おはようございます。11月18日SHIPの朝礼を始めます。
1954年5月6日、イギリスの陸上選手ロジャー・バニスター氏が、スポーツ史に残る金字塔を打ち立てました。それまで「人間の限界」とされ、達成は不可能とまで言われていた「1マイル4分の壁」(1マイルは約1.6キロメートル)を、人類で初めて突破したのです。記録は3分59秒4。37年間破られることのなかった4分10秒3という記録を大きく塗り替える、歴史的な瞬間でした。
科学さえ「不可能」と断じた壁
当時、この「4分の壁」は、単なる記録上の目標以上の意味を持っていました。バニスター氏自身が語るように、当時の医学界や科学界では「1マイル4分を切ることは人体構造的に不可能であり、もし挑戦すれば心臓が破裂し、死に至る」とさえ真剣に信じられていたのです。
「医者や科学者は、1マイル4分を切るのは不可能で、挑戦すれば死に至ると言われました。なのでゴール後に倒れてから起き上がったとき、私は死んだんだと思いましたよ。」
― ロジャー・バニスター
これは、アスリートたちにとって強力な「心理的なブレーキ」となっていました。どれだけ優れた素質を持つ選手であっても、「不可能だ」「危険だ」という無意識の思い込みが、彼らの潜在能力に蓋をしていたのです。
ひとたび破れれば、堰を切ったように
この物語の最も興味深い点は、バニスター氏がその「心の壁」を打ち破った直後に起こったことです。
彼が3分59秒4の世界記録を樹立した、わずか42日後。ライバルであったオーストラリアのジョン・ランディ選手が、あっさりとその記録を更新(3分58秒0)してしまいます。
信じられない連鎖は、これで終わりませんでした。
- そのわずか3ヶ月後には、さらに記録が更新されます。
- そして、バニスター氏の偉業からわずか2年以内に、20名もの選手が続々と4分切りを達成したのです。
統計的に見れば、これは「明らかにおかしい」現象です。37年間、人類が誰も超えられなかった壁が、ある一点を境に、いとも簡単に次々と突破され始めたのです。この2年間で、人類の身体能力が急激に進化したわけではありません。
「バニスター効果」が示したもの
では、何が変わったのでしょうか?
それは、「人間には不可能だ」という集団的な思い込み(リミティング・ビリーフ)です。
バニスター氏の達成は、後続のアスリートたちに物理的なトレーニング方法以上に、強力なメッセージを発しました。
「あの壁は、幻想だった。不可能ではなかったんだ」「彼にできたのなら、自分にもできるはずだ」
バニスター氏が命がけで打ち破ったのは、記録という物理的な壁であると同時に、世界中のアスリートの心に巣食っていた「限界」という名の精神的な壁でした。
一度「可能である」ことが証明されると、それまで自分たちを縛り付けていた「心のブレーキ」は外れます。アスリートたちは潜在能力を最大限に発揮できるようになり、堰を切ったように記録の更新ラッシュが始まったのです。
この現象は、後に「バニスター効果(Bannister Effect)」とも呼ばれ、スポーツ界のみならず、ビジネスや科学技術の分野でも「不可能を可能にする」マインドセットの重要性を示す、象徴的な事例として語り継がれています。ロジャー・バニスター氏の3分59秒4は、人類の可能性を解き放った、歴史的な「限界突破」だったのです。
以上で朝礼を終わります。
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2025年11月18日 at 9:24 AM
おはようございます。
バニスター効果“限界は自分の思い込みによって生まれる”ことを理解し、自分の可能性に蓋をしない姿勢を大切にしていきます。部門長面談で、来年の~2Qの目標を”プロジェクトのメインエンジニアを担当すること”になりましたが、まだ経験が浅い為「先輩のようにできるわけがない」と思ってしまいます。しかし、バニスター氏の話を見て、無意識に限界を作り、できている自分を想像できていないことに気が付きました。
同期がいないので、身近な成功者を参考にすることはできませんが、(年次の近い先輩方ともまだ遠く感じています)達成・成功した自分を具体的にイメージすることで、目標達成に近づくのではないかと思うので、必要な知識や技術は自ら学びにいき、常に目標を明確に意識して取り組んでいきます。そして、周りの先輩方の成功を見て遠く感じるのではなく、「自分にもできるはず」という視点で行動し続けることで、チームの成果・成長にも貢献して参ります。
2025年11月18日 at 10:14 AM
コメントありがとう
最初のステップは、自分の目標を設定して、そこに到達することですね
そこには手本が多数います
いつか必要なタイミングでこのバニスターの話を思い出してくれると思っています