けにはなりますが、大切な人に渡すプレゼントと考えるとイメージは湧きます。
明日のプレゼンでもどんなことを研修で先輩方から教わりそれをどう表現することで喜んでいただけるか、アウトプットに落とし込みプレゼンします。
2026年5月28日 at 9:24 AM
「大切な人へのプレゼント」というたとえを研修内容に置き換えると、例えば、紙とWEBのチラシの表記を合わせることも、単なる作業ではなく、お客様の混乱を防ぐための配慮です。チラシを手にする方を具体的に想像し、「誰に贈るか」という視点を持つことが大切です。
明日のプレゼンでも、誰に喜んでほしいかをアウトプットに落とし込みます。
2026年5月28日 at 9:51 AM
今回起こったことも踏まえて、普段から誰から費用をいただいて何のために仕事しているのか。
お客様を大切に思うことは当たり前で、日々の目の前の仕事が何につながっているのか。ここを日頃から感謝の気持ちと喜んでもらうことをもってこの感覚を社内にも伝播できるように進めます。日々の社内でのコミュニケーションもここに繋げて話していきたいと思います。