ビフォーアフター社長日記

世界一のDERUKUIになり、お客様と社会の向上に貢献します

「なんか変だなぁ」とAI 11月21日 SHIPの朝礼


おはようございます。11月21日SHIPの朝礼を始めます。

何年も前から言ってきていたことですが、ここ数か月で提供できるサービスとして仕上がったのが下記です。


テンプレ的に運用できるものではないので、実際の制作については週に2~3回すり合わせを行っていますが、どんなことをしているかといえば「なんか変だなぁ」をつぶす作業と言っていいと思います。
 
生成AIの入門書に人間の作業の機会化を阻む障害を表す「非定形作業」の領域を「なんか変だなぁ」という感覚を使って記述している箇所があります。
 
(P107)たとえば、運転は交通状況や天候などに左右され、同じルートであっても作業内容 は毎回異なります。もっと簡単な例で言うと、猫と犬を見分けるといった識別も非定 型作業です。人間はこれを簡単にやってのけますが、実は犬と猫を見分けるルールを 言葉で明確に表すのはかなり難しいことです。異常検知も非定型作業の1つです。人間の「なんか変だなぁ」という感覚の「なんか」は、言語で表すことの難しさを端的に表しています。

定型作業はコンピュターに置き代わってきたし、AIによってますます加速していくでしょう。生成AIの可能性は、今はまだ人間が「なんか変だなぁ」と手をいれるところも代替していくだろうと予想されるところです。

私たちのサービスであるAI住まい相談チャットくんの領域についての言及を引用します。
 
(P123)カスタマーサービスは、現時点で生成AIが最も威力を発揮するとされている分野 です。生成AIの流行以前から、この機能に特化したAIを導入して顧客対応を行っ ていた企業が多く存在したという調査結果もありますし、長期の影響を分析した詳細 な研究結果も報告されています。 カスタマーサービスにおける生成AIの強みは、サービスの質を落とさず、場合に よっては高い顧客満足度と高速化を達成しつつ、顧客とのやりとりを半自動化できる ことにあります。 また、この分野には、新入社員では生産性が低く、トレーニングコストが大きいに もかかわらず、離職率が高いという背景があります。これらの問題が、企業が生成A 1を導入する強い動機となっています。
 
「新入社員では生産性が低く、トレーニングコストが大きいに もかかわらず、離職率が高い」、こうした分野のニーズが高いであることは想像に難くありません。
 
「生成AIで世界はこう変わる」は2024年1月15日初版です。単なる技術やアプリの変遷ならXなどで追えばいいですが、生成AIの成り立ちや仕組み、およびタイトルにあるように「生成AIで世界はこう変わる」という未来の展開について勉強したい人には最適な新書(税込み990円)だと思います。

何等かの目的に対する手段を「なんか変だなぁ」と感じる能力、そして「なんか変だなぁ」をクリアする能力、これらを人はトレーニングで身に着け、そのうえでAIにその役割を代替させつつ、AIをとレーニングしていき、生産性を上げる、この順番が大事だなと思います。

以上で朝礼を終わります。


12 コメント

Add yours

  1. おはようございます。

    >>
    何等かの目的に対する手段を「なんか変だなぁ」と感じる能力、そして「なんか変だなぁ」をクリアする能力
    >>

    上記の気づきの能力、目利き力

    まず、自分が身に着けること。
    順番を間違えると、勘違いして、できるようになった気になる。
    ここが危険だと思いました。

    AIはとても優秀ですが、それを評価する人間側の能力も必要です。
    全てが正しいわけでなく、人+AIで生産性を上げる。

    昨日も訪問先のお客様とAIに関してお話をしました。

    「すごいね、こんなことまでできるんだ。でも、なんか私は苦手だな。
    対面で話すからこそわかることもあるし、なんか逆に面倒くさいと思ってしまう」

    お客様はそうおっしゃっていただきましたが、確かに。
    と思う部分もあり、そのうえで、それ以上のメリットがあることを一緒に考えてみました。

    たとえば、
    ・自社の情報に関しては誰よりも詳しくお話しできるように短期間で育てることが出来て、失礼な発言はほぼない
    ・もし起こったとしても、理解して一緒に成長していくことで、素晴らしい対応になる
    ・この過程で社内でも、「あ、こんな風にすればいいんだ」という気づきにもつながり、全体的な底上げにもつながる

    など。

    前提の成り立ちや、どんな思考で未来を考えるか?
    そしてそれを実現するためにAIを活用することのメリットや想定される危惧事項。
    そこを含めても有効な生産性を上げる手段であることをお伝えしていきます。

    • AIは使えない、の解像度をあげると「なんか変だなぁ」が残るところですが

      >(AIが)今はまだ人間が「なんか変だなぁ」と手をいれるところも代替していくだろうと予想される

      だから今は人間がそこを補う余地があり、我々のような立場は補う役割として
      積極的に関わってお役立ちしていく時期

      AIでなくても普段の仕事に「なんか変だなぁ」を見つけクリアし、問題解決していく
      このあたり同じだよね
      放置して愚痴いってるのがかっこ悪い
      そんな趣旨です

  2. おはようございます!
    AIに文章を生成して「なんか変だなぁ」と思った時は「今の回答が60点だとして100点の回答で」と指示を出す(たしかXで得た情報)とよりまとまった分になるのでとりあえず聞いてみたりしますがやっぱりなんか物足りなく、自分の言いたいこととの差を感じたりしていました。

    記事を読んで自分に必要なのは
    時自分に必要なのはまずは使って満足しない、考えることを辞めないで違和感に気づくこと、それを非定型作業を言語化してクリアしていくことだと感じました。今日からでも実践していきます。
    生成AI系の本、どれが良いかわからず手を出せていなかったのでこちら購入しました!読んでみます!

    • >考えることを辞めないで違和感に気づくこと、それを非定型作業を言語化してクリアしていくこと
       
      そんな感じですね

      「なんか変だなぁ」を感知し改善するという問題解決行動は、
      仕事全部にあてはまります

  3. まさに広告サービスの週のすり合わせについては、
    顧客の現状・目的目標と原理原則
    ここを行き来し、
    またそれを具体的なアウトプット(入口と受け皿、文章とビジュアル)
    として行き来して、
    「意図が無い」「成り立たないかも」「伝わらないかも」の違和感を見つけ
    ギャップや違和感を解決するためのディスカッションをする場と思います

    意図レイヤーと管理レイヤーとオペレーションレイヤーを行き来し
    その対象にあわせて言語化をすること、
    また視覚化されたものをチェックすること
    そしてそれをフィードバックし解決にもっていくこと
    これがとてもスキルアップにつながります

    ただ、まだまだ自身では気づけない所や解決の為に知識が足らないことも多く
    どのプロジェクト、どの商品サービスでも
    どんな細部にも違和感に気づける力と
    またそれを解決するための言語化・視覚化する力をつけること

    今年はここの力をつけつつ、また人に伝え人を育てていくこと

    人が育ち、自身はまた次の領域にいっていて、
    AIに代替させられることはさせて生産性が上がっている状態
    そんな来年末になっている未来を迎えたいのでまず本を購入します

  4. おはようございます。
    本日もよろしくお願いいたします。

    ご紹介いただきありがとうございます。購入しました。
    生成AIの成り立ちについてやAIでどのように世界が変わっていくのか、ふわっとしてしまっているものを具体的に知り、世の中のAIがどのようにお客様の仕事のサポートや自分の仕事にどのように役立てるのか。をより説明できるようにします。
    AIを点でインプットするのではなく、ベースを使った上で再度、AIの活用法を学び、届き次第日報にアウトプットします。

    • >購入しました。

      いいですね

      我々はサービスを提供する側でもあるので、
      基本構造を理解している必要がありますのでちょうど良い本だと思います

  5. おはようございます。
    本日もよろしくお願いします。
    AIに触れていると、ここまではできるけどここからは難しいといったことや、ここはできているようだけど目的に適っていない結果だなと感じることが多々あります。AIはあくまで手段なので、使用する立場にある自分は結果の良し悪しを判断して、修正・改善を行う。AIで役割を代替して生産性を向上させるためにも、まずは自分の「なんか変だなぁ」と感じる能力と、それをクリアする能力を鍛えるために、業務では常に目的を意識して取り組み、振り返り+改善を継続していきます。

  6. 今期方針の「人+AI」も
    人が「なんか変だなぁ」に向き合い解決して、AIを最大限生かすことで生産性を上げる
    ということだと改めて理解整理できました。

    仕組みから考えても
    生成AIを魔法のように考えていると、まったく活用できないので
    普段の仕事の課題の言語化練習に、負けずに向き合っていきます。

    書籍ありがとうございます。
    生成AIを活かす考え方を、色々なテーマや角度と絡めながら、
    言語化する練習できそうなので学んでみます。

コメントを残す

※Emailは公開されません。

*