ビフォーアフター社長日記

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GA4とGooleアナリティクスの進化の変遷 6月8日 SHIPの朝礼


おはようございます。6月8日SHIPの朝礼を始めます。今日はGA4についてざくっとした話をします。直接運用に携わる人以外は、今の段階でこれくらいの認識をしておけばいいかなというレベルでまずは頭に入れていきましょう。
近い将来のイベントとしては、2013年6月をもって現在の無料のユニバーサルアナリティクス(GA3)は利用できなくなりますので、1年後までにはGA4に移行が必要になります。

以下はGoogleの公式の案内です。
https://support.google.com/analytics/answer/10089681?hl=ja

Google アナリティクス 4 プロパティ(旧称「アプリ + ウェブ」)は新しいタイプのプロパティで、ユニバーサル アナリティクスと比較すると次のようなメリットがあります。

プライバシーが重視され、今後起こりうる変化に対応可能
機械学習を活用し、カスタマージャーニーに関するインサイトをプラットフォームとデバイスをまたいで分析
Googleの広告プラットフォームとのシームレスな統合が強化され、キャンペーンのパフォーマンスの最適化とマーケティングの ROI の向上を実現

ちょっとわからないかもしれません。では何から理解しておけばいいかというとGoogleアナリティクスの進化の歴史からだと思います。GA4というからには、現在のがGA3であり、過去にGA2もGA1もあったわけです。

それぞれの歴史はざっくりと下記のようになっています。

GA1世代(1991年~)
urchun.js時代/エンジニアの利用
インターネット黎明期、ログ解析はサーバー管理者やエンジニアの領域でマーケッターが利用することは稀でした。解析ツールはいくつかありましたが、urchunもその中のひとつでした。2005年Googleの買収により、Gooleアナリティクスとして開発が始まりました。
(参考)
Google、Web解析ソリューションのUrchinを買収
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0503/29/news054.html

GA2世代(2007年~)
2007年ga.js提供開始/マーケターの利用
トラッキング機能
・電話タップなどイベントトラッキング
・コンバージョンなどeコマーストラッキング

1994年アマゾン創業、2005年アマゾンプライム開始
日本では1997年楽天創業
2000年Google AdWords提供開始
2000年代はネット通販の初期の成長期、サイトのトラッキング情報を用いた解析による改善の重要性を多くの人が認識する中、Gooleアナりティクスは無料で提供され、一気にシェアを獲得しました

GA3世代(2012年~)
2012年Googleアナリティクスver.3
PCのみならずスマホやタブレット
またアプリの解析も加えられ、文字とおり
ユニバーサルアナリティクスと称されます

2007年iPhone発売、スマホの時代の幕開け
2004年Facebook
2010年インスタグラム

ここまでは取り扱うデバイスやメディアは広がりましたが、「ページセッション最適化」という考え方の基本は変わっていません。
しかしユーザーのWeb情報への接触の仕方は様変わりして、1ユーザーは複数のデバイス、複数のブラウザを使い、サイトのページのみならず動画やアプリ、SNS情報などを見まくるようになり、トラッキングの意味も変わってきました。また個人情報保護の機運の高まりにより、cookie利用の規制が強化され、まったく使えなくなるケースも考えられるようになりました。

GA4世代(2020年~)
GA4提供開始

GA4ではアクセス解析の考え方のフレームが
ページセッション軸(GA3)からユーザー軸になります。
セッションとして別々に計測されていたデータが、ユーザー軸に統合され分析できるようになっています。
自分の行動を思い返して見ればいいと思いますが、Youtubeを見たり、インスタやTikTokで暇をつぶしたりしているときにふと気になるものがでてきて、その記憶をたどって検索しててっとり早く検索広告をクリックして欲しいものを特定して、給料日の週の土曜日のランチの後、オーガニック検索からeコマースサイトにたどりつきそこで購入する、そんな感じではないでしょうか。Google先生はこのような混沌とした購買行動をAI(機械学習)も利用して把握しようとしていると理解しておけばいいのだと思います。

GA4からはGA3までとは連続性はなく、分断されます。担当されるWebサポート部は、発想の切り替えとなかなか重い移行作業をこの1年で行う必要があります。

以上、流れでまとめてみましたが、時代背景も含め、GA1から追っていくとGoogleの公式の見解が理解しやすくなったのではないかと思います。少し長くなりましたがこれで朝礼を終わります。梅雨寒(つゆざむ)ですね。冷えないように気をつけてください。本日も一日よろしくお願いします。


10 コメント

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  1. GA4からはGA3までとは連続性はなく、分断されます。

    UAでとっていたデータはGA4とは関連性がないので、GA4を主体とした計測のフレーム化やレポート構築が必要となります。
    全く違うデータを扱っていくので、頭を切り替えつつ、顧客にも事実からお伝えして、今後どうすべきか?を打ち合わせや実践会の接点でお伝えしていきます。

    • GA4への移行のタイミングで社内で議論を尽くした方がいいですね
      ・カスタマージャーニーをどのように想定して把握するか
       セッション軸からユーザー軸へ
      ・AI(機械学習)をどのように活用していくか

      余白が大きいので、過去(GA3)に引っ張れられすぎると、GA4のプラットフォームの方向性とずれていく危険がある

  2. おはようございます!

    先日WSPの週振り返りで、GA4の解説動画を見ました。
    まだ実際にアナリティクスを触ったことがないので、以前のUAの仕様とは異なり、よりユーザー動向が細かく把握できるようになったんだ〜というレベルの理解度です。

    従来モデルとの連続性はないとのことで、仕様変更に伴った移行作業などもあるため、こういった変化に即座に対応できるように仕様をしっかりと理解しておきます。
    採用ブログなどでも活用していきます。

    • まずはGAの歴史とWebの歴史を重ね合わせて、過去の変遷を把握してください
      GAが変わるというよりも、消費者の購買行動とWebの環境が変わっている

  3. おはようございます!

    思い返してみると自分があるサービスや商品を購入する時に、最低でも3つ以上のメディアを経由していると思いました。

    購買行動を行うユーザーの多様化に合わせて、今後も切り替わっていくものなのだと感じました。
    ユニバーサルアナリティクスでは、それなりに触れるくらいの知識がありましたが、GA4に知識をアップデートできていないので、まずは触れてみて仕様を確認していきます。

    • まずはGAの歴史とWebの歴史を重ね合わせて、過去の変遷を把握してください
      GAが変わるというよりも、消費者の購買行動とWebの環境が変わっている
      だから◯◯~~、、、
      という見識レベルから上書きする必要があります

  4. おはようございます。

    現在メンテナンスの時間を使ってGA4の移行を行なっています。その際にあたって自分でもGA4について勉強し始めました。
    まだまだ理解できていないところも多いですが、GA4移行のメンテナンスを通して内容理解に努め、動画関連にいかします。

    • GA4の理解をするのに、GA4から始めないことだと思います
      まずはGAの歴史とWebの歴史を重ね合わせて、過去の変遷を把握することで、未来も想定できるようになって、この余白の大きいプラットフォームを乗りこなせるようになると思います

  5. 流れで伝えることで時流の変化も合わせて感じていただけると思います。
    先手で伝えて、あとからバタバタしないためにも、もう少しインプットして
    伝えていけるようにしておきます。

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