ビフォーアフター社長日記

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建設技能労働者(職人)不足の問題を解決する方法


 日本人の平均年齢はいくつだと思われますか?

 推計ですが、2019年は47.0才になる見込みです。(国立社会保障・人口問題研究所より引用)

 生産年齢人口動態や平均余命の話題はよく出ますが、平均年齢は認識する機会が少ないかもしれません。2000年は41.4歳ですので、21世紀に入ってから5.6歳も上がったことになります。

 また「建設産業の現状」によると、建設業に従事する技能労働者は2016年で326万人と、数でいえば1997年の455万人に比べ28.4%減となっています。55歳以上が占める割合は2016年33.9%、全産業平均は29.3%ですので、高齢化が進んでいることがわかります。若年層(29歳以下)の割合は11.4%。これも全産業平均は16.4%ですから、若い就業者が予想通り少ないです。1997年と比較すると高齢者の割合は21%から33.9%、若年層は21%強から11.4%と、減少ぶりが激しいです。
 
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 このまま進むと、高齢者の引退とともに、建設技能労働者…いわゆる職人不足がさらに顕著になっていきます。現場の人にこのような話題をふると「若いもんはすぐにやめる」という声が上がりますが、また「教え方がなってないから仕方ないんだけど…」とつぶやかれます。

 新人が現場に入ると、掃除や片づけやこまごましたことを次から次へと言いつけられてなかなか手が空きません。「仕事は見て覚える、仕事の仕方を盗め」と言われ、何が何だかわからないうちにで辞めるというのが実態だと聞きました。そうだとしたら、現場に入る前に技能研修を行い、ある程度の技能を身に着けた状態で現場に入ったとしたら、やることはたくさんあるので難易度の低そうな仕事から任せられ、現場で人が育つ環境ができていき、若い建設技能者が増えていくようになると思います。これからは各会社でも職人育成の研修所をつくる動きも増えてくると思いますが、そこまでできる会社は限られますので、研修事業を行う企業の出現が待たれるところです。

 そんな中で旧知の株式会社メガステップ 小山社長から、職人道場の視察にお誘いをいただき行ってきました。那須塩原にある施設では合宿形式で200時間、塗装やクロスや長尺シートの技能研修を行っていました。派遣企業側の条件が整っていれば、受講料は助成金で相殺される仕組みです。来月の2月18日からは、敷地面積7300坪の新しい施設に移転するそうです。

 このような仕組みがあれば、建設技能的には素人の人を採用して、技能を身に着けてもらって現場で育っていくという流れができていきます。弊社の採用支援とこのような施設の技能研修の組み合わせは、業界の大きな問題の解決になっていくと確信しております。


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