真剣勝負の縮図
おはようございます。6月17日、SHIPの朝礼を始めます。
なぜスポーツの言葉は胸に刺さるのか
私たちは日々、組織やチームについて考える中で「一体感」や「連携」「信頼」といった言葉を使います。
そのようなとき、特に本質を突く言葉として引用されるのが、トップアスリートや一流指導者たちの言葉です。
サッカー日本代表元監督の岡田武史氏や、陸上400mハードル元代表の為末大氏など、スポーツの世界で極限の勝負を経験してきた人々の言葉には、単なる表現力では説明しきれない重みと説得力があります。
それは、彼らが真剣勝負の場で己と向き合い、徹底的に思考し、言葉にまで昇華させてきたからです。
経験が言葉の深さを生む
岡田監督が率いたワールドカップ日本代表や、為末氏が世界を相手に闘ったトラックの舞台は、まさに勝ちか負けか、極限の世界です。
そうした場で彼らが発してきた言葉には、机上の理屈ではない、失敗や葛藤も含めた“リアル”が詰まっています。
だからこそ、その言葉は私たちの胸にまっすぐ届き、人生や仕事にも通じる「気づき」を与えてくれるのです。
今こそ耳を傾けたい岡田監督の言葉
勝ってみるとね
みんな言うんですよね
一体感があったってそうなんですよ。勝つチームを
分析すると一体感があるんです。
ところがチームを作るときに
一体感から作ろうとすると
だいたい失敗するんですよ。
一体感が目的になってしまって俺たちみんな一体で仲がいいんだよ。
でも負けているんですよ。そうじゃなくて、勝つという目標に向かって
それぞれに違いがあり、
違う役割があり、違う性格がある。
それを認め合って力を合わせ、
結果が出始めると一体になるんですよ。
岡田監督のこの言葉には、「一体感とは結果であり、目的にしてはならない」という明確な哲学があります。
多様な人材が、それぞれの違いを活かし、衝突や葛藤を経てなお同じ目標に向かって歩む。
そうして初めて、真の一体感が“結果として”生まれるという指摘は、私たちの日常業務にも大いに通じるのではないでしょうか。
組織における「一体感」という言葉の罠
私たちの組織でも、「一体感」という言葉が美しく響く場面があります。
しかしそれが時に、波風を立てないための“思考停止ワード”になってしまっていないかを省みる必要があります。
異なる意見を出しにくい雰囲気、衝突を避けて曖昧に流すチーム運営……それは馴れ合いにすぎず、決して強い組織とは言えません。
違いをぶつけ、目標に向かうチームへ
本当に強い組織とは、違いを認め合い、時にぶつかり合いながらも、共通の目的に向かって歩んでいける集団です。
それぞれが自分の役割を全うし、その上で生まれる“結果としての一体感”こそが、誇りや信頼に満ちた結束となります。
岡田監督の言葉は、そうした真剣勝負の構造を私たちにわかりやすく伝えてくれます。
そしてそれは、スポーツの枠を超え、私たちの仕事や組織づくりにも深く刺さるのです。
最後に──この問いにどう向き合いますか
今、私たちのチームにある「一体感」は、目的ですか?それとも結果ですか?
岡田監督の言葉を、今日の自分にどう活かしますか?
以上で朝礼を終わります。
2025年6月17日 at 9:30 AM
おはようございます。
一体感を目的にして求めてはいけない。求める目標は「勝ち」で、共通の目標に向かってそれぞれの役割を果たし、違う性格があり、その違いを認め合って力を合わせた結果、一体感が生まれる。
皆が勝ちの為に、時にぶつかり合いながらも、共通の目的に向かって歩んでいけるのが、本当に強い集団と言える。
先輩方にご迷惑をかけないこともそうですが、まずは自分は与えられた仕事の達成に精一杯務め、分からないことはオープンにすることで、結果として「チームの一体感」を生み出す一つになれたらと思っています。
2025年6月17日 at 12:39 PM
理解度100%ですね
2025年6月17日 at 9:58 AM
おはようございます
結果が出ると一体感があるという
そうではなくて、
一体感があるから結果が出る。
ただ、その一体感を目的としないこと。
目的があって、そこに向かっていく過程で一体感が生まれ、結果が出る。
因果の関係と
先日の心理的安全性もつながっている。
勝つために強いチームを創る。
ここに向かいます。
2025年6月17日 at 12:41 PM
毎日「目的」を確認し共有することが最優先ですね