おはようございます。1月22日SHIPの朝礼を始めます。
久しぶりに広告の話をします。
広告活動の成果は、究極的には極めてシンプルな数式に集約されます。
N(数)× R(率)= CV(コンバージョン)
この数式は、あらゆる販促活動の基本です。
CVは、問い合わせ、資料請求、来場予約といった「最終成果」を指すのが一般的ですが、フェーズによっては定義が変わります。
例えば、新店舗の認知拡大(告知)自体が目的であれば、表示回数がNとなり、クリック率がR、そしてサイトへの到達自体がCVと定義されることもあります。
しかし、この数式はシンプルであるがゆえに、奥が深いものです。
同じ「キッチンリフォーム」という商材を扱っていても、「どのような広告意図(トリガー)で」、「どのようなブランドイメージ(主体)が」発信するかによって、NとRの動き、そして導き出されるCVは劇的に変化するからです。
「A社の成功」は、そのまま「B社の正解」にはならない
例えば、ある地域で成功しているA社での広告施策が、別の地域のB社でも同様に成功するとは限りません。
A社が「価格訴求」タイプ、B社が「提案力重視」タイプであれば、勝てる土俵が違うため当然結果は異なります。


しかし、より注意すべきは「一見、条件が似ている場合」です。
もしB社がA社と同じく「提案力・憧れ」を売りにするデザイン会社として認知されていたとしても、A社と全く同じ広告を展開して同じCVが出るわけではありません。
たとえターゲット層や訴求内容が合致していても、「その地域での認知浸透度」「地域の評判」「店舗のリアルイメージ」といった固有の要因が、NとRに多大な影響を与えるからです。
A社では長年の実績により「あの素敵なデザインの会社」という信頼の土台(高いR)があったかもしれませんが、B社がまだその地域で新参であれば、同じクリエイティブを出しても顧客は「素敵だけど、ここは信頼できるのか?」と足踏みし、CVには至りません。
つまり、「A社で良いパフォーマンスが出た」という事実は、あくまで「A社の文脈において成功した」という固有の事象に過ぎません。これをそのままB社に当てはめることは、背景にある無数の変数を無視した乱暴なアプローチです。
推移を読み解き、未来を予測する
我々の仕事は、単に広告を配信して「結果が出ました」と報告することではありません。それは単なる「結果の読み聞かせ」であり、プロフェッショナルの仕事とは言えません。
我々の真の役割は、それぞれの企業固有の文脈の中で、N × R = CV の推移を観測し、そこに意味を見出すことです。
1. 推移から「過去」を解読する
A社、B社それぞれの予測に対し、実施結果はどう推移したのか。
「なぜ今回はRが上がったのか?」「なぜNは確保できたのにCVに至らなかったのか?」
その要因を、広告の4つのトリガーやブランドイメージ、地域性などの外部要因も含めて解読します。「たまたま良かった」で済ませず、再現性のあるロジックとして要因を特定します。
2. 推移から「未来」を予測する
過去の解読に基づき、「次はどのような手を打てば、何が起こるか」を予測します。
「B社はデザイン性は伝わっているが、安心感が不足している。次は施工事例だけでなく、スタッフの顔が見えるコンテンツを強化することで、Rを高めるべきだ」といった仮説を立て、次の施策へと繋げます。
顧客も見えていないCVを明確化し、推移を「使えるデータ」にする
そして、最も重要なのは「本当のCV」の明確化です。
実際のCVがどうなっているかは、デジタル上のデータだけでは完結せず、顧客(クライアント)に聞かなければ分かりません。
例えば、スマホ広告において「電話タップ」の回数が多く計測されたとします。
しかし、それが実際に「見込み客からの相談」だったのか、それとも「営業電話」や「既存客からの事務連絡」、あるいは「間違って押しただけ」だったのかは、Googleアナリティクスなどの管理画面を見ているだけでは判断できません。
さらに言えば、現場が忙しく、かかってきた電話の媒体経路をすべて記録しきれていないケースも多々あります。
だからこそ、我々は顧客と対話し、デジタル上の数値と現場の実感をすり合わせる必要があります。
「アナリティクス上では電話タップが10件ありました。現場の感触として、新規の問い合わせは何件くらいありましたか?」
このようなやり取りを通じて、「10件のタップに対し、実際の有効なCVは3件としてカウントしよう」といった共通認識(推測と合意)を作ります。
この補正作業を行って初めて、データの推移が意味を持ちます。
「先月はタップ10回で有効3件だったが、今月はタップ15回で有効5件に伸びている。この広告の方向性は正しい」
このように、デジタル上の数値(ノイズを含む)を、現場の実態に即した「有効な指標」へと翻訳し、推移情報として蓄積していくこと。これも我々の重要な仕事です。
「CVがあって良かったですね」と結果に一喜一憂するのではなく、「なぜその結果になったのか」を解き明かし、「次はどう数値を動かすか」を設計する。
N × R = CV という数式の解像度を上げ、クライアントごとの最適解を導き出し続けることこそが、我々の提供すべき価値であり、責任なのです。
以上で朝礼を終わります。
2026年1月22日 at 7:29 AM
ACAフレームやセールスプロモーションの原理原則、
CV方程式のモチベーションやインセンティブ、フリクションの考え方を抑え
各社の認知や希少性などをアドバンテージとして表現し
商品やサービスの費用や機能をベネフィットとして表現する
これを抑えた状態が「意図」ある状態であること
まずは商品部隊がここを担う役目がある
実際のCVはお客様にしか分からない
だからこそコミュニケーションを取り
こちらの想定とお客様の現場情報をすり合わせていく
結果に対して一喜一憂せず、次につなげるために
推移とその要因となるN・Rを分解していく
元々の意図の確認から、次の意図をどうしていくかコミュニケーションを取り
N、Rそれぞれを上げるためにお客様とシップの共同で結果検証をしていく
ここがサポート部隊の役目である
やはりそのためにもそもそも全員が
お客様の期待値の理解と商品の価値役割理解は大前提に
現状の意図をしっかり理解し説明できる必要がある
チームで練習をしていきます
2026年1月23日 at 10:41 AM
お客様の期待値
商品の価値役割
実行意図
3点セットフレームですね
2026年1月22日 at 7:58 AM
>>推移を読み解き、未来を予測する
お客様事の期待、目的(未来に向かった期待)
お客様事の期待・目的を達成するための共同企画(N×Rで分解して成果定義、環境づくり)
直接会話するミーティングでは、現在実行中の共同の目的・意図を確認して、過去の数字を有効な指標にする場。
そこからじゃあどうする。この繰り返しで、お客様の期待が現実の成果に近づいていく。
ここにAIトレンドが進行する中、現場では変化している。
ただ、原理原則は変わらないので、基本価値をWEBで拡張して、お客様の期待・目的を一緒に達成していく。
目線を上げ、練習をして喜んでいただくパートナーを実践します。
2026年1月23日 at 10:47 AM
窓口が担う役割を全うしましょう
2026年1月22日 at 8:17 AM
N×Rの要素はお客様ごとに変わってくる。
PSTの考え方とおまじと感じました。同じお得さを訴求するのでも、地域での認知。実際の口コミの情報、思いなどで変わってくる。
また実際のCVはお客さましか分からない部分があるので、擦り合わせていかなくてはいけないですが、そもそもN×Rの要素を抑えてコミュニケーションが取れないと、場当たり的になってしまうとここ数日で痛感いたしました。
お客様はCVを求め得ているのは前提に、
商品の役割意図を説明ができる状態にし結果検証・対話ができるようにしていきます
2026年1月23日 at 10:48 AM
素直な受け止めありがとう
2026年1月22日 at 8:52 AM
相手の目的と、反響が出るための原理原則、環境。基本価値を理解した意図ある制作ができていることで、
昨日のお打ち合わせで、実際に初めての企画だが、狙ったお客様が来ている
これはこれで嬉しいですが、
合わせてより具体的にこんな悩みのパターンの方がいてこれが決まりやすい。という現場情報から広告も変えて検証する調整を行いました。
これが共同のアプローチで、仮説はWEBのデータと現場の情報の掛け合わせで初めて機能する。これを理解して進めていきます。
2026年1月23日 at 10:50 AM
実務に当てはめながら、自分のものにしていきましょう
2026年1月23日 at 8:38 AM
おはようございます。
今週もありがとうございました。
広告LPを作成する上で、ページの目的やお客様より受注いただいた経緯、何にご期待いただいているか、セールスプロモーションの考え方から、お客様それぞれの地域での認知浸透度、地域の評判、店舗のリアルイメージなどを押さえて制作することで、NとRに多大な影響を与えることができる。
制作側では、お客様それぞれの地域やターゲットにあった写真選びやデザイン、チラシLPであれば、既に地域での認知がある場合ロゴや店舗の写真デザインに合わせ想起させるデザインにする必要がある。
良い広告文を作成していただいても、ただデザインを作成していたら意味がなくなってしまう、AIにもできることなので、シップの価値を提供できるように上記ポイントを押さえ、考え方のフレームを見ながら意図のある制作ができているか、自分で確認しチームへの負担を減らし生産性を高められるようにいたします。
2026年1月23日 at 10:52 AM
我々が提供しているものは
リフォーム会社とその地域の関係性を作っていくものです
その視点がもてると良いですね
2026年1月23日 at 11:05 PM
直近でも現場の振り返りで起きた事象にまさしく当てはまる話で理解しやすかったです。
制作・広告で数字ばかりを追っていると陥りやすい話で、
視野が狭まると、デザインや構成が上手くできたか(テンプレ思考)、
または数字の推移のみから関連性を導き出せる気(点の目線)になってしまうが
これは背景にある無数の変数を無視した乱暴なアプローチのため再現性がない。
社内で広義で使われる読み聞かせに当たる状態。
実際には会社の属性、制作物の方向性、広告の方向性などの複数の要素のかみ合わせと
その時の時流が掛け合わさった結果が数字として記録されているという事を常に頭に置いておく。
そう考えられると、数字の意味を読み解くのならば、数字と数字の相関性を見ていても答えは出てこず、
この数字を構成した要素を含めて比較する必要がある。
広告費によるお客様の期待に緊張感を持つことは大切だが
それにより萎縮し、「Nは確保できたのにCVに至らなかった→反省」では
失敗パターンを自ら無駄にしてしまう、まさしく自爆パターン。
「なぜNは確保できたのにCVに至らなかったのか?」
と振り返り失敗パターンも意義のあるデータにして無駄にしないようにする。
また、その時におけるCVとは何なのか
狙っているCVの明確かと理解がなければ、そもそも良し悪しが判断出来ない。
ここを営業と共に理解した上で制作・サポートを提供していく事が役割と感じました。