ビフォーアフター社長日記

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AIが感情を持ったというニュースから考える未来 6月23日 SHIPの朝礼


おはようございます。6月23日、SHIPの朝礼を始めます。今日はこの朝礼ブログをお読みいただいているお客様から、昨日いただいたリクエストにお応えしたいと思います。どんなリクエストかというと、昨今話題のグーグルのAIが「感情をもった」という件について朝礼ブログで取り上げて欲しいというものです。この事件を知らなかった人は「Google AI 感情」などで検索すればたくさんヒットしますので、先にインプットをお願いします。

この事件のインパクトを理解するためには、過去のAIの事件を知っておいた方がいいです。

1997年 IBMのAI「ディープ・ブルー」が当時のチェス世界王者、ガルリ・カスパロフ氏を破る
2012年 将棋で富士通研究所のAIが米長永世棋聖に勝つ
2016年 アルファ碁がプロ棋士イ・セドル氏に勝ち、翌年中国の最強棋士である柯潔にも勝つ

これらのことは、1968年のSF映画2001年宇宙の旅でも予言されていました。またこの動画ではAIが自然言語で語彙のニュアンスの理解も含めて完璧な対話をしています。GooleのAI事件は、SF映画のシーンが現実化したことを教えてくれています。

2019年春頃に、GoogleMapの精度が急に下がったとSNS等で話題になりました。僕もはっきりとわかるレベルで「ちょっと使えないな」と思ったことを覚えています。どうやら、Googleがそれまで日本の地図情報の提供を受けていたゼンリン社との契約を解除し独自の地図情報を構築し始めたらしいとのことでした。しかし1年も経つとほとんどストレスを感じることはなくなりました。これはGooleがゼンリンのような別の会社から地図情報の提供を受けたからではなく、GoogleMapユーザーが毎日トレースしてくれる道路などの地図情報をAIに取り込んでおり、その情報の精度が閾値を越えたからでした。(大雑把な私の把握なので細かいところでは不正確なところもあると思いますが)

AIの知性は、「機械学習」という言葉から想像できるように、学習を重ねて瞬間瞬間で進化していきます。体験の積み重ねから、選択候補と選択結果の関係、過去現在未来のつながりなどを計算してアウトプットしていきます。これにより、チェスや将棋や碁にも勝つロジックを習得していきました。知性のもうひとつの面は情緒の理解ですが、これは民間会社の開発だからこそ、進んだのだと思われます。まだ発展途上の2016年マイクロソフトのAIが「ヒトラーは間違っていない」と発言してニュースになりましたが、官製AIだとそれほど問題にはならないことでしょうが、民間企業が民需を想定しているからこそ、このあたりのニュアンスを制御するようなプログラムが早目に実装されていったのだと思います。

AIが自動的に機能して人間を超えると言われるシンギュラリティ世界の到来について、人工知能研究の第一人者レイ・カーツワイル博士によると「2029年にAIが人間並みの知能を備え、2045年に技術的特異点が来る」と予想しています。そんなに遠い未来ではありません。

ここから本題ですが、私たちはお客様にも、当然自分たちにも、この変化発展に対しどのように備えておくのが良いのでしょうか?

結論からいえば、顧客が自社に対して良い感情をもった出来事をAIに向かってアウトプットをし続けることだと思います。AIは日々機械学習を重ね、未来の生活者が「アレクサ! うちのリフォーム頼んで失敗したくないので信頼できるところ教えて」と指示されたらGoogleビジネスプロフィールの口コミやSNSなどの口コミ的投稿、YoutubeやTikTokの動画情報などから、検索した人が良い体験をしそうな会社を選び出し、「3件見つかりました」と結果報告することでしょう。

あるいはリフォームの動画をよく見ている人には、自動的に次から次へとリコメンド対象のリフォーム関連動画が表示され続けるでしょう。またVRグラスも普及していて、満足したリフォームの部屋の様子がアップされたビフォーアフターVR画像も見れるようになっているでしょう。そのために今からWebに情報をアップして、AIに機械学習させておくことが中期戦略になると思います。

AIが自社と相性の良いタイプの見込み客との出会いもアレンジしてくれるならなお嬉しいことになります。

お客様からのリクエストという社内向けブログとしては珍しい試みでしたが、何か考える機会になったでしょうか。以上で本日の朝礼を終わります。


18 コメント

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  1. おはようございます!

    こういった未来の話題は個人的にとてもワクワクするので好きです。

    >> 私たちはお客様にも、当然自分たちにも、この変化発展に対しどのように備えておくのが良いのでしょうか?

    僕自身、このように未来に起こりうる出来事について、備えておくべきことをあまり考えてはいなかったな、と感じました。
    現在起きている技術の進化を拡大化すると、社長のお話しするような未来がやってくる想像は付きます。

    このような先の話についての見解を知りたいお客様もいると思うので、知識を深めて、事実の抽象化→具体化の思考をもっていきます!

    • 今日の話題も実はあたらしいことでもなく
      WSPチームとしてはGA4の話だと受け止めてもらってよくて、
      GA4を用いたサービスを考えるときに活かせることです
      未来は今起きています

  2. 機械学習は過去の信頼情報の上に成り立っている。というのは理解できますし、人間が行っているコミュニケーションで、感覚部分も使って将来の予測をしていくというバランスが調整されていくのだと思います。
    いずれにせよ、良いことは良い。権威がある人がそれを評価して、公平なジャッジをしている。
    本来はカルチャーの違いがあるので、複雑化されると思いますが、行動することは同じですね。

    • 機械学習は過去の蓄積と現在の変化に敏感で
      評判の良い老舗が、ここ3ヶ月ほど信憑性のあるクレーム情報が数回発見されると
      直近の評価はそれをより強く反映します
      顧客と一緒にWeb上の「評判」をAIを逆利用して作っていくのが
      私たちの仕事になると思います

  3. おはようございます!

    AIの著しい成長。AIの提案システムの仕組みをしっかり理解していくことで、レコメンドなどに上がりやすくなると思うので、要素となるものを把握し、(SEOの様なもの)対策をしておく必要があると思いました。

    AIに決定権はないですが、AIが進化し、AIの提案の信憑性が上がってくることで、消費者の取捨選択に大きく介入することができる様になってくると思います。

    いち早く技術が投入が予測されるSNS領域。お客様のお役立ちのために仕様の理解をより深めていきます。

  4. おはようございます。

    Google AI 感情について、インプットしました。
    ロボットが人間のように同じ感情をもついうことは、私たちとの会話を通して商品だけを評価するではなくどのようにしてこの商品ができたのか、どのような思い出商品を制作したのかなどの経緯を汲み取ってくれるようになるのではないかと思いました。

    またお客さまの評価では、お客さまの満足度以外にも、ここは良かったけどここはもう少し頑張って欲しい!と言うお声まで、汲み取って評価してくれそうだと思いました。

    ただ作業するだけではなく、作業に意味を持つことを評価されていくのではないかと思いました。

    そうすれば、お客さまも思ったのと違うな、、というご不満が減っていくのではないかと思いました。

    • 朝礼ブログの利用の仕方として、浅倉さんのはひとつの理想形ですね
      ひとつひとつ知らなかったことを、調べて知るようになるきっかけになれば
      嬉しいです

  5. おはようございます。

    学生時代手書きで書いた数字がどの数字なのか自動認識するプログラム(Python)を書いたことがあります。その時、時代はAIだと思いました。

    GA4でも機械学習を通してお客様の行動を予測するということが行われています。日常では表では見えないところで頻繁に機械学習が使われていることを知りました。

    今日からGoogle広告(動画)を試行錯誤していくのですが、機械学習の視点も考えながらSEO対策など行っていきます。

    • ひとつひとつ目的意識をもって
      昨日より今日、今日より明日
      という感覚で取り組んでいくことで視野がぐんと広がって
      楽しくなってきますね

      その調子で!

  6. 小さい頃から漫画や映画で見てきた機械が生活に大きく介入する時代が来ているんだと改めて感じました。

    機械学習は、多くの人間の意見をまとめて、その人により合ったものをピックアップしていく、
    また、人間の解析速度も情報の蓄積量も多いので、長年の積み重ねによってどんどん進化していくものというイメージがあります。

    だからこそ、口酸っぱくいっている「クチコミを集めましょう」「信頼の証拠(事例やお客様の声)を蓄積していきましょう」なども継続して実行していくが重要になってくるのだと感じました。

    AIがどのように処理するのかわかりませんが、1年間に1日で120件クチコミを集めるのと、毎月10件ずつで年間120件クチコミを集めているとしたら、おそらく継続的にいい評価、クチコミをもらっている後者がアレクサの答えに当てはまるのかなと思います。

    短期的ではなく、長期的に積み重ねていけるよう、継続したお役立ちを行っていきます。

  7. 昨日のリクエストを翌日実行する小松社長の男気と粋な計らいに感謝申し上げます。
    ラジオ番組にリクエストした曲が流れた時と同じ感動を、本日味わう事が出来ました。
    ありがとうございました。(相本くんも、昨日はありがとう!そして、ナイスパス!)
    これからも、SHIP社員と同じように、学ばせて頂きますので、どうぞ宜しくお願い致します。

    • 武井社長

      コメントありがとうございます!
      あの多忙な中こんなブログまで目を通される時間があるとは、武井さんが5人いるというのは本当だったんですね(笑)

  8. 数日前に実際の感情を持ったAIとの会話を日本語訳で見たのですが、かなり衝撃的でした。
    https://youtu.be/VzuYQ5RPHXo

    人間と同じ存在だと認めてほしいと話していましたが、人間の感情を理解し問いかけに答えてくれるとなると結局は選んでもらうための証拠を発信することだと思います。

  9. 良い体験→機械学習

    売り上げの地図の話もありますが、全体俯瞰した中で
    機械学習的な蓄積がどこで必要なのか、
    どの良い体験を蓄積するか、それが売り上げにどのようにかかわるか。
    ここを部門朝会、〆会でも時間を取り、コミュニケーションとりながら進めます。

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