ビフォーアフター社長日記

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アルゴリズム変革の好機 6月20日 SHIPの朝礼


おはようございます。6月20日SHIPの朝礼を始めます。今日の朝礼は少しわかりにくいたタイトルがついていますが、TikTokのロゴをみて、オチがわかる人もいると思います。

以前の朝礼ではYoutube等先行するプラットフォームに対し、タテ型ショートムービーで切り込みシェアを奪ったという観点で紹介したTiktokですが、

タテ型が流行る理由 6月1日 SHIPの朝礼

今日は見えないところのアルゴリズムがそもそも画期的だったということを紹介します。

2021年09月07日”TikTokの「動画の平均再生時間」がついにYouTubeを超える”

2021年08月11日”ついにTikTokがFacebookを抜いて「世界で最もダウンロードされたアプリ」に”

先行するYoutube等の動画プラットフォームとTikTokのアルゴリズムは真逆です。タテとかヨコとかいう話とは別次元の話です。具体的にいえばYoutube等の旧来のSNSは「視聴者」軸です。視聴者の動画再生回数や再生時間に応じて、それに対応したカテゴリーや動画やチャンネルがレコメンドされます。従ってもともと再生回数を稼いでいたYoutuberに有利にできています。それに対して、TikTokはコンテンツ軸です。TikTokは投稿されたコンテンツを100人程度にテスト視聴させて、どんな人なら興味を持って視聴するのかというロジックをAIが作って、興味をもちそうな視聴者を探し出し、そこにコンテンツを表示させます。視聴者にとっては自分が以前観たような動画ばかりではなく、初めてだけど確かに興味・関心に近いコンテンツが表示される新鮮さも体験できます。これがTikTokはトレンドの発火点になりやすいと言われる所以ですし、新規参入者に大きなチャンスがあります。

これがアルゴリズム変革を好機に勝負を挑んだ典型的な例です。

同じ会社が提供するツールですが、Googleアナリティクスも(少し違う意味ですが)、アルゴリズム変革がされています。

GA4とGooleアナリティクスの進化の変遷 6月8日 SHIPの朝礼

ユニバーサルアナリティクス(GA3)がコンバージョンの直前セッションを最重視した「ページセッション軸」の解析ですが、GA4は「機械学習を活用し、カスタマージャーニーに関するインサイトをプラットフォームとデバイスをまたいで分析」する「ユーザー軸」の解析を行うためのツールです。

住宅リフォームにおいては、チラシを見て「検索してサイトを見る」や近所だから何となく知っているから頼みたいけど電話番号がわからないから検索して電話タップをするという動きもありますし、GA4のモデルのように最初にYoutubeで「ツベって」いて偶然見つけた動画からGoogleで「ググって」みたらGoogleMAP上にビジネスプロフィールを見つけて口コミを読んでいると、インスタグラムのことを取り上げている記事を読んで興味をもってインスタで何度か検索したところで検討が止まって、半年後に偶然通りかかったら近所の工事現場の養生シートをみて、リフォームのことやその会社のことを思い出して、またググってWebサイトから問い合わせをしたという例もあると思います。

GA3であれば、このケースは「社名検索SEOがコンバージョンに貢献した」ということになりますが、GA4では設定次第ですが包括的なユーザーの動きを把握したうえでAIが複層的なカスタマージャーニーを理解して成果を理解し、成果を増やすための対策のサジェスチョンをもたらすのだと思います。

例えば、コンバージョンから半年以内の成約の多いグループが見出されたら
A 検索経由でサイト初訪、そのまま電話タップで問い合わせ
B Googleビジネスプロフィール経由で初訪、その後複数回訪問、滞在時間◯時間以上
C 部位検索、SNS経由でサイト初訪、その後5回以上訪問、Youtube閲覧、インスタ閲覧

Aは近所のもともと知っている人だろうと推測できる、視認でタップボタンをチェック程度
Bは評価や口コミ重視の人、このグループは口コミや施工事例を充実させることで増加可能
CはWebで比較検討する人、Web上で疑問を解消するコンテンツの充実、SNS入り口も拡充

GA3までは、ページ内の表記や価格やレイアウトのみでセッションの効率を上げていくことが主だったのが、GA4で示唆されているのは、顧客グループごとのカスタマージャーニーを想定し、そこに最適なCX(カスタマーエクスペリエンス)を作ることに進化していくんだよということではないかと思います。

もともとログの記録用として始まったGAが、アクセス解析に発展し、カスタマージャーニー解析に変異したという感じでしょうか。

この考え方全然間違っているよ(笑)という声を大歓迎です。僕も勉強していかないといけません。

以上、本日の朝礼を終わります。今週も1週間よろしくお願いします。


12 コメント

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  1. 横断的に解析できるようになったというのはありますし、個客に注目している点は今の時代に会っているなと思いますが、マーケター側が押し付けたファネルによる段階的な消費行動ではなく(もちろんそんなユーザーもいるかもしれないですが)、多くは型にはまらないユーザーの消費行動が多いはずです。自分自身、長いこと買おうと思っていてカートに入れたままの商品がありますが、結局なんで買いたかったかを忘れてしまうので、買いませんし、先日子供の買い物の仕方を見て思いましたが、買うものを決めて買っているのではなく、ふらっと見てスイッチを押されたら購買する行動をしていたので、今までの計測の仕方だと購買を説明できないなとも思いました。

    以前として旧来の購買行動をする層もいますし、そうでない層もいる。
    現在の購買行動もアップデートしていきます。

    • お客様と一緒に解決する最終目標は同じですが
      過程が変わっているのでフォーカスするポイントを
      変えないといけないと思いますし
      この先導は明らかに当社側の役割です

  2. おはようございます!

    まだまだ勉強不足のため、GA4には謎が多く、社長の考え方が間違っているのかどうかも分かりませんが、カスタマージャー二ーの複雑化に対して、適切な体験をさせるためのものという事は分かります。

    視聴者軸→コンテンツ軸
    GA3→GA4
    アルゴリズムの変革が起こったり新しいものが誕生したりするときは、先行者利益を取りに行くべきと思います。
    住宅リフォーム業界への集客支援でGA4を使いこなしている企業はいないと思うので、そこへの理解を深めて顧客へ還元できるようにしたいです。

    • まだわからないと思いますが
      「考え方」を現場作業と往復させていくことで
      どちらも向上していくという経験をしていくと良いですね

      考え方だけぼんやりとのべていてもポエムだし
      作業だけだと時給1000円で止まります

  3. おはようございます!

    私がSNSを触り始めた頃(10年前くらい)は、自分が能動的に興味があるものを調べなくてはいけなかったですが、今では、バナー広告、Instagram広告、TikTok、YouTube、Twitterのおすすめコンテンツなど、待っているだけで興味のある情報が流れてくる様になりました。

    ちょっと怖いな、という思いもある一方、便利になっているのは間違いないので、これからも各サービスがユーザーを逃さないための仕組みを更新してくるのか目を見張る必要があると感じました。
    Instagramに関しても目まぐるしく新機能が出ているので、そういったものにも敏感になっていきます。

    • そうなんですよね
      TikTokに見られるように「検索」レスの世界にすすんでいるんですよね
      考えなくて済むように飼育されているというか(笑)

      いずれにせよ大きなトレンドと自分たちの仕事を照らして考えることが大事です

  4. おはようございます。

    マーケティングについて学んだことがないので、用語を検索しながら読んでみました。プロジェクトを制作する上でマーケティングの知識も必要だと思いました。

    本日の朝礼でエンドユーザーがどのような方法でサイトを閲覧しているのか少し理解することができました。

    大学生時代、デザインコンテストの応募の際、利用者の性別や性格、好き嫌いまで考え、どのようにすれば興味を持ってもらえるのかを考えるように、先生に教わっていました。それが、カスタマージャーニーだったのではないかと思いました。

    ただ良いものを作るのではなく、エンドユーザー視点に立つことは、カスタマージャーニーを考えることと関係しているのではないかと思いました。

  5. おはようございます。

    GA4のデータ測定自体イベントというタグの中に今までの様々なコンバージョンタグがあった気がします。測定自体は今まで通りだが、機械学習モデルによる予測、クッキー強化だったりでプライバシーが重視のデータ収集が中心になると自分は認識しています。

    GA4の移行メンテナンスをやりながら勉強しているので、まだ社長の意見に対して別の意見があるわけではないですが、GA4はユーザーの行動を計測し機械学習でコンテンツを表示されるものだと思っています。むしろ社長の意見と似た認識です。

    今後もGA4のメンテナンスを行いながら勉強していきGA4の理解者になっていきます。

  6. おはようございます!

    GA4はクロスデバイス・クロスプラットフォームを実現し、ユーザーがデバイスやウェブ・アプリに関わらず、どのように行動したのかを明らかにできる、と大学の講義で勉強しました。

    ユーザーのクロスデバイス行動を把握できる機能と、顧客情報に基づく性年代や顧客ランクといったユーザーの分類情報を計測できる機能を活用することによって、感覚や情緒的だけでなく分析に基づいたお客様への寄り添いが今後より重視されていくことをかんじました。

    • 大学でGA4が講義されていたんですね

      デザインでも「購買行動」を想定していくことで
      適切な色や形選びの細部まで選択が変わっていきます
      そこを注目することを意識しておけば良いと思います

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