ビフォーアフター社長日記

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なぜスランプに陥るか 7月21日 SHIPの朝礼


おはようございます。7月21日SHIPの朝礼を始めます。今日のテーマは、なぜスランプに陥るか、あるいはなぜスランプから抜け出せないか、です。野球選手であれば急に打てなくなるとか、投手として勝てなくなるとか、そのようなスランプがありますが、私達の場合は、仕事の生産性が目に見えて落ちて、回復の兆しが見えないという状態をここではスランプと呼ばせていただきます。
 
だいたい物事は下記のように流れます。
原因→結果→修正→正常化

良くない結果が出たらその原因がありますので、原因にあたるものを修正して、正常化をすることで回復します。スランプは原因が取り除かれない現象です。なぜ原因が取り除かれないかといえば、原因にあたる自分の仮説や考えを検証するとき、自分に都合の良い内容ばかりを集め、逆に都合が悪い情報を無視するからです。これには名前がついているくらい広く一般に起こる傾向で、「確証バイアス」「正常性バイアス」、もっと大きな枠では「認知バイアス」と呼ばれています。バイアスは「人の思考における偏り」のことです。

パナソニック創業の経営の神様と称された松下幸之助翁は多くの哲学的書籍を残しましたが、再三にわたり「素直さ」の重要性を説いています。

人間が生きていくうえには何かと“とらわれ”が生じやすいものだ。その“とらわれた心”でものをいい、行動するところに「対立や争い、いがみ合い、誤解、憎しみ、不信、非難攻撃など、好ましからざる姿が生じがちになる」と松下幸之助はいっている。素直な心を一言でいえば、“とらわれない心”といってよい。つまり、誰に対しても何に対しても耳を傾けすべてに学ぶ謙虚さ、一切を許し入れる寛容さ、物事の実相を正しく見、その価値を正しく認識して道理を知る心こそ“素直な心”なのである。その何物にも代えがたい値打ちを強調して、「素直さを失ったとき、逆境は卑屈を生み、順境は自惚れを生む」ともいっている。(素直な心になるために)

区切り区切りで素直に結果と現実を見て、望ましくない結果だとしたら原因に遡って修正しようという「素直さ」が大事なんだろうということはわかりますが、これを個人で行うのは難易度が高いです。そこを補うのがチームの声がけ、チームの空気、カルチャーです。強いチームはちょっとバイアスのかかりかけたメンバーに「修正しよう」と声をかけてフラットに戻すことをしょっちゅう行うようになっています。

以上、本日は「バイアス」と「素直さ」と「チーム」について話をさせていただきました。声がけしあって行きましょう。


14 コメント

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  1. おはようございます。

    >素直な心

    日々動画やYouTube運用の事で先輩や湯沢さんからFBを貰ったり、日報で注意やFBを貰います。そのことに対して「こっちの方がいいだろ」とか「何を言ってるんだ」などと自分の知識だけで物事を捉えず、なぜそのようなFBなのか、目的はなんなのかを考えて今後FB貰っていきたいと思います。

    やはり自分が得意と思ってる分野だとどうしても自分の方が知識を知っている、経験していると過信してしまう事があるので、素直な心で受け止めその価値を正しくして道理を知っていきます。

    • そうですね
      指摘と受け止めがずれることが多いのでそこを気をつければいいと思います

      幹と枝葉でいえば、幹(目的)が一致しておらず
      枝葉(手段)の言い合いをしていると、不毛な結果になります

      異なる意見のときは、幹(目的)の見解をすり合わせてからだと
      素直になれやすいと思います

  2. おはようございます。

    自分の失敗と原因究明の流れを振り返ってみると、自分が「すぐ」直せそうな原因を意識的に探して、確証バイアスがかかっている状態になっていることに気がつきました。

    問題はすぐに解決できるに越したことはないですが、クセ、考え方、環境の違いでどうしても意識しづらい部分もあると思います。
    そういった時にチームの人から継続的に声かけをもらうことによって、少しずつでも改善に向かっていければ、スランプに陥るのを防げるのではないかと思いました。

    アドバイスを自分に都合のいいように解釈しないように、素直に受け取る。また、自分がアドバイスする際も、その人自信が見えていない部分を継続的に指摘することを意識します。

  3. 「人の思考における偏り」

    カルチャーで定義しているように、指摘されたら素直に受け止め改善する。
    この行動ができれば、称賛して、できなければ、「かっこ悪いね」と率直に伝える。

    自分がこれを感じられるかが重要と思いますので、カルチャーに沿っているか?という視点で毎日の行動の振り返りを継続して、感度を上げていく必要がある。

    だから、口だけでなく自分が行動できていることで「かっこよさ」を示して、周りのメンバーもそれがかっこいいという認識をアップデートしてもらう。繰り返すことで当たり前になり、意識しなくてもかっこいい思考と行動をとることができるので、毎日繰り返していきます。

    • アイディアがひとつしか思いつかないから
      そこに固執することも起こります
      課題に対する解決をMECE的に展開するスキルは
      この正常性バイアスに陥るリスクを減らせると思います

  4. おはようございます。

    評価されることや物事がうまく進んだ次の日の失敗は、受け入れたくないと思ってしまう日もあります。

    自分の失敗や望まない結果とすぐに向き合えるための心の切り替えも大切だとかんじました。
    また、良い結果が出たときも、なぜ良い結果が出たのかを分析し今後に活かすことや、謙虚な学ぶ姿勢を維持することを意識することが、スランプにならないことのひとつだと感じました。

    本日もよろしくお願いいたします。

    • スランプ=偏り
      なので、フラットにする習慣をつければいいと思います

      ラグビーの五郎丸選手のルーティンもフラットにするための
      切り替えの儀式ですが、人それぞれ、フラットにするルーティンを
      持てばいいのかもしれません

  5. おはようございます。
    大概の仕事は修正や間違いを指摘されるものですが、そのときつい相手の言葉を疑ってしまいがちですね。
    正しい意味で素直に受け入れ、チーム一体で視野を広げていくことが、スランプに陥らないための一歩と感じます。
    互いに声掛けしやすい雰囲気もカルチャーにはとても大事だと思いました。少し気にかかることがあれば、積極的に声掛けできるよう心がけたいです!

  6. >原因にあたる自分の仮説や考えを検証するとき、自分に都合の良い内容ばかりを集め、逆に都合が悪い情報を無視するから

    振り返ると3年周期くらいでスランプ状態になっていて
    今もまさにそのタイミングにいるので、タイムリーなブログをありがとうございます。

    現状は「でも」「だって」「自分は悪くない」
    インサイトのどこかに、まだまだバイアスが潜んでいて
    楽な方、変わらない方の選択に流れていく弱さがあります。

    3年後5年後のありたい姿をイメージし
    未来の自分から見て今の自分はかっこいいのか?近づいているのか?
    自問自答することでバイアスを追い出していきたいと思います。

  7. 素直に学ぶことについて、アドバイスの軸をしっかりとらえる意識をしています。
    これが崩れると都合の良いことだけ見てしまって、悪いところを指摘されるとムッとするなど起こりえると思います。

    成功も失敗も同じフィルターで見ていくことで変なマインドにもならず、淡々と原因→結果→修正→正常化の流れで進むことができると思います。
    素直さを常に持ってお客様にもチームにも向き合います。

    • アドバイスを受けるときの「素直さ」は大事ですね
      良いアドバイスであろうとそうでなかろうと
      アドバイスする気持ちを萎えさせるよりは何倍も得です

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