おはようございます。9月30日、SHIPの朝礼を始めます。今日が9月末日、3Qの区切りの日です。
さて私たちの仕事は、相手が経営者というパターンが多いです。窓口は様々でも、意思決定者は経営者ということを含めれば、ほぼ100%が対経営者向けの仕事になります。
その前提で、今日は経営者の特質からお伝えしたいと思います。
経営者は、基本的に短気です。短期な人が多いですと言い換えてもいいですが。
これは性格が悪いという話ではありません。毎日いくつもの判断をし、売上、資金繰り、協力業者手配、次のイベント、広告、人、クレーム対応と、常に不安だし、次のことを考えているので、とにかく結論まで早く行きたい。
たとえば、チラシやパンフレットやホームページを見て「違うな」と思ったとします。
これまでは、まず担当者に伝える。そこから業者に話がいき、打ち合わせをして、必要なら見積もりを取り、ヒアリングをして、案が出てくる。
そして数日後、あるいは数週間後に出てきたものを見て、
「いや、そうじゃないんだよな」
となる。
そこからまた修正です。
短気な経営者からすると、これはかなりつらい。心理状態をデフォルメすれば、気が狂いそうになっています。
自分の頭の中には「こうしたい」があるのに、形になるまでに何人もの人を通り、時間もかかる。しかも出てきたものが違えば、また説明し直さなければいけません。
ところが、AIによってこの状況が変わり始めています。
経営者がどこかの会合で、
「最近のAIはホームページまで作れるらしいよ」
「チラシもパンフも一瞬でできるよ」
と聞いたら、たぶん試します。
そして実際に使ってみる。
「ここをもっと大きくして」
「この文章は違う」
「もう少し高級感を出して」
「この写真の雰囲気を変えて」
そう指示すると、その場で変わる。
そこで、
「できるじゃないか」
となります。
しかも、何度直しても嫌な顔をされない。時間も気にしなくていい。自分のイメージに近づくまで、その場で何度でもやり直せる。
経営者にとっては非常に相性がいい道具です。
そうすると次に起きるのは、
「シップさんには、まだ言わなくていいか」
です。このニュアンスわかりますか?
自分で簡単なLPを作ってみる。チラシを作る。Webアプリまで試してみる。
そしてある日、私たちがお客様の会社名を検索すると、見たことのないサイトが出てくる。
「これは……」
となる。
しばらくすると、
「シップさんに作ってもらったサイトを解約して、ドメインをこちらに移したいので協力してください。今までありがとうございました」
こういうことは、これから普通に起こり得ると思います。
では、どうすればいいのか。
答えは、AIを隠すことでも、お客様が自分で作ることを止めることでもありません。
むしろ、私たちの方からどんどん持ち掛けることです。
「AIを使えば、簡単なホームページなら作れますよ」
「チラシもパンフレットもできますよ」
「ちょっとしたLPなら、ご自身でも作れるようになりますよ。広告設定や管理もAIでできます」
そう伝える。
すると、
「え、本当にそんなことまでできるんですか。もっと教えてもらえますか」
となる。
そこで、
「もちろんです」
と言える会社になる必要があります。
これからは、簡易なLPやページ追加、ちょっとした画像、広告設定などは、お客様自身がAIを使って行うケースが増えていくと思います。
私は、その方が健全だと思います。デジタルシフトも進みます。
何でもSHIPに頼まないと動かせない状態より、自分でできるところは自分でやる。
そのうえで、
「でも、ここ一番のLPはSHIPに頼みたい」
「会社の強みをじっくり伝えるホームページのリニュアルは、やっぱりSHIPに任せたい」
「戦略そのものは一緒に考えてほしい」
そう思っていただける関係の方が強い。
ここで私たちの仕事もアップデートしなければいけません。
これまで価値だった「作れること」「操作できること」「設定できること」は、AIによってどんどんコモディティ化していきます。
その一方で、会社の本当の強みを見つけること、経営者の頭の中を言語化すること、誰に何をどう伝えるかを設計すること、全体を俯瞰して成果につながる形にまとめること。
こうした力の価値は、むしろ高くなります。
AIでできる仕事を守るのではなく、AIをお客様と一緒に使いながら、私たちは一段高い仕事へ移っていく。
そして、
「ここ一番はSHIPに任せたい」
と言っていただける存在になる。
そのためには、戦略も、デザインも、言語化も、顧客理解も、スキルを今以上に磨かなければいけません。
3Qの区切りの日です。
時流の先に進んで、私たちの仕事をどこまで時流と顧客に適合させられるのか。
そんな視点で、自分の仕事を見直す機会にしていきましょう。
以上で朝礼を終わります。
コメントを残す