ビフォーアフター社長日記

世界一のDERUKUIになり、お客様と社会の向上に貢献します

「推薦する本は?」「麻雀放浪記です。」


例年通り採用面接が始まっていますが、僕は今年グループ面接を担当しています。

「世の中変化が激しいから勉強する習慣つけた方がいいよ、社会人になると案外と勉強する人多くないからね。」というような話を流れの中でします。面接終盤に「質問ありましたら何でもどうぞ」と話をむけると毎年のようにでてくる質問が「これから社会人になるにあたってどんな本を読んでおいたらいいのでしょうか?」です。

学生さんが社会人になるにあたり読んでおいたら良い本、かつ他の人は薦めることはないであろう本と思って、実は大真面目に紹介するのが阿佐田哲也氏の「麻雀放浪記」です。焼き直しだらけの内容の薄いビジネス書に時間を浪費するよりはずっしりと社会人の心得が言語化されている小説を読んだ方がいいと思います。

この本は題名通り、内容は麻雀の場面ばかりで麻雀マニアの小説と思いきやそんな底の浅いものではありません。例えば、主人公坊や哲が初めてチンチロリン(サイコロ博打)の場に立つ場面で、彼はじっと勝負を見ていてなかなか賭けようとしません。何を考えていたのかというと

「やるからには、私なりの方法論を持ちたかった。勝つか負けるか、結果はわからない。ただ、セオリイを作ればそれに賭けられる。負けたところであきらめもつく。」

自分のセオリーを作って、それに殉じると言っているわけですが、初めてこの一節に触れたときの「うわぁっ」とした感慨を忘れません。これぞ人生100年時代の社会人デビュー前に触れておくべき世界観だと本気で思いますし、こればかりでなくこれから迎える人生の、その本質が生々しく描かれていてセリフの数々で「名言集」が構成できるほどのレベルの小説です。しかし麻雀小説を薦められて素直に読む学生さんはほぼいないだろうなとは思っています。

インプットとアウトプットが常に一致することは今後、人が行う仕事ではなくなります。人が担当するのは「勝つか負けるか、結果はわからない。だが、セオリイを作れば、それに賭けられる。」という世界で失敗しながらセオリーを素早く修正して、目の前の課題にアジャスト(Adjust)していくことなのです。


コメントを残す

Your email address will not be published.

*