ビフォーアフター社長日記

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キャッシュレス化と住宅の買い方の変化


 キャッシュレス化が進みゆく中国では、2019年の春節(チュンチェ – 旧正月)の間、微信(WeChat – ウィーチャット)でお年玉のようなものである紅包(ホンパオ)を交わした人が8億2300万人と、前年比7.12%増になったそうです。

 日本のお年玉は大人が親戚の子供などに配る習慣ですが、紅包は大人から子供、大人から大人、親戚どころではなく飲食店のウェイトレスや守衛さんなど、日ごろ縁のあるたくさんの人たちに挨拶のように配ります。金額も実に様々のようで、香港だと10香港ドル札(約150円)入りの可愛い袋(紅包)が配られているのを見たことがありますが、これがスマホで行われているということです。

 日本ではLINEが銀行業参入を発表しました。まだ詳細は明らかではないですが、みずほ銀行とオリコの出資を巻き込んで、LINEアクティブユーザー7800万人をターゲットにした「LINE BANK」の設立です。スマホアプリで必要なもの、欲しいものを注文したり決済したり、スマホと連携した口座に給与が振り込まれたりというやりとりから信用スコアが計算されて、住宅ローン審査などもスマホ経由の方が圧倒的に早くできるようになるのでしょう。そうなったときには、他の分野も変わらざるを得ません。

 住宅産業も、どこかで急激にスマホとSNSが日常に根差した世代の家の買い方・家の建て方にシフトすることでしょう。営業店舗の多くは入り口がスマホに代わり、愛想の良い受け付けは、利用者が求めているインターフェースに代わります。予算やプラン、支払方法やインテリアを寝転がりながら比べてみて、「これいいんじゃない、予算も大丈夫そうだし、人が介在しないとコストは下がるよね。ところで僕の信用スコアでこのローン汲めるかな」…と、ローン審査をポチるという買い方です。

 おまけにローンの支払いが苦しい月には、友達10人に「今ピンチ!5000円貸して!」と、スマホで少額借金を頼む風景も普通になっていることでしょう。


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