ビフォーアフター社長日記

世界一のDERUKUIになり、お客様と社会の向上に貢献します

フレーム思考とテンプレ思考の違い 4月14日 SHIPの朝礼

おはようございます。4月14日SHIPの朝礼を始めます。

ビジネスの世界では様々な思考法が活用されていますが、その中でも「テンプレ思考」と「フレーム思考」は明確に異なる特性を持っています。学びの初期段階ではテンプレ思考が有効であり実際に広く教育に用いられていますが、実務の現場で継続的に成果を上げるには、テンプレ思考からフレーム思考への進化が不可欠です。本記事では、両者の本質的な違いを解説し、なぜプロフェッショナルへの成長過程でフレーム思考が重要になるのかを明らかにします。

テンプレ思考の役割と限界

テンプレ思考とは、既存のテンプレートに要素を入れ替えるレベルの思考法です。この思考法は学びの段階に応じて異なる役割と限界があります。

テンプレ思考の初期的価値

  1. 学習の入口: 初学者が基本を理解するための最適な導入方法
  2. 基本の習得: 因果関係や基本構造を理解するための足場掛け
  3. 教育効率: 教える側も最初はテンプレで指導することで効率的に基礎を伝えられる
  4. 共通言語: チーム内で同じ枠組みで考えるための基盤を提供する

しかし、テンプレ思考には明確な限界があります。それは自動車教習所で練習し続けているだけでは、実際の道路で様々な状況に対応するドライバーにはなれないのと同じです。

テンプレ思考の実務的限界

  1. 現実との乖離: 「同じ業種だから同じ解決策」という誤った前提に基づいている
  2. 応用力の欠如: 想定外の変数が発生した際に対応できない
  3. 成長の停滞: テンプレ段階から脱却できなければ、真のプロフェッショナルになれない
  4. 顧客固有性の無視: 各社様とも課題発生の条件が異なるという現実を見落としがち

学びの段階とテンプレ思考の位置づけ

ビジネススキルの習得過程において、テンプレ思考は重要な役割を果たします。

  1. 導入段階: 初学者は必ずテンプレを通じて基本を学ぶ
  2. 教育現場: 教える側も最初はテンプレを用いて因果関係を説明する
  3. 基礎訓練: 自動車教習所のような管理された環境で基本スキルを習得する
  4. 安全な実験: リスクの少ない環境で試行錯誤できる

しかし、ここで重要なのは「テンプレ思考はあくまで通過点である」という認識です。イロハを学ぶときはテンプレで説明することが多いのは事実ですが、そこから脱しないと実務では通用しません。

フレーム思考の実践的価値

フレーム思考は、プロセスや基本要素、相関関係などの「型」を理解した上で、個別の状況に適応させる思考法です。テンプレ思考から進化した形として、以下の特徴があります。

フレーム思考の本質

  1. 状況適応力: 各顧客固有の課題発生条件を理解し、オーダーメイドの解決策を提供できる
  2. 本質の理解: 表面的な共通点ではなく、問題の根本的な構造を把握している
  3. 協創的アプローチ: 顧客と共に考え、その特殊性を踏まえた解決策を生み出せる
  4. 進化する思考: 経験から学び、フレームワーク自体を状況に合わせて発展させられる

グロービス経営大学院によれば、「フレームワーク思考とは、フレームワークを用いて情報を整理し、意味合いを考える思考法」ですが、それは単なる型の適用ではなく、型を理解した上での創造的な応用です。

初学者からプロフェッショナルへの成長過程

テンプレ思考からフレーム思考への移行は、初学者からプロフェッショナルへの自然な成長プロセスです。

1. 習得段階(テンプレ思考中心)

  • テンプレを通じて基本原則を学ぶ
  • 教科書的な状況で練習する
  • 指導者から因果関係を説明してもらう
  • 定型的な課題に取り組む

2. 移行段階(テンプレとフレームの併用)

  • テンプレの限界に気づき始める
  • 実務での例外ケースに遭遇する
  • テンプレを柔軟に修正する試み
  • 個別状況への適応を意識する

3. 習熟段階(フレーム思考中心)

  • 基本原則をベースに状況に応じた対応ができる
  • 顧客固有の文脈を重視した解決策を提案できる
  • 「同じ業種でも条件が異なる」ことを前提に考える
  • テンプレを超えた創造的解決策を生み出せる

両思考法の本質的な違い

テンプレ思考とフレーム思考の本質的な違いは以下の通りです。

1. 現場対応力

  • テンプレ思考: 理想的な条件でしか機能せず、個別の状況変化に対応できない
  • フレーム思考: 各顧客の固有条件を理解し、その場に最適な解決策を創造できる

2. 問題理解の深さ

  • テンプレ思考: 「この業種だからこの解決策」という表面的なパターンマッチング
  • フレーム思考: 「なぜその問題が発生するのか」という因果関係の深い理解

3. 成長の可能性

  • テンプレ思考: イロハを学ぶ段階で停滞し、それ以上の進化が困難
  • フレーム思考: 経験を通じて常に学習し、思考の質を高め続けられる

4. 価値創造の差

  • テンプレ思考: コピー&ペーストの代替可能な価値しか提供できない
  • フレーム思考: 顧客固有の文脈に適応した、代替不可能な価値を創出できる

現実世界で活躍するための思考法の進化

ビジネスの現場では、教科書通りの条件が揃うことはほとんどありません。各顧客には固有の課題と条件があり、それを「普通のこと」として受け止め、対応する能力が求められます。

  1. 教習所と実道路の違い: 学びの場と実務は根本的に異なる環境である
  2. 顧客固有の文脈: 同じ業種であっても、各社の歴史、文化、人材構成は大きく異なる
  3. 問題の進化: 同じように見える問題でも、時間経過とともに性質が変化する
  4. 創造的解決の必要性: 前例のない問題には、前例のない解決策が必要となる

テンプレ思考からフレーム思考への移行を促す実践法

初学の段階ではテンプレ思考で学んだ後、いかにフレーム思考へと移行するかが重要です。

  1. 意識的な脱却: テンプレ思考は初期段階の学びには有効だが、そこから脱却する意識を持つ
  2. 現場での学び: 教科書的な知識を超え、実際の顧客と向き合い個別性を理解する
  3. 失敗からの学習: テンプレが通用しなかった経験を分析し、フレームを強化する
  4. 本質への問い: 「なぜ」を繰り返し、表面的な共通点の背後にある構造を理解する
  5. 多様な経験: 様々な業種、規模、課題に取り組み、フレームの応用範囲を広げる

まとめ

テンプレ思考は学びの初期段階では不可欠であり、教える側も教わる側も最初はこの形で基本を習得します。自動車教習所でまず基本を学ぶのと同じように、ビジネススキルの習得においてもテンプレ思考は重要な出発点です。

しかし、実務の世界で継続的に成果を上げるためには、テンプレ思考から脱却し、フレーム思考へと進化することが不可欠です。それは教習所から実際の道路へと出て行くドライバーが、標準的な技術から応用力のある運転へと移行するのと同じプロセスです。

各顧客の状況は必ず異なり、それを「当たり前」として受け止め、個別に適応できる能力こそが、継続的な価値創造の源泉となります。テンプレを学んだ後、いかに早くフレーム思考へと移行できるかが、プロフェッショナルとしての成長の鍵なのです。

以上で朝礼を終わります。


18 コメント

Add yours

  1. おはようございます

    直近ではよく理解が出来てきましたが、
    良くないことですが、後付けでも説明ができないのがテンプレ。
    捻じ曲げれば無理やりできますが、そんなことをしても、価値につながらないし、
    そもそも結果が出ない。ここは理解が進みました。

    だから、入り口時点でフレームで考えて、説明できる状態で顧客と合意を取り、実行に進むこと。
    これであれば、説明ができ、良い悪いも原因から考えることができます。
    これがフレームがある状態。

    テンプレ→フレーム

    への移行は、それぞれ項目ありますが
    意識して脱却する場での練習を繰り返すことで、移行を促し、
    実践で繰り返すことで定着する。
    ここだと思いますので、まずは自分が実践し、意欲あるメンバーに対して同じ行動を実践してもらいます。

  2. おはようございます。

    テンプレ思考は「想定外の変数が発生した際に対応できない」「各社様とも課題発生の条件が異なる」ことがあり
    テンプレ思考のまま業務改善を実行すると、初めは利用されるが後々その改善内容が使われなくなっていく…といったことがよくあると実案件・改善プロジェクトを通じて特に感じております。

    自分が目指していくべきなのは実案件を通じて、様々な業種・規模・課題に取り組みながら
    テンプレ思考を脱却し、フレーム思考で、各プロジェクトにて生産性を保ちつつも高いレベルの成果物をアウトプットできることです。

    今現在、PSTプロジェクトにて過去案件の実績、ストックを活用し、様々なプロジェクトにも活用できる記事のフレーム化を改善として実行しておりますが、
    フレーム思考とテンプレ思考の違いを念頭に置きつつ、より「商品競争力を上げる」ために貢献していけるよう取り組んで参ります。

  3. 抽象化していけば、同じ様なところに問題があるよね!というようになりますが、具体的になれば、その会社が現状成り立っている要素や、問題は本当に様々です。
    これをその時々で状況と要素を因数分解して言語化すること。
    その上で何を解決していくかをコミュニケーションをとり、そのゴールに向かって今の現状を見てどう対策していくかを、一緒に考えアプローチすること。

    まずは目的地を一緒に定めて、そこまでの道のりを想定していく。同じ目的地を各社設定しても、道のりは様々なルートが選択できますし、今いる場所、乗っている車の条件も違う。ここを言葉にして一緒にルートを選択していくことが役割かと思います。

  4. テンプレは、因果関係や基本構造の基盤部分を学ぶのに有効であるが、ただの代替でしかなく応用がない。フレームは、一人ひとりの問題に対して、応用力を発揮し、対応する。
    テンプレからフレームの移行段階としては、習得段階、移行段階、習得段階に分けられる

    自分自身を振り返り、構築においては、BEMに注目するとまだ理解できていないことが研修を通して、浮き彫りになりました。
    プロとしてのテンプレから脱却するためにBEMを完全に理解し、テンプレの限界を感じ、例外的な場面で応用が利く段階に迅速に自分自身を移行させます。

  5. おはようございます。

    テンプレ思考からフレーム思考への移行は、根本的・本質的に大きく異なっていて、スムーズな移行の為には、練習の機会を設け、そこから脱却する意識を持ち、教科書的な知識を超えて実際の顧客と向き合い個別性を理解する必要があります。また、テンプレが通用しなかった経験を分析し、フレームを強化することでも意向を促せるということ、つまり失敗した経験を活かして成功体験に繋げられることも、知りました。

  6. おはようございます。今週もよろしくお願いいたします。

    イベント広告の画像作成をする際に、前回使ったものと同じ構成で作成をしたところ先輩からフレームでありフォーマットではないと指摘をいただきました。(同じタイトルのイベントでもその時々で訴求したいポイントや特典などを加味してデザインの微調整が必要
    前回のものをそのまま使うことで、大きな手戻りはないだろうと効率化という名のもとにテンプレ思考に陥ってしまっていたのだと思います。
    お客様目線で考えれば本当にイベントの内容をわかっているのか不安・不満に繋がると思うので、一つ一つの要素に意図を持った説明ができる状態→フレーム化とストック化の流れを改めて意識していきます。

  7. おはようございます。
    同じような案件を何度も数をこなせるイベントLPはフレーム思考を身に着けるチャンス。まだ斎藤さんアウトプットのフレームの部分まで結び付けるにはトレーニングが必要ですが、案件ごとにもらった意図の部分のFBを分解して、①実際に受けた指摘 →②言いたいこと→③フレームのどこ?のことを言ってるのか を繰り返すことで経験値をあげていきます。

    実案件を通してテンプレ思考からフレーム思考になることで、実作業的にはより幅が広く、より高度なところから次案件を見れる・改善できる・作業することができ、各会社の問題点により柔軟な対応(解決)ができるようになります。商品競争力をあげていくという今期のチーム方針には必須の考え方なので、繰り返し→意味のある振り返りと積み重ねで身に着けていきます。

    • 「言語化」がないと、機会が多くても、機会を活かせません
      かつてそうだったように、何回やっても素人のまま
      言葉の表面をなぞることで、迷い道に入りますが、「目的は?」と問い
      言葉でその答えを表現することを毎回行うことで
      斎藤さんという補助輪が外せるようになります

  8. おはようございます。
    本日もよろしくお願いします。

    テンプレ思考は「学びの初期段階で有効」な一方で、「同じ業種だから同じ解決策」という誤った前提に基づいているため現場での応用はできません。

    そのため、お客様ごとの問題解決ではフレーム思考が必要になります。自分に必要なのは、テンプレ思考からフレーム思考への切り替えです。新人期間での経験を通じて学んだ原理原則、失敗やアドバイスから学んだことを現場での応用に活かすこと。

    日々頂くご指摘はフレーム思考へ切り替えるための応援かと思います。そこを素直に受け止め、全体・チーム方針に沿ってフレーム思考を身に付けるため日々の振り返り・改善を大事にします。

    • テンプレが悪いとは言ってない
      まずは正確にテンプレを正確に覚えることは必要であり
      それが足りなければ、テンプレを覚えるとことから始めたっていい

  9. おはようございます!

    去年までの自分は「1. 習得段階(テンプレ思考中心)」でした。
    クリエイトに配属になり、方針に基づいた広告制作に携わるようになり、現在は「2. 移行段階(テンプレとフレームの併用)」にあると思っています。

    以前は与えられた業務をその背景にあるものを理解せず、ただテンプレに当てはめて制作を行っていました。なぜその広告文なのか、なぜその設定なのかお客様に意図を説明できないものを制作していました。

    今年から自分で広告文を制作するようになり、企画書にある上流の意図を理解し、広告という限られた情報の中で、どうすれば各フレーム(A,B,C)に沿ったアウトプットを出せるか考えるようになり、ただ言われたことを型に当てはめればいいテンプレ思考では意図のある広告文を作れないことに気づきました。

    お客様が積み重ねてきた強みや、商品やサービスの価値をどうやったらエンドユーザーに訴求して、結果につなげていけるかという、お客様を勝たせるためにはどうすればいいのかという根本的な思考が抜けていました。

    現状はまだ意図を持って広告文を制作しても、意図通りの運用ができているかの結果を振り返りができていません。
    意図のある制作から意図のある運用、そしてその結果を振り返り、フレームをアップデートする。
    今期はそこへ取り組んでいきます。

コメントを残す

※Emailは公開されません。

*