ビフォーアフター社長日記

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人手不足らしいが人材不足らしい


厚生労働省が24日発表した、2019年の人口動態統計の年間推計で、日本人の国内出生数は86万4千人となり、1899年の統計開始以来初めて90万人を下回りました。

死亡数は137万6000人で、合算すると自然減は51万2000人となりました。2015年の国勢調査で鳥取県の人口が57万3441人でしたので、2019年の1年間でほぼ鳥取県分の人口が減少したことになります。

これでは人手不足がますます加速すると思いきや、毎日のように業績好調企業の早期退職勧告などのリストラのニュースが報道されています。

東京商工リサーチによると、2019年1月~9月に希望退職や早期退職者を募集した上場企業は27社で対象人員は1万342人であり、2018年の人員を大幅に上回るだけではなく、6年ぶりに1万人を超えたそうです。

私が現在の会社を創業した2001年に、すでに人口減は報道され始めていて、住宅分野において、これから成長する可能性のあるのは住宅リフォームだと考えたのも、住宅ストックが人口・世帯数を上回ると考えたからでした。

事態は予想通りに進んできていますが、この中で起こっている問題を解決する人材の需給ギャップはますます激しくなっていると思います。


先日、私の主催している勉強会で、マンションの間取りが30年前と今と同じだという話が紹介されていました。

人口が増えるエリアで投資用になる物件だとこれからも売れるでしょうが、そうでないところは負動産になりかねません。そしたら最初から設計が自由で、ペットや防音設備などライフスタイルをかなえるマンション企画が良いと思いますが、おそらく今までも何度も会議の席では上がってきたのでしょうが実現していません。

足りないのは企画して、仕様を決めて、適切な値決めをして、営業を動かして、売り切ることを進められるプロデューサー型の人材です。

リノベーションでも見た目の仕上げや設備のセレクトを超えて、住む人の健康と快適性のための断熱や遮音など、目に見えないところへの適切な住宅投資を促して、新しい需要を創造できる人が求められています。

商売ですから人が減っても需要があるのは「顧客のニーズ」を汲める人それも潜在的な真の顧客ニーズを掬(すく)える人。そしてその真のニーズへの選択をさせることができる人。顧客の表面のニーズをはぎ取ることができる人。2020年はこんな人が脚光をあびる時代になると思います。


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