ビフォーアフター社長日記

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2極化のどちらを狙うか? 2月24日 SHIPの朝礼

おはようございます。2月24日SHIPの朝礼を始めます。

「グッド!モーニング」2025年2月10日放送分をご覧ください。

2025年のエンゲル係数28.6%が浮き彫りにする「消費の二極化」と住宅リフォーム戦略への示唆

2025年、総務省統計局が発表した「家計調査」において、2人以上の世帯におけるエンゲル係数が28.6%に達しました。エンゲル係数とは、家計の消費支出全体に占める食費の割合を示す指標です。一般的にこの数値が高いほど、食費以外の娯楽や住居、自己投資などに回せる資金が減るため「生活に余裕が感じられない」状態にあることを意味します。

日本の歴史的な推移を振り返ると、1965年から1995年頃にかけて、経済成長とそれに続く生活水準の向上によりエンゲル係数は順調に低下し続けてきました。しかし、10年前くらいから明確な上昇トレンドへと転換。現在、長引く物価高騰などの影響も相まって、過去数十年で最も家計のゆとりが失われつつある状況にあります。

ここで注意しなければならないのは、この「28.6%」という数字の裏に隠された実態です。総務省の同統計は、調査対象世帯全体の「食料費の総額」を「消費支出の総額」で割るというマクロな計算方法で算出されています。そのため、一部の高所得世帯が全体の数値を低く抑えており、世帯ごとのリアルな「分布」が見えづらい構造になっています。

この実態を把握するため、代替データとして2023年の「年間収入五分位階級別(所得別の分布)」を用いて各層のエンゲル係数を割り出したところ、年収550万円以下の世帯群ですでに全体平均を上回っていることがわかりました。一部の富裕層に引っ張られる平均値に対し、大多数の一般的な家計を示す「中央値」の現実はよりシビアです。2025年の平均値が28.6%まで上昇していることを踏まえれば、国民の半数以上にとっての体感値である中央値は、間違いなく「30%」を軽く超えていると考えられます。

こうした生活水準の二極化を説明する上で、フランスの経済学者トマ・ピケティが提唱した有名な不等式が思い起こされます。

r > g

これは、資本収益率(r)が経済成長率(g)を常に上回ることを示したもので、労働による所得増加よりも、株式や不動産などの資産運用によるリターンの方が大きくなる構造を表しています。結果として、もともと資産を持つ層はより一層豊かになり、持たざる層との格差は構造的に拡大し続けることになります。

私たちが日々支援している住宅リフォームキャンペーンの戦略を練る際にも、この「不可逆的な二極化」を大前提として頭に入れておく必要があります。エンゲル係数が30%を超え、日々の生活費に圧迫されている層と、資産効果でゆとりを増している層とで、消費行動は完全に分断されています。

これからのリフォーム市場では、「とにかく初期費用など経済的な負担が小さい手軽なものを選ぶ傾向」と、「価格が高くても、快適性や耐久性など圧倒的に質の高いものを選ぶ傾向」へとニーズがはっきりと分かれます。中途半端な価格帯の訴求は響きにくくなるため、ターゲット層を明確に二分し、それぞれの懐事情と心理に寄り添った的確なキャンペーンを展開することが、今後の成功の鍵となります。

以上で朝礼を終わります。

6 コメント

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  1. >ターゲット層を明確に二分し、それぞれの懐事情と心理に寄り添った的確なキャンペーンを展開すること

    経済的な負担が少ないものを選ぶターゲット層を狙う場合は最大限お得さが文字やデザインから一瞬で伝わるクリエイティブに、
    質の高さを選ぶターゲットを狙う場合はそういった層に響くクリエイティブに。

    「誰が・誰に・何を」、現状の反響・成約理由の深掘りから、現在地→目的を定める。
    そしてN×R=CVの考え方。
    原理原則から、Rが成り立つ場合と成り立たない場合を見極め、最適なクリエイティブの表現・切り口の手段を検討する。

    考え方、企画やクリエイティブを判断する目利き力を身につけ、ブランディング・セールスプロモーション支援をしていきます。

    • 原理原則は時流と個別施策は同期させる
      この上で、逆張りは現場的嗅覚があれば成り立つこともある

      顧客に無駄遣いさせないことは我々の仕事

  2. >>
    中途半端な価格帯の訴求は響きにくくなるため、ターゲット層を明確に二分し、それぞれの懐事情と心理に寄り添った的確なキャンペーンを展開すること

    誰の需要も喚起しない中途半端なプロモーションの先導をしないこと。理解をします。
    基本的にはお客様は反響を増やしたい。という目的があることを理解し、基本価値の上にプロモーションがなり立つ。

    プロモーションはN×R=CVで整理され、
    この誰かの需要を呼び起こすRの方向性があり、価格か価値か?ではその地域で成り立つのか?お客様得意なことで、再現性はあるのか?
    前提のお客様の商売が成り立っていることをリスペクトし、過去から今の状態を理解し(ここを理解する練習がさらに必要)、起点を作って企画を整理していく。

    この目利き力を実働と振り返りを実行してつけていきます。

  3. 目の前の反響にフォーカスしたくなる視点は、普段の自分の活動においても理解できますが、世の中全体の変化をとらえると急ぎではないが重要なこととして取り組むべきテーマがこの二極化への対応・意識を向けることだと理解しました。

    WEBでの販促活動をサポートしている僕たちこそ、この視点を持ち今持っているお客様の価値を拡張する。もしくはこれから作りたい価値をサポートするマンションリノベ塾のような場もあります。ツールがあるからこそ情報を届けて一緒に未来でガッツポーズできるようにサポートしていきます

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