ビフォーアフター社長日記

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ブランドにも「賞味期限」があります 4月30日 SHIPの朝礼


おはようございます。4月30日SHIPの朝礼を始めます。

ブランドにも「賞味期限」があります

ブランドの賞味期限というと、一般的には食品などをイメージしますが、実はあらゆる商品や価値観、流行などにもそれぞれ「賞味期限」が存在します。それぞれの期限はブランドの性質によって大きく異なり、短いものから非常に長いものまで多様です。

一瞬で終わるブランド

まず短命なブランドの代表例として、流行を挙げることができます。SNSやテレビなどのメディアを通じて急速に注目される流行は、その寿命が非常に短いです。例えば、話題の新商品や一時的にブームになったファッションアイテムは数週間から数か月、長くても1年程度でほぼ姿を消します。思いつくものはありますか?

特に缶コーヒーのような消費財は、販売促進キャンペーンが打たれると瞬間的に注目を集めますが、その人気はわずか数日でピークを迎え、翌日にはすでに鮮度を失い始めます。つまり、缶コーヒーのような日常消費財は、実質的には「1日のブランド」であるといっても過言ではありません。

中期的なブランドのライフサイクル

次に、中期的なブランドとして、家電や自動車などの耐久消費財があります。これらは購入周期が長く、一度市場に定着すると数年から十数年にわたり一定のブランド価値を維持します。しかし、技術革新や消費者の嗜好変化によって次第に陳腐化が進むため、定期的なリニューアルやモデルチェンジを行わなければなりません。例えば、スマートフォンは1〜2年、自動車は5〜10年が賞味期限といえるでしょう。

思想や価値観のブランドは長寿

最も長寿命のブランドは思想や価値観に関連したものです。企業理念や経営哲学、さらに大きな括りとしての宗教などがこれに該当します。なぜこれらの賞味期限が非常に長いのかといえば、人間の根源的な価値観や普遍的な欲求に強く結びついているためです。

例えば、世界的に知られる企業ブランド、アップルやナイキは、製品そのものではなく、背後にある企業の思想や姿勢によって長期的なブランド価値を保っています。これら企業は「イノベーション」や「自己表現」といった人々の普遍的な欲求に応えることで、ブランドの賞味期限を数十年単位で延ばしています。

そして最も究極的なブランドの一例は宗教です。宗教は単なるブランドという言葉を超え、人類史の中で数千年以上の長さを持つ賞味期限を持っています。これは宗教が人生の意味や存在価値といった、人類が常に追い求め続ける深遠な問いに対する答えを提供するからです。

ブランドの賞味期限を決定づける要素

ブランドの賞味期限を決定づける要素をまとめると、以下の通りです。

  • 流行性:流行に依存するものほど短命です。
  • 技術進化・市場変化の速度:技術革新が速い分野ほど、ブランドの陳腐化も早いです。
  • 人間の普遍的欲求への対応:普遍的な欲求に応えるブランドは寿命が長いです。
  • 思想性・哲学性:深い思想や哲学を基盤とするブランドほど、強く持続します。

ブランドの寿命を考える際には、これらの要素を念頭に置く必要があります。短期的な流行を追うのか、中長期的に価値観や思想に基づいたブランドを育てるのか。その選択によって、企業や商品の成功戦略も大きく変わることになります。

先週はブランディングの話からその測定方法の構想を話しましたが、ブランドは認知と重なります。私にとって最良のブランドメッセージは「お、ねだん以上。ニトリ」ですが、認知ブランド名に認知して欲しい価値が重なっていますし、それは「閉店大セール」的な刹那的なものではなく、哲学的でさえあります。私達は顧客の歴史や個性やなりたい姿を「言語化」し、「視覚化」していますが、それがブランディングになり、その上でセールスプロモーションは稼働します。

ブランドの寿命を理解して、ブランディングつまりWebサイトリニューアルを全うしていきましょう。

以上で朝礼を終わります。


8 コメント

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  1. 価格を上回る品質を提供し続けるという企業姿勢、考え方がニトリのタグラインには込められている

    顧客の地域での在り方・強みを言語化し、
    コンセプトやタグラインに込め、ブランド名とセットで覚えてもらい思い出してもらい、
    視覚化したWEBサイトに訪れてもらいアクションしてもらうこと

    Salience 認知とBrandidentity 在り方・想起の土台をつくり、
    意味付け→信頼共感→最終的に地域・顧客とのResonanceとなる顧客のブランドピラミッドを創っていくこと

    そしてその認知の土台の上でCV方程式を抑えたセールスプロモーションを行なっていくこと

    この「考え方」があるWEBマーケティング支援こそが、シップのブランド価値

    WEBやAIのモノだけ提供する、結果のみに終始してしまう支援は寿命を迎える

    顧客に選ばれ、顧客を勝たせてシップ社員全員で勝つためには大前提として企業として永続していく必要がある

    だからこそ、今の商品サービスだけではいつか選ばれなくなる危機感を持ち、
    「考え方」から商品サービスをアップデートしていきます

  2. おはようございます

    ブランドには賞味期限の長短がある

    短期ブランド(流行)
    タピオカとか、食パン、ドーナツとかはパッと思いつくところです。

    長期のブランドは、人間の根源的な価値観につながっている。
    地域でのブランド、例えば耳障りの言いCMとか、バスで案内されていたこと、
    よく見かける看板はローカルでは有名ですが、別のエリア、他都道府県に行くと認知度0だったりします。

    短期か長期か?

    ここはお客様の今の状態に合わせ、必要な反響施策の選択肢を考える上でも重要。
    ただ、原理原則的にはブランディング→SPの順番で持続可能で再現性のある施策展開ができるので、状況に合わせてパートナーとして考え、実行・検証を繰り返し、
    最終的には「●●なら〇〇さん」という状態を作っていくことに貢献します。

  3. おはようございます。
    本日もよろしくお願いいたします。

    顧客の歴史や個性やなりたい姿を「言語化」し「視覚化」することがジップの価値であるということ。
    お客様のご依頼背景、強みやなりたい姿を無視し、意図のないデザイン、流行りのデザインで制作するでは、お客様のブランド価値を伝えられない、世の中に沢山あるリフォームサイトから選んでもらえなくなってしまう。
    お客様に沢山ある制作会社の中から、「言語化・視覚化」するシップを選んでもらっている、責任感とプロとしての商品を提供する意識を持ちます。
    お客様を長く選んでいただくために、一つひとつに意図のある制作、サイト全体でお客様らしさ、目指す姿を表現できように常にアップデートしていきます。

  4. 先日のお客様とのお打ち合わせで「うちは特徴が何もないよ」という話が出ました。
    ここを言語化して視覚化すること。ブランドの土台を作ることがひとつ僕たちの価値だと思います。
    普段の会話の中でも流行的な話での思い付きもよく出ますが、ブランドの賞味期限を理解しよりブランディング、セールスプロモーションの考え方を切り分けた会話をできること。トレーニングで身につけていきます。

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