ビフォーアフター社長日記

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オタクを歓喜させた石原さとみさんの発言


年明けの1月3日放映のテレビ番組で「どんな男性が好きなの?」と聞かれた人気女優の石原さとみさんが、「オタク」と答えたことでネットでは
「全てのオタクに希望がもたらされた瞬間である」
「年始早々に生きる希望が湧いた」
「石原さとみの発言は全オタク歓喜」
「夢をありがとうございます」
(https://news.livedoor.com/article/detail/17618222/より)
と新年早々、沸きに沸いたようです。

彼女は正月番組にふさわしいウケを狙ったのでしょうか。番組ではこの発言にツッコミはなかったようなので推測でしかないですが、案外ホンネなのではないかなと思います。

人気の頂点を極めた女優が見える世界は私たちとは全然違って、何かをさらに突き詰めていかないと、今の位置にはいられないという危機感は常にあって、彼女のアンテナが探し求めているのは「オタク」と表現される深堀りの極意なのではないでしょうか。


話は変わりますが、事前の予想通り消費税増税後経済は減速しています。

自動車販売台数は、前年同月比で10月は26.4%減、11月14.6%減、12月9.5%減、小売業は10月8.1%減、11月2.1%減、と統計数字が如実に表しています。

しかし、全社がそうかというとそんなわけはなく、前年同月比増、前年同月並、前年同月比減はまだら模様になっていて、「減」の色が濃くはなっていますが「増」も「並」もあります。こういうタイミングで大事なことは、「絞り込み」と「深堀り」だと思います。


営業的に苦しくなると、商圏やメニューを広げたくなる誘惑にかられます。しかし、認知度の低いエリアに余裕のないときに進出しても、最初の認知獲得にも至らずに撤退するだけです。ノウハウのない商品やサービスを増やすのも同じことで、請負業や受託業の場合、不慣れからくる赤字プロジェクトが続出することになりかねません。

営業的に苦しくなったらやることは「絞り込み」です。営業的に苦しくなる前にやることは「深堀り」です。深く掘って金鉱脈に近づくのと同時に顧客に知らせる活動、マーケティングに適宜に投資することです。

年末年始はお酒の合間に、積読く本や再読本を読んで過ごしますが、石原さとみさんのニュースが流れたときにちょうど読んでいたのが「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた」(ほぼ日刊イトイ新聞, 糸井重里)。岩田さんとは任天堂の社長だった故岩田聡さんのことです。書籍になる前の対談がWebサイト(https://www.1101.com/iwata/2007-09-07.html)にありますのでそれを引用させていただきます。


わたしが見つけた「天才の定義」があります。
「人がいやがるかもしれないことや、
人が疲れて続けられないようなことを、
延々と続けられる人」、
それが「天才」だとわたしは思うんです。

考えるのをやめないこととか、
とにかく延々と突き詰めていくこと。
それは、疲れるし、見返りがあるかもわからないし、
たいへんなことだと思うんです。
でも、それは、それができる人にとっては
苦行じゃないんですよ。
それを苦行だと思う人は、
苦行じゃない人には絶対勝てない。
だから、それが才能なんだと。
だから、自分が苦労だと思わずに続けられることで、
価値があることを見つけることができた人は、
それだけでとても幸せだと思います。


日本の会社数は約400万社、法人企業数は4割で約160万社と言われています。これらの会社もこれから夢を持って起業される会社もGAFAのようになることはほぼありません。

しかし、経済状況がどうあろうとも、従業員やその家族を守る会社であり続けることは経営者の責務です。その方針は岩田さんが「天才」という言葉で表したような自分の専門分野を「考えることをやめず、延々と突き詰め」続けることではないかと思います。

それが魅力的な企業の姿であり、石原さんとみさんが「オタク」と表現したあり方なのではないのかなと思います。


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