ビフォーアフター社長日記

世界一のDERUKUIになり、お客様と社会の向上に貢献します

変わらないことを決めて、変わり続ける


 目まぐるしく変わる世界で、持続的な成長を遂げている企業は「変わらないこと」に焦点を絞って向上を怠りません。アマゾンのCEOジェフ・ベゾフ氏は「低価格」と「速い配送」が多くのユーザーから好まれることに変化はないと考えて、「変わらないこと」を深く掘り下げて現在に至っています。

 以前虎屋の黒川社長のお話をセミナーでお伺いしたことがあります。虎屋は室町時代に京都で創業し、明治維新で東京に移転し、関東大震災や第二次世界大戦の敗戦、そして何よりも消費者の嗜好、価値観の大変化の中で500年も続いてきた企業です。

 経営理念は「おいしい和菓子を喜んで召し上がっていただく」です。拍子抜けするくらいシンプルな言葉ですが、これを持続的に実現するためには、「和菓子はこれからも残っていくのだろうか」という根源的な自問自答もあるということでした。

 パリに出店し、異なる価値観に直接触れ、また世界中で愛されているチョコレートの歴史を紐解けば、カカオとミルクと砂糖を組み合わせた製法は百数十年の歴史です。それを考えると羊羹もチョコレートのような存在にできるのではないかという夢、そこから導かれる課題と挑戦に取り組む姿勢が老舗なのだなと思いました。

 「ちょっと古いよね」とか「飽きたかな、、」と言われる前に自ら変化をしかけていくことは受け身で実働したらすごいストレスがかかると思います。「ちょっとね、、」という声が多数あがった後の方が動きやすいものです。しかしそのタイミングはすでに「アウト!」なのです。

 変わらないことを決めて、変わり続ける。ここをそれぞれのメンバーが楽しくやっている企業に持続的な成長がもたらされます。


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