ビフォーアフター社長日記

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21世紀は夢だった。


 テレビのトーク番組を見ていると、何分かごとに「平成最後の~」が飛び交っています。一方で西暦では2000年になって19年目になるわけですが、2000年生まれはおぎゃあと生まれてもう高校3年生です。総務省の「家計調査報告(家計収支編)」によると、2000年から2018年10月までの全世帯(2人以上の世帯)における消費支出はどうなっていると思いますか?

 なんと、1世帯当たり消費支出合計は月当たり▲(マイナス)33,581円となっています。年換算ですと、約40万円になります。具体的な概算数字で言えば2000年は31.7万円、2018年は28.5万円です。

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 もっとも減っている消費支出は「こづかい」で、月▲12,918円、年換算約16万円、交際費 月▲10,559円、仕送り金 月▲3,403円となっています。一方で増えている支出項目は、通信費3,647円、諸雑費3,453円、自動車等関係費3,419円です。通信費は言うまでもなくスマホでしょう。中高生くらいから1人1台スマホを持つのが当たり前になっています。全体が下がっている中で諸雑費とは何かというと、ハロウィンの衣装であったり、ドンキホーテなどで売っているようなちょっと面白いものへの消費でしょう。自動車関係費とは、郊外にイオンモールなどが立つようになり、地方ではますます自動車無しでは暮らせなくなってきていることが反映されています。

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 参考までにですが、住宅地地価指数は2000年が150.9に対し、2018年が89.8と40%強の下落、商業地に至っては2000年が202.4に対し、2018年が86.7と57%の下落です。もちろん全国統計ですから、上がっているところは上がっているわけですが…。1970年の大阪万博の頃、21世紀は夢でした。確かに安全で物価も安いという意味では暮らしやすくなっていると思います。外国入国者(観光客)も物価の安さや食の豊富さ目当てに、2000年の527万人が2018年は2,856万人に至る勢いで増えています。

 中小企業の経営者や幹部は、沈みゆく太陽を感傷的に眺めているのではなく、やはり成長の可能性を模索する義務があると思います。再度21世紀の消費・支出の話に戻りますが、衣料品の支出は▲37.7%も減少しています。極めて大きな下がり幅です。この環境の中でユニクロのファーストリティリング社は、2000億円から2兆円以上、なんと10倍もの成長を遂げています。住関連は▲6.0%のマイナス成長なのに、ニトリ社も2000年に500億円弱だったのが、2018年は5720億円と成長しています。どんな環境でも強い意志で成長できるということだと思います。

 21世紀は夢だった。夢を見て、元気を出すところから始めることです。


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