ビフォーアフター社長日記

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広告について(DRMの思い出) 2月6日 SHIPの朝礼


おはようございます。2月6日SHIPの朝礼を始めます。今週は広告について話をしていきたいと思っています。私たちが関わっている中小企業の集客目的の広告については、四半世紀前くらいに大きなインパクトがもたらされました。1999年12月に出版された神田昌典さんの「あなたの会社が90日で儲かる! 」(通称ピンク本)がそれにあたります。若い人は知らないと思いますが、まだAmazonで売っていますので買っても損はありません。勉強になります。内容は、顧客の感情に直接訴えて直接的な反響を獲得する考え方や方法、いわゆるエモーショナル・マーケティング、またの呼び方はダイレクト・レスポンス・マーケティング(DRM)ですが、この実践が説かれています。当時この考え方は新しく、大企業のような広告コストもノウハウもない集客に悩む中小企業経営者はすがるようにこの本を求めました。私もその1人です。

この本の出版から数年間、エモーショナル訴求の内容のチラシを、新聞配達に折込んでダイレクトにエンドユーザーの反響の獲得を目論むという手法が日本全国に広がりました。「チラシ反響1000分の1」「売上爆上げのエモい広告手法」など蔓延した時期でした。

エモいキャッチ
 ↓
ダイレクトにエンドユーザー
 ↓
ダイレクトな反響
 ↓
商談・成約

ファネル図でいえば、認知から一気に商談に持ち込み、ここでもちろん比較検討は発生しますが、成約までのフローが作られます。わざわざこの昔話しをしているのには理由があります。まだまだこの昔の手法のイメージを私たちのお客様も持たれていらっしゃることが少なくありません。そしてその考え方に基づいた要望でサポート方針が進むことがあると思います。しかし、これは「昔の手法」です。終わっています。これを共通認識にしないとブレブレになります。
 
ファネル図を下記のように認識を改めます(毎回そのように書くかは別として行間を読んで下さい)。自分の購買行動にも置き換えてみてください。比較的高額なもの、大切なものの購買に関しては、スマホやPCで調べるというプロセスがしょっちゅう発生していることがわかると思います。最近の言葉でいうとGoogleのバタフライサーキットです。

ピンク本が出版された当時、スマホはありません。iModeはかろうじてありましたがSNSはありません。中小企業のWebサイトは一般的ではありませんでした。バタフライサーキットは身近な口コミの確認くらいしかありません。エンドユーザーはとりあえずダイレクトにレスポンス(反応)するしかなかったのです。

長くなりましたので今日はここまでにします。環境は変わりましたが、ダイレクト・レスポンス・マーケティングの熱狂の思い出はいまだにあります。このあたりの認識をすることが、おかしな自滅の落とし穴にはまらないコツだよということで本日の朝礼を終わります。


16 コメント

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  1. おはようございます!
    今週もよろしくお願いします。

    > まだまだこの昔の手法のイメージを私たお客様も持たれていらっしゃることが少なくありません。

    お打ち合わせの場で、バタフライサーキットを自らの購買行動と当てはめてみてくださいと説明しているところをよく目にします。
    大体のお客様は納得されている様子ですが、「そうなんだ」という様子の方もいますし、ホームページやGoogle口コミは活用していても、SNSから情報収集をされない方もまだいると感じます。

    流行りの言葉として使うのではなく、継続的に用いてお打ち合わせ時に話していくことが大切なのだと感じました!

    • DERUKUI=問題解決
      問題がどこにあるのか?
      ですが
      今日は序文的に、広告に関する問題がどこから発生するのか
      の共通理解をしようという主旨ではなしてみました

  2. 環境は変わりましたが、ダイレクト・レスポンス・マーケティングの熱狂の思い出はいまだにあります

    状況を認識しつつ、目線を合わせながら事実で新しい顧客の消費行動に対して問題解決の打ち手を実践するパートナーとして顧客のWEBマーケティングに関わる。
    自分達のアンラーニングも課題ですが、顧客のアンラーニングを一緒に実行して、デジタルシフトの舵を切ることが役割です。

  3. >環境は変わりましたが、ダイレクト・レスポンス・マーケティングの熱狂の思い出はいまだにあります。

    本筋とはずれてしまいますが、10期生が入社する少し前からガラケーからスマホに切り替わり始め、SNSが流行するタイミングで、webサイトのレスポンシブ化に挑戦していったのを思い出しました。

    >「昔の手法」です。終わっています。これを共通認識にしないとブレブレになります。

    変わっている消費行動の中で、お客様が通用している強みをどう一貫性を持って広告宣伝していくか。
    消費行動の変化に対するお客様の認識も丁寧に目線を合わせていきます。

  4. おはようございます!
    生活に根付いた新しい技術によって、原理原則は揺らがないにしても認知や興味関心を獲得する為の手法が増えたり置き換わったりしてくると感じました。

    お客様と一緒に考え方をアップデートしていけるように、自分自身も最新の考え方にアップデートしておくようにします。

  5. おはようございます。
    今週もよろしくお願いいたします。

    改めて、ウェブサイトの需要を理解しました。昔の手法が、現代のsnsの普及により、アップデートされていると感じます。
    これまでやってきたことを元にして、現代に合わせてフレームをアップデートすることが問題解決の鍵になっていくと感じました。
    「あなたの会社が90日で儲かる」今日の朝礼ブログで知ったことで、よりまた新しくインプットすることができたので、顧客理解のためにも本の内容をインプットしたいです。

    • 以前は書籍とか「セミナーに出かける」が勉強の手段だったんですよね
      今は学ぶ気になると無料でもたくさん手段があるので、いろんなインプットしていけばいいと思いますよ

  6. おはようございます。
    今週もよろしくお願いいたします。

    >環境は変わりましたが、ダイレクト・レスポンス・マーケティングの熱狂の思い出はいまだにあります。

    普段のWMで事実から目線を合わせてお客様の問題を解決するにはを考えてく必要があるかと思います。

    広告も時流があり、時代の流れに沿って考え方やデザインなどをアップデートしなければお客様の問題を解決する事は難しいかと思います。

    時代の流れに取り残されないよう考え方のアップデートを行いお客様と共に問題解決をしていきます。

  7. おはようございます!
    DRMは顧客の感情に訴えかけるマーケティング。身近なところだと今の広告やYoutubeのサムネイルなどに見ることができると感じます。「え?気になるな」という感情から財や場所ならWEBで検索→Gマップ→訪れる/youtubeなら動画→チャンネル登録誘導(場合によってはTwitterなど別SNSへ)のようにこれもファネルになっていきます。

    ここで難しいのは「エモいキャッチ」とは何か言語化するところです。
    コピーライティング能力などでよく知られるキーワードの選定になるでしょうか。しかしこれも世の中の実際の広告などを参考にすることで吸収できそうです。普段の生活でも気づけるので目を凝らして見て、SHIPでのファネル図もしっかり頭に入れておくようにします。

  8. 購買行動の中で何度も
    スマホやPC検索がされ、口コミ確認、
    サイト訪問がされます。
    それ本当?が常にあるし、疑問があれば
    検索、YouTubeなどで手軽に探せます。

    ファネルのどこを狙った広告なのか、どんな意図をもってるかを
    広告スタート前に社内で事前にレビューをしていきます。

  9. ファネル図でいえば、認知から一気に商談に持ち込み、ここでもちろん比較検討は発生しますが、成約までのフローが作られます。
    >今の状況を話すのにこれまでの変化を理解することで今有効なことがより見えてくると思います。自分の購買行動を考えても、基本的にどんな生活をしたいかなどざっくりSNSなどで調査、その中でキーワードを無意識に決めて、Googleで検索。
    出てきた情報を流し見てなんかよさそうと思ったら、買う。もしくはリアルの店舗がどこにあるか検索し訪れる。
    こんな状態だと思います。常にタイミングごと検索していることが改めて考えると多く、そこにイメージや印象のズレがないようにすることが必要と思います。

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