ビフォーアフター社長日記

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エモーショナルリレーについて 11月13日 SHIPの朝礼

おはようございます。11月13日SHIPの朝礼を始めます。

住宅リフォームのWebマーケティングは、多くの点で他の業界とは異なる特徴があります。

その所以は、「小商圏」であり、「高齢者マーケット」が中心、そして何より「低頻度需要」であることです。

車や化粧品のように頻繁に比較検討されるものではなく、多くの顧客にとっては十数年に一度の「一大イベント」です。普段からリフォーム業者のWebサイトを熱心に見ている人など、ほとんどいません。

だからこそ、私たちは「いざ、その時」に選ばれるための戦略的なマーケティング設計を必要とします。その中核となる概念が、顧客の感情の連鎖を設計する「エモーショナルリレー」です。

「知っている安心感」こそが最強のトリガー

リフォーム業におけるエモーショナルリレーとは、衝動的な「感動」や「驚き」をSNSで拡散させることではありません。それは、時間をかけて「信頼」という感情を地域に蓄積し、顧客に「緊急のニーズ」が発生した瞬間、その蓄積された感情が一気に呼び覚まされ、迷わず「行動(問い合わせ)」へと連鎖していくプロセス全体を指します。

特に高齢者層がターゲットの場合、「よくわからない業者に高額な工事を任せる」ことへの不安感は、私たちが想像する以上に強いものです。彼らが求めているのは、斬R新なデザインや圧倒的な低価格よりも、「いつも見かける、あの会社」という「知っている安心感」なのです。

この「安心感」のリレーを、オフライン(リアル)とオンライン(Web)を横断して設計することこそが、地域密着型リフォーム業のWebマーケティングの要諦です。

笑い話では済まされない「リレーの断絶」

このエモーショナルリレーの重要性を理解していないと、現場では滑稽なミスが起こります。

今では笑い話ですが、私たちが過去に直面したWebマーケティングの現場では、クリック率を上げたいがために、Web広告のメッセージ(広告文)では「地域最安値!」「今すぐ見積もり!」と価格とスピードを強調していたにもかかわらず、そのリンク先のランディングページ(LP)では「創業50年の信頼と技術」「職人のこだわり」といった、まったく異なる高尚なメッセージを訴求していたことがありました。

これでは、広告文を見て「安さ」や「速さ」という感情(期待)を持ってクリックした顧客が、LPを訪れた瞬間に「話が違う」と感じ、リレーのバトンは無残にも途絶えてしまいます。これではリレーどころの話ではありません。

リレーの走者(広告)と次の走者(LP)が、まったく違う方向を向いていては、顧客は混乱し、即座に離脱してしまうのです。

地域密着型リフォーム業における「リレー設計」の4段階

私たちは、顧客の「認知」から「行動」までのすべての活動(カスタマージャーニー)の中で、感情のバトンが途切れないよう、リレー全体を設計する必要があります。

【第1走者】日常の刷り込み(リアルでの信頼蓄積)

まず行うべきは、Webの外、つまり顧客の「日常生活」に繰り返し登場することです。

使用ツール: 地域の主要道路沿いの看板、社用車、手入れされた店舗(事務所)の外観、定期的なポスティングチラシ。

醸成する感情: ここでの目的は「問い合わせ」ではありません。「いつもここにあるな(安定感)」「あの会社の車、また見たな(地域での活動量)」「知ってる名前だな(親近感)」という、静かな「安心感」の土壌を顧客の心に時間をかけて作ることです。この段階では、必ず「シンボル(ロゴ、キーカラー、社長の顔など)」を統一し、繰り返し刷り込みます。

【第2走者】ニーズの発生(Web検索というトリガー)

顧客の生活に「いざ、その時」が訪れます。

「給湯器が壊れた」「台風で雨漏りしている」「親のために手すりをつけたい」——。

これが強力なトリガーとなり、顧客は「不安」や「焦り」を抱えながら、解決策を求めてスマートフォンで検索行動を起こします。(例:「〇〇市 給湯器 交換」「地元 信頼できる リフォーム」)

【第3走者】Web広告での「再会」(リレーの点火)

この検索結果に、私たちが仕掛けたWeb広告(リスティング広告やGoogleマップ)が表示されます。ここで極めて重要なのが、第1走者で刷り込んだ「あのシンボル」とWeb広告のビジュアルや社名が一致していることです。

顧客の感情: 「あ、この会社、知ってる!」「いつも見る、あの看板の会社だ!」

リレーの連鎖: この「再会」の瞬間、リアルで蓄積してきた「安心感」という感情が、検索という「不安」の感情と結びつき、「よくわからないWeb上の業者」から「地元で信頼できる、知っている会社」へと瞬時に昇格します。ここで初めて、リレーのバトンに火が点くのです。

【第4走者】LPでの「確信」と「行動」(ゴール)

そして、広告をクリックした先のランディングページ(LP)。

ここでも、広告文や看板と同じ「シンボル」と「メッセージ(例:〇〇町で50年、水回りのことなら)」が顧客を迎えます。

さらに、そのLPには「地元〇〇町の施工事例」「お客様(地域住民)の喜びの声」「社長やスタッフの顔写真」が掲載されており、顧客は「やっぱり、この会社は地元でちゃんとやっている安心な会社だ」と感情を「確信」に変えます。

この「安心感」の確信こそが、顧客の最後の背中を押し、「まずは電話で相談してみよう」「見積もりを依頼しよう」という最終的な「反響アクション」へとつながるのです。

私たちの仕事は、リレー全体を設計すること

Webマーケティングの実務というと、つい目先のクリック率や広告単価の最適化に終始しがちです。しかし、特に住宅リフォームのような地域密着・低頻度需要のビジネスにおいて、私たちの本当の仕事はそこではありません。

顧客の影響活動の全体(日常の風景、チラシ、Web検索、LP訪問)の中で、リアルで蓄積した「安心感」という感情を、Web上で「確信」に変え、最終的な「反響アクション」まで途切れることなくつなげること。

この「エモーショナルリレー」の全体像を設計し、最適化し続けることこそが、顧客のパートナーであるシップに課せられた使命です。

以上で朝礼を終わります。

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8 コメント

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  1. おはようございます

    住宅リフォームのマーケティングは「地域」が関連していて、商材としても「長期」にわたり「低頻度」で需要が発生すること。

    ●●リフォームするなら〇〇
    この状態を創り出しておくことが私たちが日々お客様と実践すること。

    この●●リフォームするなら〇〇をカスタマージャーニーでつないでおくこと。
    何度も自分で考えてアウトプットさせていただくことと、日々のお客様との対話で
    理解をしました。

    余計な話をせずに、原理原則で重要なWEBマーケティング施策に絞り込んで●●リフォームするなら〇〇を継続的に実行します。

    この実行が、顧客の未来を創っていき、地域の住環境が改善されていく。

  2. 何度も目にする状態から「知ってる」をつくり、不安を安心感に変え、
    お得そうだな、解決できそうだなと思わせ興味を引く広告と、
    そのメッセージを視覚的にパッと伝えるデザインや自分ごとに思わせる写真で構成された受け皿であるLPで確信に変え、行動をしてもらう。

    広告文もLPもAdvantage(認知のコア/独自性)とBenefit(特徴をメリットに変える/便宜性)。
    原理原則、割合やルールに基づき顧客の現場感覚を組み込みながら、
    これをどれだけ細部まで意図を持たせ工夫できるか。

    WEBサイトであってもキャンペーンであってもブランド認知が土台となりその上にセールスプロモーションが成り立つ構造は同じで、その割合によりまたフレーム、ルールが変わる。

    何度工夫して考え方をアップデートしても毎週また課題や発見が見つかり面白いです。
    日々学び、リレーを途切らせないようスキルアップをしていきます。

    • >何度工夫して考え方をアップデートしても毎週また課題や発見が見つかり面白いです

      1年前の課題が10段階の3くらいだとすると最近の課題は10段階の7とか8だと思います
      段階3のときは目に入らなかった課題

  3. 認知とは何か。「反響がない」に対して、認知がないからです。
    これでは僕たちの責任は果たされていません。

    依頼の発生を考え方をもって話せる。それをパートナーとして一緒にトライしていく
    相手の価値を理解して僕たちがそれを広告含めて地域の方に伝える。
    とてもやりがいがあります。

    • 考え方に納得性があるからディスカッションができる
       
      考えのない「点のヒヤリング」を何度もやられるとうんざりするが
      エモーショナルリレーの観点の話し合いはわかりやすいと思う
      進めてください

  4. おはようございます。

    エンドユーザーが検索したときに目にするものが、日常で刷り込んだ情報と一致していることで「安心感」に繋がる、そのためにシップの制作チームでは”顧客理解”の目線を合わせる必要がある。スマイルカーブで、起点とゴールを途切れさせることなく繋げ、綺麗なスマイルを描くために作業工程の負担をできるだけ下げる、この”繋げる”意識がエモーショナルリレーと通じる部分があると感じました。

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