ビフォーアフター社長日記

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東京都公式アプリに学ぶ制作と運用の費用割合 6月9日 SHIPの朝礼

東京都公式アプリに学ぶ制作と運用の費用割合

おはようございます。6月9日SHIPの朝礼を始めます。

東京都公式アプリは2025年2月17日にリリースされたアプリですがあまり話題になっていないですね。このアプリは東京都予算799億円が計上されています。額が大きすぎてイメージできないですが、まずはYoutube動画をご覧ください。


1. 東京都公式アプリ ― 概要とねらい

  • アプリの目的
    1. 行政手続きのデジタル化(24時間・土日でも申請完結)
    2. 健康増進・社会貢献活動への参加促進
    3. マイナンバーカード普及の加速
  • 主な機能
    • イベント参加で「東京ポイント」(1pt ≒ 1円)を獲得例:北区ウォーキング大会(3.7 km)=500pt / 里山ボランティア=1,000pt
    • 貯めたポイントは au PAYd払い などに交換
    • 秋開始予定:マイナンバー連携で7,000ptを一括付与
    • 今後、住民票取得など各種行政手続きをアプリ内で実装予定

2. 予算構成 ― 「制作 : 運用 = 1 : 79」の衝撃

区分 金額 割合 (概算)
開発費 10 億円 1.25 %
普及・運用コスト
(プロモーション、ID連携インセンティブ、実務運営など)
789 億円 98.75 %
合計 799 億円 100 %

Insight:アプリ本体の開発費はわずか1.25 %。残り98.75 %が「使われ続けるしくみ」を根付かせるための投資に充てられています。

3. Webサイト運営に置き換えて考える

フェーズ 目的 投資の主眼
制作 (立ち上げ) ブランドの世界観を可視化/UI・UXを最適化 クリエイティブ・開発費
運用 (成長・拡張) ブランド認知の継続的拡大/CV獲得・エンゲージメント強化 コンテンツ更新、SEO/AIO、広告運用、システム保守、データ分析、改善サイクル

東京都の事例が示すように、運用フェーズの予算確保こそ成果の決定打。制作費を10としたら運用費は少なくとも数十倍規模で計画する発想が必要です。

4. 今後の提供価値 ― 「制作後こそが勝負」のサポート開発

  1. 運用設計パッケージ化
    KPI設計・ダッシュボード提供/SEO・AIO運用/広告最適化/CRM連携をワンストップで支援
  2. ブランド認知ブースト施策
    コンテンツ制作×SNS・広告拡散基盤をセット化し、オンサイト/オフサイトをシームレスに運用
  3. PDCA自動化サービス
    MA・GA4・AI分析で改善タスクを自動提案。対話型月次レポートで意思決定を高速化

5. まとめ

東京都公式アプリは「開発 1 : 運用 79」という大胆配分で“利用し続けてもらう仕組み”に資金を集中しました。これは私たちのWebサイト事業にもそのまま当てはまります。

制作完了はスタートライン。
運用にこそ価値と投資を重ね、
顧客のブランド認知と行動を継続的に創り出す ― それが私たちの提供すべき本質的サービスです。

以上で朝礼を終わります。

10 コメント

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  1. 金曜日にアドバイスをいただいてN社さんに同じ話を伝えました。
    こちらについて伝えると、都がやっているという権威と信頼もあるのか、「なるほどな」という反応が返ってきています。一つは、僕がまだ超えられないそういった壁を他の例を用いることで満たせることがこの話を伝える意味であること。
    もう一つは、サポートしていくのがこういった領域であること。価値が出せるのがこの領域ということも自覚し、サポート領域の今の課題に向かっていきます

    • 早速現場実施して反応も確かめられて良かったです

      >サポートしていくのがこういった領域であること

      そうなんです
      ひとつひとつ自分の持ちネタにしていきましょう

  2. おはようございます

    何を目的にしているか?

    反響を増やすこと
    これがお客様の望んでいることで、そのための原因創りを一緒にやっていく。

    シップの考え方をしっかりお伝えして、原理原則で工夫をする。
    原因を作ることで結果を変えていく。

    ここをしっかり押さえて、本質的なサービスを提供していきます。

  3. おはようございます。
    本日もよろしくお願い致します。

    運用フェーズの予算確保こそ成果の決定打。これは、パートナーとしてお客様を勝たせるというシップの姿勢に通じるものだと思います。

    特に、AIはどんどん進化しているので一度実装したら終わり、ではなく常にアップデートが必要です。また、お客様がよりAIを使いこなすための講習も運用という視点では重要になるかと思います。ここは、自分も関わらせて頂く部分で、分かりやすい言葉で伝えるための経験にもなります。
    これまでは開発部分にしか触れてきませんでしたが、運用に関しても責任をもって貢献できるようにしていきます。

  4. 制作後の顧客の継続的な認知が本当の勝負。
    98.75%は、開発後の運用に使われていること。
    今はその前段階を制作部分の中の初歩的なことをやっていることを理解する。
    チラシ、選ばれる理由ページのリサイズと構築。本日は構築ですが、SEO部分を実案件、運用部分を見据えて意図をもって行います。

    • >SEO部分を実案件

      例えば
      SEOとは?
      を自分でも学ぶ機会です
      Youtubeでも個人ブログのようなものも含めてたくさんテキストがありますので

  5. おはようございます。

    「目的」と「手段」をはき違えないことが、自分の研修・仕事の姿勢にも通ずると思いました。
    今回の例で言うと、「良いアプリを作ること」ではなく「行政手続きのデジタル化、健康増進・社会貢献活動への参加促進、マイナンバーカード普及の加速」が目的であること。

    一日中デスクに座り、パソコンの画面のみを見て作業をしていると、どうしても作業のゴールを「目的」だと誤認してしまうことが発生してしまう。もしセルフチェックまでに目的がずれていることが気づけなかったら、手戻りが発生し、生産性が下がってしまう。

    これから実案件に参加させていただく中で、最低限「目的をはき違えたアウトプット」はしないよう、意識していきます。

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