ビフォーアフター社長日記

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言語化と感想の違い 7月3日 SHIPの朝礼

言語化と感想の違い

―仮説・検証サイクルを回して個人とチームを強くする―

おはようございます。7月3日SHIPの朝礼を始めます。半期終わりのチェックポイントのひとつである「言語化」について、対局にある「感想」と比較しながら説明します。新卒1年目は感想ベースでもアウトプットすることが大事ですが、感想モードから言語化モードへ切り替えることで人生が楽しくなります。以下を心に留めてください。


0. マインドセットの前提

モード 特徴 相手の発言への反応
感想モード ①主語=自分の感情/印象
②瞬間的に終わる
感情が刺激されやすく、意見に振り回されやすい
言語化モード ①事実・因果・仮説に分解
②再現性/検証性を重視
相手の発言を“データ”として捉え、構造を構成する一要素に統合

ポイント:感想モードは共感や雑談には有効ですが、意思決定や学習には不向きです。言語化モードに切り替えることで、相手の意見を取り込みつつ軸を失いません。


1. 言語化と感想を定義する

項目 言語化 感想
目的 現象を説明し、再現できる形で共有 その場の気持ちや印象を伝達
構造 事実 → 解釈 → 仮説 → 検証方法 感情・印象のみ
再現性 高い(他者が追試できる) 低い(体験共有で終わる)
学習への寄与 大(ナレッジとして蓄積) 小(思い出として残る程度)

2. 具体例で見る“差”

例 1:営業ロールプレイのフィードバック

  • 感想型(感想モード)
    「良かったです!話し方が柔らかくて安心感がありました」
    → 温かいが学びが少なく、次の行動に落ちにくい。
  • 言語化+仮説型(言語化モード)
    「序盤で価格を提示したため、顧客が値段交渉モードに入った。“ニーズ把握→価値提示→価格” の順に変えれば受注率が上がるはず。次回は順序を変えて検証しよう」
    → 行動仮説が明確なので、次の商談でテストできる。

例 2:Webサイト改善ミーティング

  • 感想型(感想モード)
    「トップページの色味が好きじゃない」
  • 言語化+仮説型(言語化モード)
    「ブランドカラーが淡く視認性が低い。CTA ボタンを補色で強調すればクリック率が 3→4%に上がるのでは。A/B テストで比較しよう」

3. 感想モードがもたらすリスク

  1. ブレやすい意思決定:強い発言や最新トレンドに過度に引っ張られる
  2. 議論の空転:根拠より好みが前面に出て合意形成が遅い
  3. 学習の停滞:検証が行われず、失敗パターンが繰り返される

4. 言語化モードがもたらすメリット

効果 具体的な恩恵
意思決定の安定 “事実+仮説”のフレームで相手の発言を吸収→議論が構造化
ナレッジの蓄積 検証結果がドキュメント化→新人教育や横展開が容易
スピードアップ 検証可能なプランのみが並ぶ→採用/却下の判断が早い
失敗コスト減 小さく試す→結果を見てピボット→大失敗を防ぐ

5. 習慣化の4ステップ

ステップ 実践ポイント
1. 毎日3行ログ ①事実 ②解釈 ③次の仮説 を書く
2. “仮説レビュー”の定例化 各自が1件ずつ仮説と結果を共有
3. KPI と結びつける 仮説がどの指標に効くかを明示
4. 成果をナレッジ化 成功/失敗/次の課題をテンプレ保存し、再利用可能にする

6. まとめ

  • 感想モードは共感や関係構築に役立つが、意思決定では相手に振り回されやすい。
  • 言語化モードに切り替えると、相手の意見も“構造の一要素”として組み込み、仮説・検証を回せる。
  • 感じたら → 言語化 → 仮説化 → 検証 のループを日常に組み込み、個人もチームも“学習する組織”へ。

今日の振り返りから、感想で終わらず「次に何を試すか」を一文で書く――それだけで思考が言語化モードに切り替わります。

以上で朝礼を終わります。

12 コメント

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  1. おはようございます。
    感想モードは瞬間的な感情の影響が大きく、意見に左右されやすい。
    また、事実よりも好みなど趣味嗜好が優先されてしまう。
    ただし、他人からの共感や信頼関係の構築では役に立つことがある。
    言語化モードは、他人の意見を情報の一要素として捉える。
    事実から自分なりに解釈し、仮説を立て検証を行う。
    検証によって得られた結果(成功・失敗)について、解釈し次の仮説を立て検証する。このループを継続することで常に学習するサイクルが生まれる。
    私は、今まで言語化モードで仕事はできていなったと考えます。
    業務を行う上で、言語化モードを意識して取り組み、無意識にできるようになるまで反復することから始めます。

    • 感想アウトプットは簡単かつ自分の世界
      言語化アウトプットは意識したトレーニングが必要であり議論ができる材料
      前者がまずいのは、意見されると心理的安全性を侵されたと感じる構造、ずっと感想が保持される
      後者は議論できるので日々進歩ができる

  2. おはようございます

    感想→言語化

    習慣化のステップを実践していきます。

    事実→解釈→次の仮説

    言語化が目線上げには必須なので、モードを切り替えて実践します。

    • 感想は不可侵だから保持されやすい
      外因である「解約」の受け止め方から
      解約→失敗と感じる→改善しないと、、
      こんなプロセスになると良いですよね

  3. おはようございます。
    本日もよろしくお願いします。

    >相手の発言を“データ”として捉え、構造を構成する一要素に統合
    感想から言語化に変わるためにどうすればいいのか。ここがいまいち分かっていませんでしたが、相手の発言を”データ”として捉えることができていなかったのかと、思い当たりました。習慣化の4ステップと併せて、今日から意識して取り組みます。

  4. 感想では、外からに刺激に流されやすく、その場で終わってまい再現性・積み上げがない学習が停滞してしまう。
    言語化モードで相手の発言の事実と仮説を分別して吸収し、ナレッジが蓄積され、スピードアップし、小さな検証より、大きな失敗を予防できる。
    言語化モードで、今回のケースでこうなったから、次何を試し、他のケースでも再現性のある振り返りを行い、ナレッジの蓄積をさせます。

  5. おはようございます。

    感想モードは、その場の気持ちや印象を伝えるモード。
    共感や雑談には役立つが、感情に流されやすく、意思決定や学習には不向き。
    一方、言語化モードは、事実・因果・仮説に分けて再現・検証可能な形にするモード。
    発言を“データ”として捉え、次の行動に繋がる仮説を立てられるため、議論の質が高まり、意思決定が安定する。
    感想モードのままだと、根拠より好みに引っ張られ、話が進まずに終わり、学びが蓄積されにくい。
    日常の中で「感じた→言語化→仮説→検証」を回すことで、個人もチームも成長し続ける“学習する組織”へ変わっていく。

    感想モードと言語化モードを区別せず、一連として考えていたことで、感想から言語化への切り替えができていなかったのだと気が付きました。
    今日から、感想で終わらせず「次に何を試すか」の一文を追加することで、言語化モードに切り替えていきます。

    • 仕事ができる先輩から言語化について指摘を受けることが増えると思います
      この内容を覚えておいて、感想=楽 にならないよう気をつけるとよいですね

  6. 言語化しようとするとなかなかできずもどかしい感じがすることもよくありますが、
    モヤっとした部分を言語化することで行動も思考も変えられて成果も変わる経験をしてます。1回でおわらず何度も繰り返し行うことで理解が深まりより理解が進む。

    人に教えることができるようさぼらず行っていきます。

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