ビフォーアフター社長日記

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ダブルダイヤモンドフレームの本質と実践方法 2月14日 SHIPの朝礼


おはようございます。2月14日SHIPの朝礼を始めます。

顧客との共創で真の課題を解決する

~ダブルダイヤモンドフレームの本質と実践方法~

ダブルダイヤモンドフレームとは?

ダブルダイヤモンドフレームは、英国デザインカウンシルが提唱したデザイン思考のプロセスモデルです。
このモデルは、「探索(Divergent Thinking)」と「統合(Convergent Thinking)」という二つのプロセスを、2つのダイヤモンド形状で表現します。
最初のダイヤモンドでは問題の探索と定義を行い、次のダイヤモンドではアイデアの具体化と実行に向けたアプローチを示します。

重要なのは、このフレームが単なるひな形や固定された論理を押し付けるテンプレートではなく、顧客と共に進めるためのコミュニケーションフレームであるという点です。
つまり、顧客の実体験や意見を基に、互いの認識を深めながら「解決すべき課題」を見極め、共に取り組むための対話のツールなのです。

顧客との共通理解が成功のカギ

ダブルダイヤモンドフレームの真の力は、何よりも顧客との「共通理解」にあります。
顧客と一緒に現状を把握し、課題を洗い出すプロセスこそが、その後の解決策の実行や改善サイクルにおいて極めて重要です。
この共創のプロセスを通じて、双方が納得できる課題設定がなされ、最適な解決策へと導かれます。

ダブルダイヤモンドの基本構造と実践ステップ

1. 前半:現状把握フェーズ

【目的】
顧客が実際に体験している現状を徹底的に理解し、隠れたニーズや問題点を明らかにすることです。

【プロセス】
顧客との対話や現場観察を通じ、対象にしているテーマが現在どのように成立しているかをできるだけ正確に把握します。
例えば「売上」がテーマだとしたら、成約単価、成約件数、商談成約率、商談数、見込み発生数、見込み発生ルート、販促実績などから売上生成の実態の概要を把握し、そのうえで以下の4つの視点から現状を整理します。

  • 伸びしろ: さらなる成長や改善が期待できる部分
  • 辞めること: 現状で非効率または不要な取り組み
  • あらたにやるべきこと: これまで試みていなかった新たな施策
  • 今後検討すること: 将来的な視点から、さらなる検討が必要な課題

この段階で、顧客と一緒に実態を深く掘り下げることで、どの課題を優先的に解決すべきか、その選択肢が明確になります。

2. 後半:解決トライフェーズ

【目的】
前半で明らかになった「解決すべき課題」に対し、顧客と共に試行錯誤しながら解決策を実行・検証していくことです。

【プロセス】

  1. 優先順位の設定: 抽出した課題の重要度や実現可能性を評価し、取り組む順序を決定します。
  2. 仮説の立案: 各課題に対して、施策を実行した際の期待効果を大まかに予測します。
  3. 実行・検証・修正: 実際に施策を実行し、得られた結果を検証。必要に応じて施策を修正し、再度チャレンジを繰り返すことで、最適な解決策へとブラッシュアップしていきます。

このサイクルを通じて、顧客とともに現実に即した解決策が形成され、着実な成果につながります。

正しい使い方と注意すべき点

ダブルダイヤモンドフレームは、顧客との対話を重視するコミュニケーションフレームです。
そのため、以下の点に留意することが大切です。

  • 共創を前提とする: このフレームは、顧客と現場の実態を共に理解し、課題を共有するためのプロセスです。
  • 固定された論理を押し付けない: ダブルダイヤモンドは、独自の論理を展開するためのテンプレートではありません。
  • 現場視点の欠如は致命的: 顧客や現場の状況を知らないまま進めると、課題解決に結び付かず、最終的には失敗のリスクが高まります。

まとめ

ダブルダイヤモンドフレームは、問題の探索から解決策の実行までを体系的に示す強力なプロセスモデルです。
しかし、その本質は顧客との共創とコミュニケーションにあります。

現状の把握と課題の抽出を、顧客と共に行うことで、双方が納得する共通認識が形成され、最適な解決策が見出されるのです。
また、このフレームは独自の論理を一方的に押し付けるテンプレートではなく、あくまで対話を通じて状況に応じた柔軟なアプローチを促すツールであることを再認識してください。

正しいプロセスを踏み、顧客との密なコミュニケーションを基盤に実践することで、持続的な成功への道が開かれるでしょう。

以上で朝礼を終わります。この一週間、全員で互いの成長を応援しました。良い週末を!


10 コメント

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  1. おはようございます

    顧客と共に進めるためのコミュニケーションフレーム

    ただ、振り返りでテキストを書くのではなく、
    実際に顧客コミュニケーションで実践することが大事。

    前提として、共創することが価値になるので、こちらの勝手な考えを押し付けないこと。
    正しく実行します。

  2. 論理を一方的に押し付けるテンプレートではない。腑に落ちるようになってきました。

    ここ数日、ダブルダイヤモンドの理解に向き合い気づきとして、今までだと、
    相手の話を聞きつつも解決するべき問題をこちらが決めて会話をして、それにピンとくる人だけ、または、元からこちらの考え方に理解がある方だけうまく進むと言った状態だったかと思います。
    ここに対して、じっくりとコミュニケーションをとって理解して解決すべき問題を一緒に絞っていく。こういったアプローチだと今まで落としてきた提案にも活路があったと思えてきます。
    身につけるべきスキルが見えてきたのであとはじっくり向き合いトライしていきます

  3. おはようございます!

    直近数か月のお打ち合わせでお客様の潜在的ニーズや課題
    となっている部分を掘り下げていくことをトライしてきています。

    トライする中で事前に想定していた内容で進めようとしてしまい、
    その場でお客様から出た深堀した方が良いような課題に対して触れず、
    テンプレでやってしまっていると気づきました。

    今の課題が何なのかという点に対して、トライをして
    問題解決するためのコミュニケーションが取れているのかどうかで振り返っていきます

    • コメントに挑戦するのは良いことですね
      下記をこころがけることで自分に還ってきます

      ✖)ふわっと反省する構文、ふわっと感想をいう構文
      ◯)今からやらないこと、やることを発見して、決めて、日報などで振り返る習慣化

  4. おはようございます。
    本日もよろしくお願い致します。
    ダブルダイヤモンドフレームは、顧客との対話を重視するコミュニケーションフレームという点に関して、まずは解決すべき問題から入ること、そこを共通認識にすることが大事だと感じます。
    自分が情報発信を行う際には、投稿毎に意図があるのでその意図を言語化して事前に報告することで、FB頂き、そのAIでどんな問題を解決できるのかという問題の部分をしっかりすり合わせるよう取り組んでいます。そうすることで、アウトプットの形は目的に応じて柔軟に選択でき、意図のあるアウトプットを作成できるようになってきたかと思います。
    解決方法に意識がいきがちですが、その他の業務でもダイヤモンドフレームの考え方にその都度当てはめて、今自分が解決すべき課題とその意図を明確にして、共通理解にできるようフレームを活用していきます。

    • 難しく考えると、無駄が多くなる

      行動が大事なので、有意義な行動をする
      「解決すべき課題」=「何のために(目的)」

      それくらいシンプルにおさえればいい

  5. おはようございます。

    これまで、一方的なコミュニケーションで問題解決をした気になっていました。

    本来あるべき姿としては、お客様と一緒に課題をみつけ解決策を考えることで、そのために必要な情報がお客様の背景や意見などの現場視点の情報かと思います。
    現場視点の情報を把握せず、一方的に問題点をピックアップして押し付けるではなく、お客様とコミュニケーションをとってなにが問題なのかを見つけ出す。このアプローチがお客様の問題解決に繋がるので、まずは、一方的なコミュニケーションではなく、正しいコミュニケーションをとり、お客様と問題のすり合わせをしていきます。

    • コメントに挑戦するのは良いことですね
      下記をこころがけることで自分に還ってきます

      ✖)ふわっと反省する構文、ふわっと感想をいう構文
      ◯)今からやらないこと、やることを発見して、決めて、日報などで振り返る習慣化

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