ビフォーアフター社長日記

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オーガニックセッションとブランド認知浸透 5月28日 SHIPの朝礼

オーガニックセッションの右肩上り化とブランド認知浸透は比例するか

――結論:緩やかながら「因」を積み重ねれば相関は必ず生まれる

おはようございます。2025年5月28日 SHIPの朝礼を始めます。

1. 広告の〈CV × CPA〉の明快さとブランド認知の曖昧さ

広告キャンペーンは「いくら使い、何件取れたか」が一目瞭然です。しかし、その土台となるブランド認知の成果は測定が明確ではありません。そこで私たちはWebサイトを認知計測の“定点観測器”と定義し、クライアントと下記3指標を共同で追求する方針を提案しています。

  • ① オーガニックセッション総数(自然検索流入)
  • ② ブランド名検索セッション(指名検索流入)
  • ③ オーガニック由来CV(自然検索経由の問い合わせ・資料請求 等)

2. アナログ販促が生む3つの導線

多くの工務店・リフォーム会社はチラシやDMなどのアナログ販促を実施しています。これが地域での初期認知を形成し、その後「Webで会社を確認する」という行動を誘発します。

  1. アナログのみで完結(興味が浅い・必要なタイミングではない層)
  2. アナログ → Webサイトをチェック(認知・比較検討層)
  3. アナログ → Webサイトをチェック → アクション(問い合わせ・予約)

アナログ施策とWeb施策を切り離して評価すると、BとCの貢献が見落とされます。したがって、アナログ販促実施期間のWebセッション変動を必ずモニタリングし、連動効果を可視化する必要があります。

3. 「右肩上り」は角度1〜2度で十分

商圏人口が限られる地域ビジネスでは、急激な伸びより“じわじわ浸透”が現実的です。月間1,000セッションが年率3%で伸び続ければ3年後には約1,100セッション。見た目はわずかでも、指名検索が増える=「名前を覚え、課題解決の選択肢として想起した」証です。

4. KPIを押し上げる5つの「因」アクション

  • 権威性ページ拡充 — 受賞歴・一次データ・専門家監修記事を追加し、内部リンクでハブ化。
  • 構造化データ整備OrganizationFAQProductReview などの schema.org を実装し、クローラーとAIが読みやすいサイトへ。
  • Googleビジネスプロフィール(GBP)口コミ推進 — 施工完了後にQRコードで投稿依頼。月10件を目標に、返信時にキーワードを自然挿入。
  • 地域PR連動 — 現場シートや地域イベントで社名+QRを露出し、指名検索を刺激。
  • アナログ販促 × Web連携 — チラシ・DM・新聞折込に検索窓・QR・短縮URL・UTMパラメータを付与し、配布日とWeb流入を突合。

5. 計測と改善を“同じダッシュボード”で

GoogleサーチコンソールとGA4を連携し、上記3指標を月次レポート化。さらにアナログ販促の配布日をカレンダー登録し、配布直後のセッション・指名検索・CVのスパイクを検証します。数字が鈍化すれば、5つの「因」施策の滞留ポイントを点検し、即座に改善策を実行します。クライアントと同じ画面を見続けることで、「やるべき次の一手」が共有言語になります。

6. まとめ

ブランド認知は魔法の黒箱ではありません。
因(=ページ拡充・構造化・口コミ・地域PR・アナログ連携) → 果(=オーガニック指名検索・CV)
というシンプルな流れを地道に回せば、緩やかな右肩上りは必ず描けます。広告のCVとCPAを下支えする真の土台――それが、Webサイトとアナログ販促を繋ぐブランド浸透です。小規模な会社であれば、既存認知をベースに、オーガニックセッション由来のCVだけで事業は十分に成立します。

5分で読む朝礼ブログなので詳細部分はいつも言っていることよりも端折っていますが、未来の右肩上がりのために現状把握 → 仮説設定 →「因」アクションの実行という基本サイクルは変わりません。

以上で朝礼を終わります。

10 コメント

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  1. おはようございます

    順番は因を作ることから。
    因がなければ果の変化はない。
    当たり前ですが、逆になります。

    果因の逆転で、過去にフォーカスすることで、
    批評家みたいな状態になり、何も変わらない。

    因を作り、記録→可視化して
    変化が起きたかどうかを検証する。

    この繰り返して、ブランド認知がじわじわ上がり地域に浸透する。
    正しく実行すれば、●●なら〇〇さんという認知コアが根付いて、土台が強固になっていき、販促が効くようになってくる。

    順番を守り、顧客と一緒に実行できるようにします。

  2. 昨日Y社様で昨年の夏ごろからリアルへの費用とWEBへの費用を変えてみています
    すると社名検索は右肩下がりでしたが、半年経過したことから徐々に右肩上がりに戻ってきている結果が見て取れてきています。

    因がリアルでのアプローチからWEBでモノを検討する層への認知獲得へと切り替えた
    ことでの結果かと思います。ここが最初に想定していたところから徐々にそれが結果として見て取れてきていることが確認できました。

    変化を加える際にどうなるかを仮定して実施することで確認もできるので
    何をテーマに定点観測しながら追っていくかを一緒に定めて進んでいく関係を築きます。

  3. おはようございます。
    本日もよろしくお願いします。

    オーガニックセッションとブランド認知浸透の因果に関して、5つの因のアクションについて学ぶことができました。同時に、現状把握 → 仮説設定 →「因」アクションの実行という基本的なサイクルは、マーケティング以外の業務にも当てはまることで、これを自分の役割(AI実装・活用推進)にも当てはめる必要があると思いました。

    AI情報発信は、AI実装を目的として、そのきっかけ作りを担うべく行っています。実際にAIを使って頂くにはいくくつかのステップがあるかと思います。現状が利便性に気づいてもらえるくらいのアウトプットとして、次のステップは実際に試して頂き、使えると確信して頂くこと。
    そのためにアウトプットとして必要なことの仮説を立てて、結果を検証し、少しずつ改善していきます。

  4. 因と結果をリンクしないといけない。
    地域性のビジネスは、一気に訪問者が増えるのではなく、徐々に増加する。
    まず、アナログの販促とWEBを連携した因果を追わないといけない。他の因の権威性のページ拡大、構造化データ整備、googleビジネスプロフィール、地域PR連動がある。
    これらを一つに考え、改善ポイントを点検し、PDCAを回す。

    現状なぜそれが起こっているのか、仮説を考え、因を実行していく。
    資産のある時間にするために、ミスがなぜ起こった、原因仮設の設置、それを実行していき、また正解と確実に分かっている場合は、それを継続していきます。

    • 言語化というと難しく聞こえますが、自分がやっていることを説明できるようこころがけるというのは今からでもできると思います
      やってみるといいです

  5. おはようございます。

    未来の右肩上がりのための、現状把握 → 仮説設定 →「因」アクションの実行という基本サイクル

    研修でも、何かうまくいかないことがあった時に、まずは現状を把握し、それを元に、こうだからこうなっているのではないか、こうすれば改善されるのではないか、と仮説を立ててから検証しています。
    このサイクルを活用するようになってから、質の高い検証結果が得られたり、足踏みすることなく、問題を解決できているので、実案件に参加させていただいてからも、この基本サイクルを活用していきます。

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