ビフォーアフター社長日記

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目線を上げ顧客の声に応える 7月1日 SHIPの朝礼

目線を上げ顧客の声に応える

おはようございます。7月1日、SHIPの朝礼を始めます。

今日から第3四半期、すなわち下半期がスタートします。事業理念を道標に、掲げた事業計画を着実に達成していきましょう。


◆ 大工不足という現実

昨日の全体会議で共有したとおり、大工職人の数は 40年前の約3分の1(約30万人) まで減少しており、2030年には約20万人 にまで落ち込むと予測されています。

◆ 顧客からの相談

「大工の手が足りません。ネットで職人を集めたいので、募集用ページを作り、広告にもある程度お金をかけたい。」

この要望に対する施策は、大きく次の3つに整理できます。

# 提案内容 目的・特徴
1 職人募集専用サイトの制作+広告投下
  • ネットで職人を集める LEVEL1言われた通り
  • LP制作・広告設計・運用を企画書にまとめ実行
  • 費用対効果を継続モニタリングし広告配分を最適化
2 高粗利体質をつくり外注単価を上げて募集
  • 職人が応募するモチベーションを収入とし、そのための高粗利戦略・LEVEL2
  • 高付加価値リノベ商品+ブランディングで粗利を確保
  • 外注費を他社比3〜5割上乗せし、魅力的な募集条件を提示
3 DIY/セルフビルド型ビジネスモデルへの転換
  • 職人は増えない、職人の仕事の仕方を変える
  • 施主が可能な範囲で施工に参加し、職人稼働を最小化
  • 現職人・スタッフは監修や講習に集中し、技能を伝承

◆ 施策の考え方

  1. 施策1 は顧客要望にそのまま応える「対症療法型」。
    課題A:職人が足りない → 解決B:職人をネットで募集する
  2. 施策2 は課題を「職人が集まらない」に再定義し、採算性を保つために粗利改善へ思考を拡張。
    課題:職人が集まる条件を整える → 仮説:外注費を上げる → その原資として受注単価を上げる
  3. 施策3 は構造を根本から変革し、人手不足という制約に適応する長期的解決策。

顧客は何をおっしゃっても構いません。私たちの役割は、現状を踏まえた上で 視座の異なる複数案を示し、顧客の現場感覚や直感が活きる「余白」 を残し、顧客の現場感覚や直感を取り入れ、第4、第5の案を顕在化させ、一緒に未来に向かって進むことです。
このスキルは日々の言語化と仮説検証の習慣によって磨かれます。

以上で朝礼を終わります。

10 コメント

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  1. おはようございます

    以下、問題を見ての検討要素

    結果的にLEVEL1.5程度の考え方。

    LEVEL2に足りない要因としては、事業構造の分解をせずに、
    職人・募集にフォーカスしたこと。
    その後、思考の中で職人?という疑問点が出てきたので、考察。
    この後に事業分解が出てくる。

    本来は逆の順番で試行するが、
    起点を言われたことにする癖があるので、思考が逆流する。
    これをトレーニングで違いを言語化して解決していく。
    役立つパートナーになるため、型を身に着けます。

    ==以下アウトプット

    まず、情報を整理

    職人をあつめたい
    →現状どういった職人が働いているのか?
    →その職人が働いている理由は何か?
    →自社にとってどんな職人が必要か?

    広告を掛ける
    →どのくらいの予算感を考えているか?
    →職人不足という状態で、いま何をして、どう集まっているか?
    →一人当たり採用には100万ほどかかる認識があるか?

    そもそもなぜ自社職人でないといけないか?

    ①自社職人
    ②外注職人
    ③別の方法で解決できないか?

    • 設定は自社職人というわけではないです

      それは細かい話ですが、本題は「解決すべき問題の設定」で

      「職人さんはいる 当社が知られていないだけ」なら、「求職している職人さんに知ってもらうには?」が「解決すべき問題の設定」

      「職人さんはいるけど少ない そんな中で職人さんのモチベーションは収入じゃないか」なら、「求職している職人さんに、収入の多い工務店だと知ってもらうには?」が「解決すべき問題の設定」

      「職人さんはいるけどそのうち本当に少なくなるかも 職人さんが請け負って仕上げるというビジネスモデルから脱却したい」なら、「職人さんが請け負って仕上げるというビジネスモデルを変える」が「解決すべき問題の設定」

      相手によって答えが違う
      こちらができることは相手の言ったことに対し、選択肢を出して、話し合って、相手の意思で決めること
      どれかが正解である、ということではない

  2. 毎回のGKKで視座の低さに悔しさを感じます。
    昨日の目線の話と似ていますが、視座はより俯瞰的でより長期的な未来について、より本質的な判断ができることだと思います。目線は、具体的で相手のニーズがどこにあるかを理解し、より実務的な寄り添った対応になる。
    なかなかもう一歩越えられない壁に関しては、目線もありますが視座が足りないことだと理解するとトレーニングするべきことが見えてきました。
    下半期、確実に身につけることを増やして、よりよいチームを目指します

    • 受注金額だけを考えたら相手のいうことを「はい、ごもっとも、見積もりはこうなります」で進めることですが、つまんないですよね
      パートナーとなって相手の解決したい問題を解決することを支援する
      ここが伸びしろになります

  3. LEVEL1の言われた通りにする、LEVEL2の応募するモチベーションを加える、LEVEL3の根本の本質を捉え、そもそもの仕方を変える。
    LEVEL3の問題解決に到達するために、日々の感想ではない、言語化を積み重ねていく。
    日々の言語化が感想ないし、なぜ以上の自分内の分析が不足していた。なぜかというと、言語化が小さな目線を上げる一歩という認識がなかったから。これより、感想ではなく再現性のある言語化を行います。

  4. おはようございます。

    顧客の現状を踏まえたうえで、異なる考え方から導く複数案を出す。
    またその際、「顧客の現場感覚や直感が活きる「余白」 を残す」
    そのためには、顧客要望にそのまま応えるだけでなく、課題・構造を再定義する=視点を変える こと

    そのスキルは、日々の言語化と仮説検証の習慣によって磨かれる。

    日々の積み重ねから、お客様の問題解決に繋がっている、と意識し、目的を定めて取り組みます。

  5. おはようございます。
    本日よりよろしくお願いします。
    目的と手段を混同しないようにすることが大事だと感じました。
    職人を集めたいというのは、手段であり「大工が足りない」を深堀しするのが
    大事だと感じました。
    大工が足りないの背景には、現状がどのような状況で今後の事業をどうしたいか
    どういうビジョンを描いているのかを正確に理解するのが大事であると感じました。

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