ビフォーアフター社長日記

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生産性を上げるアイデアの出し方


ほぼ日のWebサイトに糸井重里さんとビジネスデザイナーの濱口秀司さんの対談が掲載されていましたが、チームコラボレーションの話が衝撃的でした。
要約すると、コラボレーションの進め方でアウトプットの質、生産性が変わるということですが、進め方は4つあります。

チーム1は60分間話し合って作る。
チーム2は20分それぞれ考えて、20分共有して、20分で作る。
チーム3は20分それぞれ考えて、一度共有して、また20分考えて、最後の20分で共有して作る。
チーム4は40分何もしゃべらず、最後の20分アイデアを共有して作る。

一番生産性が高いのがチーム3、低いのがチーム1、ということでした。
コラボレーションというと、つい「1」で進めがちです。
結論は「みんなで話し合った結果、、、」となり、そのアウトプットの品質は「???」で「使いえないアイデア」になることが多いことは、実は多くの人が経験しています。
(以下、ほぼ日サイトからの引用です)

濱口
「こんなおもろいもん作ったんやけど」と誰かが言っても、「こんな視点もあるんちゃうか」と、すぐに意見が飛び交ってしまって、アイデアがふくらまないんです。
理由は、みんな自分の中に答えがみえていないのに、とりあえずしゃべろうとしてしまうから。
かっこいい言葉とか雰囲気に流されて、結論まで整理できないんです。

糸井
答えを持っていないのに、しゃべってしまうんですね。
たしかに、その節はあるかもしれない。

YahooJapan社CSOの安宅和人氏の「イシューからはじめよ」に「〈考える〉と〈悩む〉、この2つの違いは何だろう?」という問があって次のように定義されています。

「悩む」=「答えが出ない」という前提のもとに、「考える」フリをすること
「考える」=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てること

このふたつの話に共通しているのは、「考える」とは「答えを出す」ための個人の内省的な活動だということで、みんなで話し合いましたとか、考えるフリをすることに簡単に逃げ出さずに、自分の頭で「答えを出す」バトルを覚悟することなのだと思います。
「コラボレーション」も「考える」も扱い方を間違えると何かやっている気になる心地よい時間の浪費にしかなりませんが、逆もまた真なりで、マネジメント次第で飛躍的な生産性アップにつながるのも、「コラボレーション」であり「考える」です。
正しい設問、静かな時間、相互の刺激、答えを出す覚悟、これらに目配せするマネジメント。
年末年始に向け、良いヒントをいただきました。


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