ビフォーアフター社長日記

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「n(数)×r(率)=結果」、結果を良くするには? 6月24日 SHIPの朝礼

「n(数)×r(率)=結果」、結果を良くするには?~仮説検証の繰り返し~

おはようございます。6月24日 SHIPの朝礼を始めます。

はじめに:反響営業の成果を分解する思考法

アナログ・デジタルを問わずマーケティング活動で「結果」を追うとき、
つい他社の成功事例をそのままコピーしたくなりがちです。それはきっぱり
やめましょう。代わりに「n(数)×r(率)=結果」という
考え方で地道な改善に取り組むのが得策です。

ここで言う「結果」とは、お問い合わせ件数・資料請求数・売上など、
顧客と共有する最終ゴールです。これを構成する要素が
「n(数)」「r(率)」です。

  • n(数):サービスや商品に触れる機会の。検索エンジン経由の訪問者数、GBP・SNS・AIO(AIオーバービュー)からの流入など。
  • r(率):その機会が結果に結び付く効率・質。サイト訪問から問い合わせへの確率(CVR)、商談から成約への確率(成約率)など。

私たちの仕事は、この二つを改善する仮説を立て、実行し、検証し続けること
に他なりません。以下、主要流入源であるオーガニックセッション
広告セッションでの「n」と「r」を高める具体策を掘り下げます。


オーガニックセッションの場合:「資産」としての流入を最大化する

n(セッション数)を増やす施策

  • SEO・AIOの基礎徹底
    • キーワード戦略:ターゲット顧客の検索語を調査し、記事へ反映。
    • 内部対策:タイトル・見出し・ディスクリプションを最適化。
    • 技術的SEO:表示速度改善、モバイルフレンドリー化、構造化データ整備。
  • 質の高いコンテンツの継続的発信
    • お役立ち情報:顧客課題を解決するブログやコラムを定期投稿。
    • 導入事例・お客様の声:成功体験を公開し信頼と具体性を強化。
    • E-E-A-Tの向上:専門性・経験・権威性・信頼性を意識した発信。
  • 外部からの評価獲得
    • Googleビジネスプロフィールの充実:口コミ依頼で質の高い流入を創出。
    • 被リンクの獲得:信頼サイトからリンクを得て評価を向上。
    • SNSでの拡散:コンテンツをSNSでシェアしリーチを拡大。

r(コンバージョン率)を上げる施策

  • LPO(ランディングページ最適化):最初に伝えたいメッセージを明確化。
  • CTA(行動喚起)の改善:ボタン文言・色・配置をテストしクリック誘導。
  • EFO(入力フォーム最適化):入力項目を最小化し離脱を防止。
  • 信頼性の醸成:お客様の声・事例・メディア掲載で安心感を付与。
  • 導線の見直し:どのページからでも迷わずコンバージョンに到達可能に。

広告セッションの場合:「投資」としての流入を最適化する

n(クリック数)を増やす施策

  • 広告予算の最適化:成果の高いキャンペーンに重点配分。
  • ターゲティング精度の向上:地域・属性・興味関心で絞り込み。
  • 出稿媒体の拡大:SNS広告・ディスプレイ広告など新規チャネルを試行。
  • 魅力的な広告クリエイティブ:刺さるコピーと目を引くバナーでCTR向上。
  • キーワードの拡張と精査:ロングテール追加&成果薄キーワード除外。

r(コンバージョン率)を上げる施策

  • 広告とLPのメッセージ一貫性:期待ギャップによる離脱を防止。
  • 広告経由専用オファー:「広告限定」特典で行動を後押し。
  • A/Bテストの徹底:コピー・画像・LP構成を検証して最適化。
  • リターゲティング広告:未CVユーザーを再訪促進。
  • 競合分析:他社施策を研究し、自社の強みを際立たせる。

結論:説得力と再現性の源泉は「地道な検証」にある

A社で成功した施策がB社で通用しないことは日常茶飯事です。業界・商材・
ターゲット・強みによって最適解は変わります。私たちは経験や直感のみで
「これが正解」と断じるコンサルタントではありません

真価は、「n」と「r」の変化が結果にどう結び付くかを仮説→実行→検証で
繰り返し確認するプロセスにあります。このサイクルが客観的な
説得力と担当を超えた再現性をもたらします。

  1. Plan(仮説・計画):データに基づき「nを10%増やす」などの仮説を設定。
  2. Do(実行):計画した施策を一定期間実行。
  3. Check(評価):nとrの変化をデータで検証し仮説の妥当性を確認。
  4. Action(改善):継続・拡大か修正・中止かを判断し次の仮説へ。

この地道な検証サイクルを粘り強く回すことこそが、着実に「n」と「r」を
向上させ、最終的な結果をより良くする唯一の方法論です。今日得たデータが、
明日の成果を導く最も貴重な羅針盤になります。

以上で朝礼を終わります。

10 コメント

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  1. おはようございます

    他社の成功事例をコピーすることをやめる
    理由は同じ条件ではないので、再現性がないから。

    認知浸透度も違うし、需要喚起の要素も変わる。
    継続した予算も違えば、後押しになる特典も変改している。

    その企業だけではなく、市場や競合の状態で変わってくる中で、
    当てはめだけの企画の反響が出る原因の説明ができないので、ただのコピーでは企画が成り立たない。

    今ではその説明ができます。

    その企業の今の状態に興味をもって、
    どうして反響が来ているのか?にフォーカスしてヒヤリング。
    その情報を起点にして、N×Rで考えて、

    Nを増やす
    Rを上げる

    を施策として考えて、仮説に合意いただき検証するサイクルを繰り返す。
    共同プロジェクトとして、パートナーの役割を実践し、メンテナンスも
    同じ目線をもって実行ができるように繰り返しコミュニケーションして成長していきます。

  2. よくやってしまいがちなことは、この会社でこのアプローチがうまくいったからとほかの会社にもそれを提案してしまうことだと思います。
    会話するにしても、他ではこのような条件でうまくいっているんですよ!御社だと今の現場からしてどうでしょうか。と僕たちは成功・失敗のパターンを原理原則としてもっておき、あとは現場のお客様の状況と掛け合わせて何をN×Rで検証していくか
    ここが役割だと認識しています。

    • 事例(A)は理解していただくにはいいが、
      ひとつレイヤーをあげて共通の理解をすることで
      個々の会社に対する施策(B)に落とし込めるようになる

      AとBは抽象レイヤーでは一緒だが、具象レイヤーでは別のものになる

  3. 因果、因をつくるN×R

    ベースにはブランド認知
    ブランディングサイトのピラミッドの指標を抑えて
    N×Rの施策でブランド認知をつくっていく

    その上に成り立つセールスプロモーション
    認知度はもちろん、
    市場・業種、エリアや競合状況など複数の要素から成り立つことを理解する
    CV方程式の各指標を抑え、
    結果の大小は各社様々だが因果で推移を説明できるようにしていく

    これが良い、こうなる、の決めつけではなく、
    大切なのは仮説と検証を繰り返し、
    各社の良い結果に向かい、それをお客様と一緒につくっていくこと

    このブランディングからセールスプロモーションまでの考え方のベースが整った2Qでした
    ここから実行・検証・改善を行い3Qスマイルカーブアップデートを進めていきます

  4. おはようございます。
    本日もよろしくお願いします。

    >つい他社の成功事例をそのままコピーしたくなりがち
    一番大事なのはそれぞれのお客様が解決したい課題の理解だと思います。そのうえで、課題に応じた解決策が分かる、アウトプットできるようになるという順番で、自分は課題の理解が足りず、解像度の低いまま仕事を進めてしまっています。

    改善するためにもまずは原因を明らかにし、そこから仮説を立て、結果と照らし合わせて次の改善につなげる。このサイクルを作れるようにします。

  5. 感覚ではなく、過去の成功例をコピペするのではなく、数と率をPDCAを回して、掛け算の地道な道を進む。
    それが検索結果からの流入の場合は、SEO、AIOを徹底し、質の高いコンテンツの継続的な発言、外部からの評価獲得が必要。
    このSEOの部分は、その制作の方針キーワードをALTに含め、TBでは、モバイルフレンドリーな構築を行います。

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