ビフォーアフター社長日記

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期待値コントロールとは 1月21日 SHIPの朝礼

おはようございます。1月21日SHIPの朝礼を始めます。


ビジネスの現場において、最も重要でありながら、あまり語られないスキルがあります。それは
「期待値コントロール(エクスペクテーション・マネジメント)」です。

どんなに優れた技術があっても、どんなに安価なサービスを提供しても、どんなに良い人柄であっても、
納品されたものが相手の「期待」とズレていれば、それは失敗に終わります。逆に、このコントロールさえ適切にできていれば、
信頼は積み上がり、次の仕事へとつながっていきます。

今回は、ビジネスの成否を分けるこの期待値コントロールの本質と、実践的なフローについて解説します。

「50対100」のギャップを知る

まず、前提として持っておくべき残酷な現実があります。それは、
「提供側と注文主の間には、埋めがたい認識のズレがある」ということです。

「提供側は『50』がゴールだと思っているが、注文主は『100』がゴールだと思っている」

これくらいの大きな認識の乖離が、デフォルトで存在すると考えてください。ここに悪気はありません。
注文主は自らの課題解決のために最高の成果(100)を夢見ますし、提供側は契約範囲やリソースの限界(50)を
現実的なゴールとして設定しがちだからです。

このギャップを放置したままプロジェクトを進めるとどうなるでしょうか?
納品時に顧客側からは「思っていたのと違う」「もっとこうしてくれると思った」とクレームが発生し、
受託側からは「これが契約内容だ」「議事録がある」とそれまでの良い関係が台無しになることが発生することがあります。
だからこそ、スタート地点での「期待値の調整」が不可欠なのです。

期待値を操るための2つの前提

期待値をコントロールするためには、当たり前のようでいて実は難しい、2つの準備が必要です。

  1. 自社サービスの価値を正確に理解していること
    自分たちが「何ができて、何が守備範囲外か」を曖昧にせず、言語化できている必要があります。
  2. 相手とコンセンサス(合意)を得る力
    相手の要望をただ聞くのではなく、こちらの提供範囲とすり合わせる交渉力です。

最も重要なのは顧客の発注の「目的」です。目的を絞り込み、注文内容の「解像度」極限まで高め、
「目的達成の手段となることを事前に明確化する」必要があります。

「目的・仕様・費用」は必ずワンセットで

期待値のズレをなくすための黄金律は、「注文時の目的と仕様と費用をワンセットにして明確化すること」です。

「とりあえずやってみます」「良い感じにお願いします」といった曖昧さは、取引における自爆行為です。

  • 何のためにやるのか(目的)
  • 具体的に何をするのか、どこまでやるのか(仕様)
  • それにはいくらかかるのか(費用)

これらをセットで握ることで、初めて「期待のライン」が引かれます。
自社サービスの範囲内で、いかに顧客の目的を達成するか。その着地点をあらかじめ共有しておくことが、
プロフェッショナルの仕事です。

失敗しないための「4ステップ・ワークフロー」

では、具体的にどのような流れで仕事を進めれば、期待外れを防ぎ、感動を生むことができるのでしょうか。
以下の4ステップを徹底してください。

  1. 受注時のコンセンサス
    ここが最重要です。前述の通り、目的・仕様・費用の3点セットで期待値を固定します。
    できないこと、する必要のないことはその趣旨を伝え、代替案を出す勇気も必要です。
  2. 制作チームへの落とし込み
    顧客と握った内容を、そのまま制作チーム(または実務担当者)へ伝えます。
    ここで情報の劣化が起きないよう、背景にある「目的」を明確に共有することが重要です。
  3. 社内チェック(顧客の代理人として)
    ここが品質を担保する最後の砦です。受注した担当・責任者が、「顧客の代わり」となってチェックします。
    「期待は満たしているか」「目的は達成できているか?」を、顧客の目線で確認してください。
  4. 納品とプラスα
    受注時の約束(目的・仕様・費用)を誠実に再現したものを納品します。これができて初めて「合格点」です。
    その上で、期待を少し超えるための努力や工夫、つまり「プラスα」があれば、顧客は良い印象をもち、
    次の注文につなげることができるでしょう。

なぜ「期待外れ」は起こるのか?

もし、納品時に顧客が失望したとしたら、その原因はどこにあるのでしょうか。

制作チームが仕様通りに作り、ステップ3の社内チェックも正常に機能していたとするならば、
原因は「ステップ1」にあります。

最初のコンセンサスで、相手の期待値を適切に設定できていなかった。あるいは、曖昧さを残したままスタートしてしまった。
つまり、ゴールテープの位置認識がズレていたのです。ステップ3の社内チェックがしかるべき形でなかったとしたら、その欠落がクレームの原因です。顧客の失望が起こるステップは限られていますから防ぐことが可能です。

ビジネスにおける信頼とは、約束を守ることの積み重ねです。
最初に正しい約束(期待値設定)をし、最後にその約束を誠実に守り、さらに少しだけ上回ってみせる。
この一連のプロセスこそが、ビジネスマンにとっての最強のスキルなのです。

Webクリエイト部の「納品式」にあてはめてみてください。これを雛形として、お客様満足の範囲を広げていきましょう。

以上で朝礼を終わります。

8 コメント

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  1. おはようございます

    PSTの納品フローで出来ていることは
    ご発注時は決定していないぼんやりとした期待を
    キックオフから制作に入る手前で明確に言語化し
    原理原則でコミュニケーションを取り共通のゴールとして合意をすること
    今までの手戻りや不満足の原因はこの工程の不足です

    その合意いただいた方針をPSTという商品に通し込み制作部隊におろし
    カタチにしていく中で方針と原理原則の視点で社内チェックをしズレていたら修正を行い
    随時ご確認いただくことで最後まで大きくズレずに進めることができ、
    最終の納品式で期待を超えるかたちでご納品することを目指しています

    現状起きている様々な課題は、
    最初のお客様からご要望をいただいたりこちらからご提案をする中で段階で
    大前提の自社の価値・役割、各商品価値・役割の理解、
    そしてお客様の期待値の理解が不足している
    理解していても上記のコンセンサスが取れていないこと

    そしてそのまま後工程に流れていくこと
    さらにその後工程でも理解が不足していることで起きていることを理解しました

    新しい話、難しい話ではなく、
    ずっと取り組んできた最初と最後が重要である「スマイルカーブ」、
    起点もゴールも「お客様に喜んでいただく」
    そのために?の思考と行動から始まりそれを目指して進めること
    その中でチームで実践していけるようにしていくための
    各ルールや工程やガントチャートなどのフレーム
    ここを展開していくこと

    1人1人の理解度、考え方から修正し学んでいくことはもちろん
    問題が起きている構造を仕組みで解決し、
    お客様に喜んでいただき
    そしてメンバー全員が成長しやりがいを感じる状態を目指します

  2. ぼんやりと売りたいだけの営業をやっていると、パートナー関係になれず、あいまいにしてご発注いただき、期待を裏切ってしまう。

    ということはこれまでもたくさん経験してきました。

    営業としては、WEBマーケティングの原理原則で抑え、
    商品仕様を理解してお客様に
    「今回ご期待されていることは何でしょうか?」
    と目的を明確にすること。

    目的・仕様・費用を抑えて、
    選択肢を提示。

    お客様の期待を守り、信頼をつく重ねられるよう、実践します

  3. 例えば、反響をとりたい
    これはお客様の要望として当たり前です。もちろんそこの支援をしています。
    ですがこちらはプロとして、反響が出る要因、環境を作ることに視点を置くことが重要で、要因をすっ飛ばして目の前の作りたい結果だけに反応してしまうと期待値へのギャップが生まれる。

    まずこの前提を理解してその上で、
    目的・仕様・費用に合意をして一緒に進めることを行なっていきます

    • 営業が意識すること

      >受注時のコンセンサス
      >ここが最重要です。前述の通り、目的・仕様・費用の3点セットで期待値を固定します。
      >できないこと、する必要のないことはその趣旨を伝え、代替案を出す勇気も必要です。

  4. 「まずはやってみましょう」などという言葉は
    聞こえも良く、始めだけは印象いいものの、
    青天井の期待値を作っており、
    一度走り出したら、後からの軌道修正は非常に難しくなることを注意します。

    さらに言うと、見積提出や、受注時がスタートではなく
    受注前の何気ない会話で既にスタートしているということ。

    そこでプロとしての対応をするには
    しっかりと自社商品の考え方や仕様をちゃんと理解していないと
    いざという時に できないのだと最近 痛感しました。

    話を持ち帰りにしてしまうことも、
    期待を膨らませてしまうずれが出る原因だと思います。

    まずは、1.自社サービスの価値を正確に理解していること(語れること)を
    必須ステップとして、
    自分の、身の回りの領域とかに絞らず、トレーニングします。

    • 具合が悪くて病院に行って問診の答えが
      「また後で」
      で終わったら、
      もうその病院には行かないか
      「治してくれるんだ」と期待をふくらますか
      どちらかでしょう

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