おはようございます。12月24日SHIPの朝礼を始めます。今日からは今期締めモードです。
1. 今期の振り返り:私たちは「前進」できたか?
【コンセプトの再確認】
今期、私たちは「お客様の問題・解決を通じて成長する」を掲げ、その手法としてダブルダイヤモンド(課題発見と課題解決)を業務推進の基本フレームとしました。
【直面した現実】
1年が経ち、正直に振り返ってみましょう。
私たちはフレームワークを知っていながら、現場では相変わらず「解決のDo」に飛びついていませんでしたか?
- お客様に言われたことの応答に終始する。
- データではなく、思いついたことをやろうとする。
- 結果、お客様の要望とはずれ、「手戻りが起きる」「サービス解約になる」という徒労感を味わう。
なぜ、私たちはわかっていても「Do」に走ってしまうのでしょうか。
2. なぜ失敗したのか:「条件反射」の罠
ここで、私たちの失敗パターンを「ハンバーガーショップの悲劇」として例えます。
お客様:「とにかく喉が渇いた!一番大きなコーラをくれ!」
私たち:「はい、喜んで!」(即座に巨大なコーラを提供)
私たちはこれを「迅速な対応(成果)」だと勘違いしてきました。
しかし、もしお客様が糖尿病を気にしていて、本当に欲しかったのが「水」だとしたら?
私たちは「良かれと思って」、お客様の健康を害する巨大な砂糖水を、汗水たらして作っていたことになります。
【私たちの反省点】
今期の私たちは、「なぜ喉が渇いたのか?(Issue)」を問う前に、「コーラを作る(Do)」という作業の忙しさで、仕事をした気になっていました。
これは怠慢ではなく、「早く役に立ちたい」という善意の焦りが生んだ失敗だということもわかっています。
3. 来期のテーマ設定:なぜ「同じテーマ」なのか
来期も、コンセプトは変えません。
「お客様の問題・解決を通じて成長する(ダブルダイヤモンド)」に再挑戦します。
なぜなら、このフレームワークが間違っていたのではなく、私たちの「実装」がまだ終わっていないからです。
このフレームワークの真価を、有名な「遅いエレベーター」の話でもう一度共有させてください。
クレーム:「エレベーターが遅い!なんとかしてくれ!」
今の私たちのアプローチ(Do偏重):
- 数千万円かけて、高速モーターに入れ替える。
- 結果:少し速くなったが、まだ文句が出る。(コスト大・効果小)
目指すべきダブルダイヤモンドのアプローチ(Issue偏重):
- 「なぜ遅いと怒るのか?」を観察し、「待ち時間が退屈なことが問題だ」と見抜く。
- 解決策:エレベーターホールに鏡を置く。
- 結果:身だしなみを整える間にエレベーターが来るので、クレームはゼロに。(コスト小・効果絶大)
来期の目標は、高価なモーターを発注することではありません。
皆で知恵を絞り、「鏡」を見つけることです。
4. 来期のアクション:何を変えるのか(HOW)
今期と同じ轍を踏まないために、精神論ではなく「行動ルール」を変えます。
① 「着手」を遅らせる勇気
- 【変更点】 「お客様にいわれたから」を褒めません。「お客様が喜んでいただくには」の考え方と行動を称賛します。
- リクエストを受けてから解決策(Do)に着手する前に、必ず「課題定義(Issue)の時間」を強制的に挟みます。
② 合言葉は「それはモーターか?鏡か?」
- 会議で議論がすぐに「やり方(How/Do)」に行きそうになったら、誰でもこう言ってください。
- 「ちょっと待って、今話しているのはモーターの話じゃない? 鏡を探そうよ」
- これをチームの共通言語にします。
③ 失敗の定義を変える
- これまでの失敗: 顧客に言われたことをまじめにやって不満足。
- これからの失敗: 「解決すべき課題が曖昧なまま行動すること」そのものを最大の失敗とみなします。
5. 結び:徒労をなくし、誇りある仕事を
ダブルダイヤモンドに取り組む目的は、皆さんに面倒な工程を増やすことではありません。
「お客様を思って一生懸命やったのに報われない」という、最も悲しい徒労をゼロにするためです。
- 汗水たらして巨大なコーラを作るのは、もうやめましょう。
- 高価なモーターの発注書を書くのも、もうやめましょう。
お客様の本当の問題を見つけ、スマートに「鏡」や「水」を差し出す。
来期こそ、そんな「プロフェッショナルな課題解決集団」へと脱皮しましょう。
もう一度、ダブルダイヤモンドに挑戦します。皆さんの協力をお願いします。
以上で朝礼を終わります。
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