ビフォーアフター社長日記

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7万年で証明された勝利の方程式 6月2日 SHIPの朝礼


おはようございます。6月2日SHIPの朝礼を始めます。まだ月初ではありますが今月が終わるとで期の折り返しになりますが、一昨日の全体会議の総括で、自分で無意識に発言した言葉に自分自身に引っかかりがあり、共有しておきたいなと今朝思ったので、話させて下さい。

総括で「なぜ理念と方針が必要か」という趣旨を伝えるのに「我々の祖先の個では弱かった原始人も集団で一緒に同じ目的で動物や獲物に向かっていったり災厄を逃れてきたので生き延びることができた。へそをまげて勝手に動いたものもいたと思うがたぶん生き続けることはできなかったので祖先ですらない」というようなことを話しました。このとき頭に浮かんでいたの書籍はユヴァル・ノア・ハラリ氏の「サピエンス全史」でした。この名著の紹介を含め、少し深ぼっていきます。

人類史の発展段階を語るときの共通フレームは、人類誕生の600万年前から行われていたであろう狩猟採集、1万2000年前の農業革命、18世紀後半から始まった産業革命、そしてこの50年ほどの情報革命が、誰もが理解できる発展プロセスだと思います。ハラリ氏が卓越しているのは、農業革命に先んじてホモ・サピエンスが獲得した「認知革命」を位置づけたことでした。これにより同時代にホモ・サピエンスよりも人口も筋力等も上回っていたネアンデルタール人に代わって地上の覇権を取ったと解説したことでした。

認知革命とは一言でいえば「虚構を共有できる能力の獲得」です。いきなりこの話題は難しいかもしれませんのでその前に。私がライオンを見て「ライオンだ」と思ったとします。あなたも同じライオンをみて「ライオンだ」と思います。私とあなたは対象物にライオンという名前をつけてライオンがいないときにもライオンの話をすることができるようになりました。このような言語を獲得したことで、ライオンばかりでなく、「神話」を生み出し共有することができるようになりました。この能力を私たちの先祖であるホモ・サピエンスは地上で最初に獲得したのです。言葉は知恵を生み、凶暴な敵から身を守る事も、厳しい天候の変化を和らげることも、獲物をたくさん捕ることも、進化発展していきました。その先にできたものが「国家」や「宗教」、「法律」「お金」そして私たちがいる「会社」です。ここまでわかりますか?

「サピエンス全史」は上下2巻の分厚い書籍ですが興味が湧いたら、TikTokやゲームの時間を少し割いて読んでみると良いと思います。

会社という単位、そのあり方を規定した「理念」、行動の規範である「方針」を集団で共通目標としてかかげこれを守り抜いていくのは、認知革命以来7万年の人類の存続で証明された勝利の方程式なのです。
 
今期方針
 
顧客満足に全集中!
1.フレーム化とフレームアップデート
2.先手でそこまでやるか!マインド

人類の歴史7万年を土台に、7ヶ月間、行動を方針に一致させていきましょう。

以上、本日の朝礼でした。


11 コメント

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  1. おはようございます!

    サピエンス全史は学生時代に上巻のみ読んで断念した本です。
    数百年前から続く、
    集団におけるあり方を規定した理念、
    行動の規範である方針は、
    現代社会においてもある集団が同じ目標を持って行動しておくために、なくてはならない原理原則だと思います。

    自分の行動や集団を良いものにするために、過去から学ぶという行動は極めて有効だと感じます。
    自分達の根本を知ることができる本だと思うので、時間がかかるかもしれませんが、読めたらと思います。

    • 「点」で受け止めると感情や反発で処理されてしまうことがありますが
      歴史の流れで理解すると深い納得を得られることがあったりします

      人生100年、考える力を養うためにも良書を読むことも再度トライしてみるとよいと思います

  2. 理念と方針

    昨日ご訪問した企業で、社長様と話していた内容の半分はこの話題でした。
    自社での理解と行動は基本ですが、顧客のそれを知り、今何に向かっているのか?を理解することで問題解決の精度が上がります。自社の問題は顧客の問題。

    • 表面的な対応だけだと本当の信頼は得られないことが多いと思います
      また考える力がないと「理念」をポエムのように軽薄に扱ってしまいがちです

      自社の理念の深掘りとお客様の理念理解は同時に進めることですね

  3. おはようございます。

    仕事に関しても世の中に対してもそうですが過去があり今があるのだと思います。過去の結果を生かして、過去のデータから元に、そのようにしていくことでより良い会社、世の中になっていくと思います。
    集団行動のあり方である理念や、行動の規範である方針を守りつつ、過去の事象から学んで「先手でそこまでやるか」というマインドでお客様の問題解決を図っていきます。

    • 過去があり今がある
       
      さらに
      未来を決めて、今の方向を修正する
      つなげて考えて実践していくと自分の成長も促進されるので面白くなります

  4. おはようございます!

    共通認識という名の道を引いてあげることで、組織がバラバラにならず、同じ方向、同じ目標に向かって向かっていけるのだと思います。

    小学校で学級目標なんかを立てるのも、
    そんな意味があるのかなあと思いました。もっとも、小学生の時は学級目標を意識して行動する、なんていうことはなかったのですが。社会に出て、方針に沿って動くことの練習だったのかもしれないと思いました。
    改めてカルチャー、方針と自分の行動が沿っているか振り返って見ます。

    • 「バラバラ」は生命に係わるリスクだったのです
      だから集団のベクトルを一致させた方が良いだろうということがDNAに刻まれました
      そんな観点で人類の歴史の最も新しいページを描いてください

  5. お疲れさまです!

    言葉には、過去や今、これからのことなど、全ての気持ちを表現する大切なものだと思いました。

    4月の研修の際、シップが過去に作ったサイトを80社インプットしました。今となり、案件に関わる上で大切なことだったと実感しています。

    相手の気持ちを汲み取って理解すること、しようと努力することは、シップのカルチャーや方針を理解し働くことや、先手で行動することに繋がっていると感じました。

    私は、自分の気持ちを表現する時、言葉選びに困ってしまうことがあるので、本でインプットしたいです。ホモ・サピエンス全史を読むことにもチャレンジしたいと思います。

    • 言葉で表現するのはすごく大切なことです
      仕事に限って言えば、仕事を振り返り、
      それを「言語化」して
      どこかにアウトプットしてみると良いです
      時間を測るのも言語化です
      言語化することで、前進や成長がわかります

  6. 理念⇄方針
    抽象化⇄具象化

    抽象化したものをこねくり回しても変わらないので、理念から落とした方針に沿った行動をする。

    この行動の中でも
    やりやすい
    やりにくい
    はあり、やりにくいことは
    枠を決めて行動

    理念もあり、方針も掲げてるので
    その具体的な行動を朝、〆の区切りで共有、進捗させる。

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