ビフォーアフター社長日記

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進むサブスクリプションビジネス


 賃貸住宅が、「1ヶ月単位の契約」で「初期費用がゼロ」で「家具家電・Wi-fi完備」かつ「入居も退去もスマホひとつ」、さらに「3日間の“住み試し”が可能」で借りられるという破壊的なビジネスが発表されました。インドのホテルベンチャー「OYO」が、日本ではホテルではなく、不動産業に参入します。僕の年代だとツカサのウィークリーマンションをつい思い出してしまいますが、あの頃と違うのはスマホの普及です。

 住宅業界では、空き家オーナーから住居を提供してもらって月4万円で空いていればどこでも住み放題の「aDDress」というサービスも登場しました。多拠点居住というスタイルが広がっていくかもしれません。

 ハンドバックを月6,800円で個数無制限・期間無制限で借りられる「Laxus」というサービスは、ニーズを捉え、会員数は28万人・継続率95%のサービスになっています。物販業態が、消費者に「所有」の価値ではなく「利用」の価値を提供する流れは急劇に進んでいます。

メーカー自身も乗り出してきています。日本を代表する自動車メーカーのトヨタは「KINTO」という定額制自動車利用サービスを発表しました。サービスは2種類で、3年間で1台に乗ることができる「キントワン」と3年間で6種類のレクサスブランドを乗り継ぐことができる「キントセレクト」です。この仕組みはレンタカーとは違って、名義は自分のものになり、維持にかかる費用や税金は利用料に含まれています。

 このような業態をサブスクリプションと呼びますが、これから数年で「利用」に置き換えられるものはほぼあらかた移行が進み、「所有」は今とはまったく別の価値として認識されるようになると思います。
 
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 一方で、日本はキャッシュレス決済比率が約20%(2016年時点)の国です。韓国の96.4%、アメリカの46%と比較してもずいぶんと便利なものが進みません。AirBNBもUBERも規制に阻まれて使いにくい状況が続いています。サブスクリプション型のサービスを享受する文化は進んでいくのでしょうか?

 世界に先駆けて進んで行った方がいいと希望的には思います。生活の革新が起こると、それが反響するような形で産業のイノベーションが進んでいくという相乗効果が生まれます。高度成長時代の家電製品や自動車、成熟時代のゲームソフトやゲーム機がそうでした。今度は商品・サービスのサブスクリプション化で、日本から世界的に広がりを持つ文化とビジネスがセットで興ります。いいですね!


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