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おはようございます。4月28日SHIPの朝礼を始めます。

「仮説」も「シンプル」もこの朝礼ブログで最頻出語だと思いますが、新人も研修中ですので、なかなか仮説思考が定着しない人に向けて考えを述べます。「先に仮説を」と言われると、難解なカタカナ用語や借り物のフレーズを並べて薄っぺらく対応してしまい、結局、身につかないということが発生します。本来、仮説とは特別なものではなく、日常の行動計画と同じくらいシンプルで良いのです。

日常の移動こそ仮説の教科書

Ａ地点からＢ地点に移動するとき、私たちは無意識に「何時までに着きたい」「渋滞しそうだから余裕を見よう」と考えます。これがまさに仮説立ての第一歩です。

1. 初回の仮説
   「12時までに着きたい → 高速100km/hで4h、一般道30km/hで3.33h → 合計7.33h」
2. 実践①
   高速が混雑で80km/hに低下 → 到着が1時間遅延
3. 仮説修正①
   「遅れを取り戻すには、次回は出発を1時間前倒し」
4. 実践②
   その時間帯は渋滞なし → 30分早着
5. 仮説修正②
   「30分早く着いた実績を踏まえ、次は45分前倒しに調整」

このように、仮説→実践→検証→修正のサイクルを回せば、次第に思い通りの結果が得られるようになります。

仮説なしの場当たり的議論の弊害

仮説を立てずに結果だけを追うと……

• 「1時間遅れた！どうする？」
• 「1時間早める？」
• 「30分早着！次は？」
• 「……わからない」

このままでは意思決定が場当たり的になり、「よくわからないからやめる」という結論に陥りがちです。

広告投資にも同じ原理を

広告は認知や市場動向に大きく影響するため、仮説なしに「効果がよくわからないから停止」は顧客に大きな損失をもたらします。
事前に「今まで認知のある領域での反響単価（CPA）は3万円だから、認知の薄い領域だとCPAは当面1.5倍としてこの予算だと◯件の反響を想定する」という仮説を持ち、実施後に数字で検証。仮説と実際の差異を結果を構成する要素に分解して、今までの考慮してきた要素であればその修正を行い、新しい要素であればそれを構成要素にいれ修正して、仮説を再構成して、実施して検証する。Ａ地点からＢ地点に移動するのと、変わりません。反響は必要なので毎回正解に近づけるための仮説検証は共同作業として繰り返されます。

「仮説はシンプル」がもたらす効果

• 思考のムダを省く：複雑なフレームワークは不要
• 意思決定が迅速化：次の一手が明確になる
• 着実な成果創出：小さな成功体験を積み重ねられる

結果を見てから仮説を考えるのは言い訳にすぎません。まずはシンプルな仮説を立て、実践し、検証し、仮説を更新する。このシンプルなサイクルこそが、期待通りの成果を導く鍵なのです。

以上で朝礼を終わります。

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