ビフォーアフター社長日記

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お金を払い続ける価値はあるか? 3月16日 SHIPの朝礼

おはようございます。3月16日SHIPの朝礼を始めます。

『AI住まい相談チャットくん』は2023年9月のリリースから、これまで段階的なアップデートを繰り返してきました。その開発の根底に常にあるのは、「お客様に喜んでいただけているだろうか?今の商品で本当に良いのだろうか?」という強い危機感です。

サービスに不満があったとしても、顧客はわざわざ何も言わないことが大半です。自分の違和感や潜在的な要望を言語化するのは難しく、多くの場合、ただ静かに離脱していくだけだからです。だからこそ、私たち自身が常に「自分が顧客としてここに金を払っているとしたら、これでいいのだろうか?」と問い続ける必要がありました。

第1フェーズ:「AIすごい!」の罠と実用性への疑問

開発当初のコンセプトは「御社の頭脳をつくる」ことでした。RAG(検索拡張生成)技術を用いてWebサイト情報などをAIに学習させ、一問一答形式で正確に答えるチャットボットを目指しました。さらに、次のステップとして音声応答機能やリップシンク(口の動きを合わせる技術)などの工夫も盛り込みました。

結果として「AIってすごい!」という驚きを引き出すことには成功しましたが、同時に「本当に顧客のビジネスの役に立っているという実感が少ない」という課題に直面することになります。

第2フェーズ:起動率の壁と「キャラクター」の発見

どんなに賢いAIでも、使われなければ価値は生み出せません。そこで次に取り組んだのが、AIの「起動率」を上げる計画です。アイコンを目立つデザインに変更するなど、この改善には想定以上の時間を費やしました。

ブレイクスルーとなった考えは、バックグラウンドがわからない相手とはコミニュケーションがしにくいのでは?と感じたことです。これより以降、キャラクターの性格や輪郭がはっきりとし、サイト訪問者にとって親しみやすくなりました。結果として、起動率が10%を超える導入企業が現れ始め、この「起動率10%」が我々のひとつの重要な目安となっていきました。

第3フェーズ:曖昧さを紐解き、コンバージョン(CV)へ導く

私たちはAIの対話モデルそのものにも疑問符を入れ見直しました。個別のRAGによる正確な情報提供だけでなく、顧客の質問の精度が上がるよう対話するプロンプト設定を行いました。一問一答を脱却し、ユーザーの「曖昧な質問」の意図を汲み取り、明確化していくプロンプトへと大幅な改定を行いました。ここで最も意識したのは「AIが能動的にCVへと誘導する」ことです。これにより、漠然とした会話から自然と要点が絞られ、顧客の真のニーズを引き出しながら次のアクションへ促す会話へと質が劇的に変化しました。

現在の提供価値:確固たる「CV増」の実現へ

この一連の進化は、明確な数字として表れています。現在では、Webサイト訪問セッションの約10%が「AI起動セッション」となり、さらに驚くべきことに、AIを起動したセッションのCV率は、起動していないセッションと比較して3〜5倍にも跳ね上がることが観測されています。

「最新技術の提示」から始まり、沈黙する顧客の課題と向き合い続けた結果、『AI住まい相談チャットくん』は単なる案内ロボットから脱却しました。一旦の到達点として、現在の私たちが提供する確固たる価値は「CV増」という役割に結実しています。これからも「お金を払う価値があるか」を問い続け、住まい探しにおける顧客体験をアップデートしていきます。

以上で朝礼を終わります。

4 コメント

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  1. 世の中の状況、時代の流れは常に変化し続ける中で、お客様の役に立てるポイントが変わっていく、そこに対してアップデートが必要。
    SHIPの最前線として、常に半歩先でもお客様が勝てる状況を作れるようサポートしていきます。

  2. 商品をアップデートしてよりよい状態をつくっていく。

    現在お客様とコミュニケーションとる中で
    「反響が増えているよ。AIでの」
    という実感をしていただいている状態です。

    未導入のお客様にも、この辺りは積極的に今の事実をお伝えして、
    再現していける事実があるので、お客様に費用をいただき、
    何の価値を提供するか?

    ここを現場でも意識して、役立っていきます。

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