ビフォーアフター社長日記

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練習2 6月16日 SHIPの朝礼

おはようございます。6月16日、SHIPの朝礼を始めます。

昨日の練習1では、考察の第1ボタンといえる、対象の基本条件がOKかNG、つまり瑕疵かを判断する練習フレームを提案しました。

判断する要素は3つです。3要素はつながっていないと意味がないので、ひとことでいえば、

便益で“止める(フック)”、探索で“探させる(サーチ)”、ビジュアルで“増幅する(ブースト)”

ということになります。

ぶつ切りではなく、つながって構成されている必要があります。反響目的でも認知目的でも同じですので、個別に扱わないことです。

今日は、この中の「フック」を入れ替える練習のための教材になります。

昨日は、最も一般的なプライス・フックを取り上げました。価格訴求は、広告の訴求として最も一般的です。

だからといって、広告が固定したプライス・フックのままになっていたら、何も検証できません。

広告の世界では一般常識である「ABテスト」を企画するにも、他のフックを知らないと話題にすらできません。

自家所有の住まいに関するリフォームは、生活そのものに関わる大きな買い物です。だからこそ、いくつかのフックを試してデータを取っておくことで、リード獲得のパートナーとして信頼が積み上がります。

住宅リフォームにおける代表的な10のフック

1)プライス・フック

価格・割引・補助金・キャンペーンで注意を引くフック

住宅リフォームで最もわかりやすい入口です。
特にトイレ、浴室、給湯器、キッチン、洗面台など、商品内容が比較的明確な設備交換と相性がよいフックです。

例:

  • 「トイレ交換 工事費込み特別価格」
  • 「給湯器交換キャンペーン」
  • 「浴室リフォーム 今だけ特別価格」
  • 「内窓設置、補助金利用でお得に」
  • 「外壁塗装 期間限定キャンペーン」

プライス・フックは、あくまで目を止める入口です。
その後に、施工品質、保証、実績、対応力へつなげる必要があります。

2)価格・納期安定フック

資材高騰・納期遅延・価格改定への不安に対し、安心材料を提示するフック

たとえば、ナフサショックのように資材価格が上がりやすい局面、住宅設備や建材の納期が不安定になる局面では、消費者は「いくらになるのか」「いつ工事できるのか」「今頼んで大丈夫なのか」という不安を持ちます。

そこで有効になるのが、価格と納期の安定を伝えるフックです。

例:

  • 「当社は対象商品を在庫確保。お待たせしません」
  • 「他社で納期未定と言われた方もご相談ください」
  • 「対象商品は価格据え置きでご提供中」
  • 「値上げ前に、まずは無料見積もりを」
  • 「給湯器・トイレ・窓まわり、在庫確保済み商品あります」
  • 「資材高騰の今だからこそ、早めの相談がおすすめです」

このフックの本質は、単に安く見せることではありません。

不安定な環境の中で、「この会社なら段取りよく、安心して任せられそうだ」と思ってもらうことです。

3)ロス回避フック

損失・不利益・後悔を避けたい心理に働きかけるフック

人は「得をしたい」以上に、「損をしたくない」「後悔したくない」という心理で動くことがあります。
住宅リフォームでは、このロス回避フックが非常に重要です。

例:

  • 「給湯器の不調、完全に壊れてからでは遅い」
  • 「外壁のひび割れ放置で、補修費が高額になることも」
  • 「雨漏りの小さなサインを見逃さないでください」
  • 「補助金対象期間を過ぎる前にご確認を」
  • 「結露を放置すると、カビや傷みの原因に」

このフックは、故障、劣化、雨漏り、断熱不足、補助金終了などと相性がよいです。

ただし、不安を煽りすぎると信頼を損ないます。
大切なのは、恐怖をあおることではなく、「早めに確認すれば、大きな損を防げる」と伝えることです。

4)ペイン解消フック

日々の不便・不満・ストレスを解消するフック

生活者が日々感じている小さな不満を言語化し、「それ、リフォームで解決できます」と気づかせる入口です。

例:

  • 「トイレ掃除が大変」
  • 「お風呂が寒い」
  • 「給湯器の調子が悪い」
  • 「玄関ドアの開け閉めが重い」
  • 「結露で毎朝の拭き掃除が面倒」
  • 「クロスの汚れで部屋が暗く見える」
  • 「隣の部屋の音が気になる」

ポイントは、工事名から入らないことです。

「トイレ交換しませんか」ではなく、
「掃除がラクなトイレにしませんか」。

「窓リフォームしませんか」ではなく、
「結露と寒さをなんとかしませんか」。

生活者の不便から入ることで、自分事化されやすくなります。

5)快適価値フック

リフォーム後の暮らしの気持ちよさを想像させるフック

不満の解消だけでなく、リフォーム後の良い未来を見せるフックです。
水回り、内装、断熱、リノベーションと相性がよいです。

例:

  • 「冬の朝もあたたかい洗面所へ」
  • 「掃除がラクになる最新トイレ」
  • 「家族が自然に集まるリビングへ」
  • 「明るく清潔感のあるクロス張替えで、部屋の印象を一新」
  • 「静かで落ち着く寝室を、窓リフォームで」
  • 「夫婦二人のこれからに合う、暮らしやすい間取りへ」

このフックは、商品スペックではなく、生活感情を見せることが重要です。

消費者が欲しいのは、設備そのものではありません。
その先にある、清潔さ、あたたかさ、静けさ、使いやすさ、家族との時間です。

6)タイミング・フック

今がちょうどよい、今考えるべき理由をつくるフック

住宅リフォームは、先送りされやすい商材です。
「いつかやろう」と思われたまま、何年も経ってしまうことがあります。

そこで必要になるのが、今見る理由をつくるタイミング・フックです。

例:

  • 「梅雨前に屋根・外壁点検を」
  • 「冬が来る前に、窓の断熱対策を」
  • 「築15年を過ぎたら外壁点検のタイミング」
  • 「給湯器は寒くなる前の交換がおすすめ」
  • 「子どもの独立後、夫婦二人の暮らしに合う間取りへ」
  • 「年末の来客前に、クロス張替えで部屋をリフレッシュ」

季節、築年数、家族構成、制度、故障前兆などは、すべてタイミング・フックになります。

「今すぐ買ってください」ではなく、「今、考える理由があります」と伝えることが大切です。

7)安心・信頼フック

失敗したくない心理に対して、安心材料を提示するフック

住宅リフォームでは、価格以上に「この会社に頼んで大丈夫か」が見られます。
特に外壁塗装、屋根工事、リノベーション、大型リフォームでは欠かせないフックです。

例:

  • 「地元で施工実績〇〇件」
  • 「有資格者が現地調査から対応」
  • 「工事後の保証・アフター対応も安心」
  • 「お客様の口コミ多数」
  • 「強引な営業はいたしません」
  • 「見積もり内容をわかりやすく説明します」
  • 「地域密着で、工事後もすぐに駆けつけます」

住宅リフォームの広告では、消費者は常に不安を抱えています。

手抜き工事をされないか。
追加費用が出ないか。
担当者は信頼できるか。
工事後に困ったとき対応してくれるか。

安心・信頼フックは、この不安を和らげるための入口です。

8)比較・判断フック

迷っている人に判断基準を与えるフック

住宅リフォームは、消費者にとって選択肢が多く、判断が難しい分野です。
だからこそ、比較や違いを提示するフックは有効です。

例:

  • 「修理と交換、どちらが得?」
  • 「外壁塗装とカバー工法、何が違う?」
  • 「内窓と窓交換、どちらがわが家に合う?」
  • 「トイレ交換、タンクありとタンクレスの違い」
  • 「リフォームとリノベーションの違い」
  • 「相見積もりで見るべきポイント」

このフックは、すでに関心はあるが決めきれない人に効きます。

売り込みではなく、判断材料を提供する。
これにより、広告が「相談の入口」として機能します。

9)診断・自分事化フック

自分の家が該当するか確認したくなるフック

消費者に「うちはどうなんだろう」と思わせるフックです。
設備交換、外壁、屋根、窓、断熱、耐震、間取り改善など幅広く使えます。

例:

  • 「給湯器、こんな症状が出たら交換時期かもしれません」
  • 「外壁の劣化チェック 5つのサイン」
  • 「あなたの家は窓リノベ補助金の対象?」
  • 「築20年以上の家で見直したいポイント」
  • 「今の間取り、これからの暮らしに合っていますか?」
  • 「結露・寒さ・騒音、窓まわりのお悩み診断」

診断型のフックは、能動的な情報探索につながりやすいです。

「買ってください」ではなく、「まず確認してみませんか」という入口になるため、住宅リフォームと相性がよいです。

10)専門性・実績フック

専門家としての知見や実績で注意を引くフック

住宅リフォームは、消費者にとってわからないことが多い分野です。
だからこそ、専門家がわかりやすく教えてくれる入口は強いフックになります。

例:

  • 「外壁診断士が教える、塗り替え時期の見分け方」
  • 「水回りリフォーム専門店が選ぶ、失敗しにくいトイレ交換」
  • 「断熱窓のプロが解説する、内窓と窓交換の違い」
  • 「施工実績〇〇件の会社が教える、リノベーション前の注意点」
  • 「地元密着〇年、住まいの困りごとをまとめて相談」
  • 「補助金制度に詳しいスタッフが、対象工事を確認します」

専門性・実績フックは、単なる売り込みではなく、
「この会社に相談すると、間違いがなさそうだ」
と思ってもらうための入口です。

まとめ

住宅リフォーム広告のフックは、単に「安い」と言うことではありません。

自家所有の住まいに関するリフォームでは、消費者の心理は複雑です。

  • 得をしたい
  • 値上がり前に考えたい
  • 工事を待たされたくない
  • 損をしたくない
  • 不便を解消したい
  • 失敗したくない
  • 安心できる会社に頼みたい
  • これからの暮らしを良くしたい

こうした意識に対して、どのフックで入口をつくるのかを設計する必要があります。

整理すると、住宅リフォーム広告における代表的なフックは次の10項目です。

  1. プライス・フック
  2. 価格・納期安定フック
  3. ロス回避フック
  4. ペイン解消フック
  5. 快適価値フック
  6. タイミング・フック
  7. 安心・信頼フック
  8. 比較・判断フック
  9. 診断・自分事化フック
  10. 専門性・実績フック

実際の広告企画およびサポートでは、まず
「プライス・フックか、プライス・フックではないフックか」
という発想でもいいと思います。

やってはいけないのは、根拠ある選択肢を示すこともなく、市場から見放されたすりきれたフックで放置することです。

また、現在のナフサショックのように、資材調達できている会社にとってはチャンスであるにもかかわらず、提案すらできていないとしたら、それは怠慢です。

プライス・フックか。
プライス・フックではないフックか。

他のフックに変えたときに、メンテナンスが必要になる商品・サービスの説明、施工事例、価格、保証、問い合わせ導線は何か。

この目利きを練習してください。

以上で朝礼を終わります。

9 コメント

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  1. 実際、実践してみると表面理解かそうでないかがはっきりわかり、繰り返し練習することで目利きを身に着けられることを改めて理解しました。

    練習の場としては、〆会で毎日アウトプットする場を継続していきます。
    型を身に着け、目利き力を上げることを意識した練習を繰り返すことで、型をチームで身に着けます。

  2. ナフサショックにあわせてどこどこでやったから、というテンプレ押し付けの提案や、
    最初に決まっていたからという諦め固定運用をしていないか。

    またそれはそのお客様の実際の現場で成り立っているか?の視点を持った提案と、
    フックポイントの証拠は十分か?十分に見えなければ出来る範囲でどう工夫するか?の視点を持った運用もできなければならない。

    
正解は無いため、顧客のアドバンテージ・時流・ターゲットのニーズにあわせ最適なフックをお客様と一緒に検証していく。

    言葉ではいくらでも目線が高い宣言もできるが実際できているか。
    できるようになるように毎日練習の量をとにかくやっていく。
    数を実施しまずは違和感に気づけるようにする。

  3. プライス・フックではないフックか。

    フックを知ることが目的ではなく、「今のフックが正しいのか」を診ることができるようになること。入口となる感情が変われば、広告文だけでなく、施工事例・説明内容・保証・導線まで変わる。点で見ず、お客様になった感覚で線で見る。
    表面的なモノゴトではなく、しっかりと意図と広告を見た人にある感情や動機を探る練習をしていきます

  4. おはようございます。
    本日もよろしくお願いいたします。

    広告にはプライス・フックか、そうではないかが分けられる。デザインする際、広告の目的に合わせて、情報の階層整理、視線誘導ができているかの時点で制作しなければならない。ただ安そうでは他社と差別化ができなくなってしまう。
    FVにさまざまな情報を入れ、なるべくFVでユーザー様が求めることを伝えられるようにしなければならないため、当事者目線を持ち、的確な広告の方針、顧客理解を行い制作します。

  5. フックになる要素は何年も同じではなく、時流によって変化する。
    代表的なフックの項目に対し、時流と各お客様が現場で行っていること、強みを掛け合わせて表現をする。
    また、時流によって変化することから、一度決めたものをずっと続けるのではなく、一定期間ごとに推移で確認、現場状況も加味して評価し、改善をするサイクルを回すことが重要。

    また、広告などの販促媒体に限らず、ホームページの仕組み、ホームページ内の各コンテンツの打ち出し方にも反映していく必要がある。
    自身の領域では運用を継続しているLPのメンテナンス、各コンテンツ作成などにおいて、時流をふまえて入り口から出口までの流れが成り立っているかを考える癖をつけて違和感に気づき、改善を進めていく練習をしていきます。

  6. 昨日の練習の中で、そもそもの入り口と内容のズレがある点に気付くことができませんでした。
    フックとその後のアクティブ・サーチ、エモーショナルエンハンスをしっかりと線で捉える必要があります。
    その上でフックを見て、プライスフックではないからダメ、ではなくそのフックによってどんな効果が得られるのか、広告の内容と一貫性がありユーザーの心を動かすものになっているか。その視点で見ることができるよう練習を積み重ねていきます。

  7. 研修の一環として行っている顧客分析では、プライスフックかそうじゃないかという視点を取り入れています。プライスフックではない場合、どのような要素(長年のプロによる誠実施工、保証、補助金など)をフックにしているかを分析しています。今日からは、さらに理解を深めるため、そのフックがなぜ各社の特性や強みに合致しているのか、まで分析しながら行います

  8. フックはユーザーが得られる価値やメリットを明確に伝える必要があります。それに加え、その入口からアクティブサーチやエモーショナルエンハンスへと繋がっている内容になっていなければ、お客様が求めていた内容とのズレが生じ、結果としてページ離脱を招いてしまいます。練習では、その観点を常に忘れず広告を評価し、訴求内容に適した受け皿になっているかを見極める力を鍛えていきます。

  9. 画像やPC修正依頼を意いただいた際、表面的なデザインだけの変更に終始してしまことはフックそのものを検証していることにはならず、まさに思考停止のすり切れたフックの放置だったと痛感しました。
    今日の10のフックの因数分解を読んで、広告の入り口にはこれほど多くのエンドユーザの心理に寄り添った方法があるのかと気づきがとても多く、特にリフォームという高額な商材において、ペイン解消フックや、時流を捉えた価格・納期安定フックは、Web広告を作成する上で今すぐ使える強力な武器になると感じました。

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