ビフォーアフター社長日記

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AWSの年間売上高がIBMを抜いた 2021年1月8日 SHIPの朝礼(休日版)


2021年、AWS(Amazon Web Service)の年間売上高がIBM(キンドリル分離後)を抜いたようです。以下元記事(日経XTECH)からの引用です。https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00848/00068/

AWSは2020年に米オラクルを売上高で抜き、2021年には米シスコシステムズと米キンドリル分離後のIBMを追い抜いた。2023年には1000億ドルに到達し、ヴイエムウェアを分割した米デル・テクノロジーズを抜くだろう。2030年ごろまでには企業向けITトップのマイクロソフトと肩を並べ年商5000億ドル規模になると見込まれている。

AWSとは

我々がコロナ禍でも在宅勤務に切り替えて業務遂行をカバーできたのも、2020年時点では利用するシステムが社内の閉じたサーバーからAWSのようなインターネットクラウド上のサービスに置き換わっていたからです。
いうまでもなくAWSはAMAZONから生み出されたサービスです。この経緯についてはこの記事に詳しく書かれています。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2101/13/news044_2.html
乱暴に簡略化すると
1)2000年頃、Amazon自身のサーバーを大胆にLinuxに切り替え、成功させた
2)システムは11月12月のAmazonの販売量(=Transaction量)に合わせて作られた
3)ピーク時以外の年間46週分は他社に貸し出せるとジェフベゾフは発想し実行した
このようにしてAmazonの革新的な業務システムとその後のITサービスを激変させたクラウドサービスは同時に生まれました。

AMAZONとは

AMAZONは誰でも知っている通り、1994年のスタート当初は書籍をネットで販売する会社でした。それが今では身近な日本語版 Amazon.co.jp を開くと何でも売っていないものを探す方が難しいほどです。https://ja.wikipedia.org/wiki/Amazon.com からの引用ですが、

ベゾスによれば、ブリック・アンド・モルタルの書店は最大規模のものでも15万種類の本しか販売できないが、オンラインの書店では既刊の書籍すべてを取り扱うことも可能だった

現在ありとあらゆる商品を扱って顧客からの支持を得ているのも、原点はここにあります。
Metaに社名変更したFacebookも、映画「ソーシャル・ネットワーク」でも見られるように、2004年ハーバード大学の学生だったザッカーバーグ氏がアイビーリーグの学生の顔写真とプロフィールを掲載した紙版の「Facebook」を自力でネット化し、その際プロフィールなどは学生本人が自分で登録したり交流できるようにしています。映画のタイトルになっているように「ソーシャル・ネットワーク=SNS」の始まります。当初から「実名登録」をマスト条件にしたことがその後の広告収益の基盤となっています。
すでに4社だけで日本の株式市場の時価総額を超えたGAFAの一角の企業も最初はひとつのサービスから始まっています。そのひとつのサービスを深堀りして、顧客・ユーザーの方を向いて本質的なサービス改善を続けている中で、多種多様なサービス提供に派生しています。その逆ではありません。

まとめ

ひとつめの軸足となる商品・サービスを顧客満足に全振りして深堀りしていくことで参入障壁もできて、さらに多様なサービス展開に枝分かれする「根」にもなるという学びです。
IT企業の栄枯盛衰は、まるで戦国時代の歴史を学ぶかのように普遍的なところあって面白いですね。


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