ビフォーアフター社長日記

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紛争の2016年


一時1バレル100ドルを越えようかとしていた原油価格は今日時点で35ドル前後まで下がっています。それにつれて私たちが日常購入するガソリンの価格もレギュラーだとリットル110円くらいになり、平成20年8月には180円前後だったのと比較すると6割程度になっています。ピークオイルを理由にどこまでも上がっていくのではないかと考えられていた原油価格の下げは、諸説ありますがアメリカがシェールオイル産業つぶしという風説もありました。

オバマ米大統領は昨年12月18日、原油の輸出を40年ぶりに解禁する条項を盛り込んだ法案に署名しました。アメリカは2014年時点でサウジアラビアを抜いて、すでに世界一の産油国になっていますが、アメリカが輸出を始めることで原油はますますだぶついて価格が下がることが予想されていました。

そんな中で年明けイランとサウジアラビアが国交を断絶し、全面対決が始まりました。もともと7世紀までに対立がさかのぼるというスンニ派とシーア派の紛争地域に欧米の都合で引かれた国境が紛争を複雑にし、そこにシリアでのIS(イスラム国)やロシアのシリアでの地政学的な思惑とアメリカにとってのエネルギー政策の重要性の低下などの事情がが入り乱れて一触即発状態になっています。その「即発」になれば原油価格は上がることでしょうが、その前に北朝鮮が水爆実験を行って、年明けから世界情勢は先行きが不透明になっています。

何を言いたいかというとおそらくこの一年間「外部環境は大荒れ」だということです。だからこそ「会社では内部方針を全員が徹底することで、方針に従った小さな工夫をいくつも重ね、時間あたり生産性を高め、お客様に喜んでもらうこと」に集中することしかないということです。方針に対するメンバーの姿勢が乱れるとあっという間に成果がなくなる時代なんだということをメンバー全員が肝に銘じておくことが必要なのだと思います。


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